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松山千春の曲については「ひき潮」をご覧ください。 |
「引き潮」(Ebb Tide)は、ポピュラー音楽のスタンダード・ナンバー。
1953年にアメリカ合衆国のハープ奏者のロバート・マックスウェル(英語版)が作曲。作詞家カール・シグマン(英語版)が歌詞を後からつけた。歌曲としてもスタンダード化しているが、インストゥルメンタルでのムード音楽定番曲として広く知られる。
オルガン奏者ケネス・W・グリフィンは(英語版)、テレビドラマ「マッドメン」の5thシーズンのプレミアで演奏した[1]。
録音
最もよく知られているバージョンはフランク・チャックスフィールド・オーケストラ(1953)、ヴィック・ダモーン(1953)、ロイ・ハミルトン(1954年)、フランク・シナトラ(1958)、プラターズ(1960)、レニー・ウェルチ(1964)とライチャス・ブラザーズ(1965)。
インスト版
- 1953年に、フランク・チャックスフィールド・オーケストラ盤が、全米の週間ヒットチャートに於いて、最高位2位[2]、年間のそれに於いては、第12位[3]という大ヒットを記録した。
- 作曲者であるロバート・マックスウェル自身も、米MGMや米デッカに、録音を残している。[4]
ボーカル版
- 最も成功したのがライチャス・ブラザーズで、全米ヒットチャート最高位5位を記録している。メンバーのボビー・ハットフィールドはこの曲のリードを歌った。それは、フィル・スペクターがライチャス・ブラザーズのために制作した最終曲だった。この曲はまた、ロイ・ハミルトンが録音したヒット曲「アンチェインド・メロディ」の次の曲だった。
- セルジオ・フランキは、彼の1964年のRCAビクターのアルバム「ウェブスター・ホール」でこの曲を録音した。セルジオ・フランキのエキサイティングな声が特徴。
- 1966年にイタリアのポップスター「ミナ」は彼女のバージョンをアルバム『Studio Uno 66』に収録。
- ジェリー・コロンナ、アール・グラント、マット・モンロー、サント&ジョニーとデル・サテン、ジョニー・マエストロも録音。
- 1968年にエラ・フィッツジェラルドは、彼女のコロンビアでのアルバム『30 by Ella』で歌った。
- 「引き潮」は、デビッド・ローズ&ヒズ・オーケストラがA面シングルとして発表したが、裏面の『ストリッパー』がナンバー1ヒットとなったため、B面あつかいとなった。
- Erasureは2003年作「Other People's Songs」でカバー。
- Bonnie 'Prince' Billyの2006年作「The Letting Go」では隠しトラックだった。
- トランペットのバージョンが、フェデリコ・フェリーニの映画『道化師』のラストシーンで2人の道化により演奏される。
参照
外部リンク