|
この項目では、平成時代の小説、令和時代の漫画・映画について説明しています。明治・大正・昭和時代の小説家については「志賀直哉」をご覧ください。 |
『小説の神様』(しょうせつのかみさま)は、相沢沙呼による日本の小説[1]。2016年6月21日に、講談社の講談社タイガより、書き下ろし作品として刊行された[1]。
2018年、シリーズ続刊として上下二分冊で『小説の神様 あなたを読む物語』が講談社(講談社タイガ)より刊行された[2][3]。
2019年から2020年にかけて手名町紗帆の作画で漫画化[4]。2020年4月22日に『小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー』が講談社(講談社タイガ)より刊行[5]、同年10月2日に実写映画が公開された[6]。
あらすじ
3年前、一般文芸の新人賞を受賞し、周囲から期待をされながら小説家デビューをした高校生作家・千谷一也。しかし、売上部数はデビュー以来下がり続け、執筆作品が書店に並ばなくなりSNS上での酷評を見る度に作家としての自信をすっかり無くしていた。そんなある日、担当編集者の河埜の提案で、一也は人気女性作家・不動詩凪と二人一組で小説を書くことになる。不動詩凪…その正体は、一也のクラスメイトの小余綾詩凪だった。
登場人物
- 千谷 一也(ちたに いちや)
- 高校二年生、文芸部員。高校生作家であり、ペンネームは「千谷 一夜」(読みは本名と同じ)。小説が売れず心を病んでしまい、ネガティブになっている。
- 小余綾 詩凪(こゆるぎ しいな)
- 高校二年生。一也と同じ文芸部員。この春、一也の高校に転入してきた。一也と同期の高校生作家であり、ペンネームは「不動 詩凪(ふどう しいな)」。多彩な創作力と緻密なシナリオ、その容姿からも話題となった人気作家。
- 千谷 雛子(ちたに ひなこ)
- 一也の妹。心臓に持病があり、入院している。不動詩凪の大ファン。
- 九ノ里 正樹(くのり まさき)
- 高校二年生。文芸部部長であり、一也の友人。一也に小余綾詩凪を文芸部に勧誘するよう、話を持ち掛ける。
- 成瀬 秋乃(なるせ あきの)
- 高校一年生。実家が書店を営んでいる。文芸部を訪ね、一也の短編小説を読み憧れている。小説への強い情熱から、一也に小説の書き方について教えを乞う。
- 河埜(こうの)
- 一也と詩凪の編集担当。作家としての自信を無くしている一也を気に掛け、詩凪との小説の合作を持ちかける。
シリーズ一覧
漫画
講談社の『少年マガジンR』において、2019年6号から[4]2020年10号まで連載された。作画は手名町紗帆が担当している。第3巻では、購入特典で「神様の探索」(『小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー』所収)の漫画版が読めるURLとパスワードがつけられた[7]。
公式アンソロジー
『小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー』のタイトルで、講談社の講談社タイガより刊行された。全て書き下ろし。カバーイラストは丹地陽子。相沢沙呼による『小説の神様』の前日譚となる「神様の探索」、コミカライズを手掛けた手名町紗帆による漫画、その他作家6名の小説を収録している。
執筆者 |
タイトル
|
降田天 |
イカロス
|
櫻いいよ |
掌のいとしい他人たち
|
芹沢政信 |
モモちゃん
|
手名町紗帆 |
神様への扉
|
野村美月 |
僕と“文学少女”な訪問者と三つの伏線
|
斜線堂有紀 |
神の両目は地べたで溶けてる
|
相沢沙呼 |
神様の探索
|
紅玉いづき |
『小説の神様』の作り方――あるいは、小説家Aと小説家Bについて
|
映画
『小説の神様 君としか描けない物語』(しょうせつのかみさま きみとしかえがけないものがたり)のタイトルで映画化。監督は久保茂昭、主演は佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS)と橋本環奈[10][11]。
当初は2020年5月22日に公開予定だったが[10]、新型コロナウイルスの感染拡大により、同年10月2日に延期され[12][13]、これに伴い配給元も松竹からHIGH BROW CINEMAに変更された[14]。10月3日には新宿バルト9にて公開記念舞台挨拶が無観客で実施され、全国137館に中継された[6]。
映画本編内のタイトルロゴでは単に「小説の神様」となっており、「君としか描けない物語」という副題は表示されない。
キャスト
スタッフ
脚注
注釈
- ^ 映画化が決定したときのネットニュースでは「柴田杏花」名義だったが、映画公式サイトでは「杏花」名義となっている。
出典
外部リンク