晶 エリー(あきら エリー、本名:照沼ファリーザTerunuma Fareeza[3]。1986年12月22日 - )は、日本のAV女優、AV監督、写真家。ティーパワーズ所属。
「タヌキかわいい」のキャッチコピーから、ファンの間で「たぬこ」の愛称でも呼ばれる。「タヌキかわいい」のキャッチコピーの発案はアダルトビデオメーカーのサディスティックヴィレッジである[4]。
プレイ内容の制限が無い[2]事から「NG無し女優」、紅音ほたるに続く「潮吹きクイーン」[5]と呼ばれ、『拘束椅子Lbianシリーズ』ではレギュラー女優に抜擢され、「レズの鉄人」など数々の異名を取る[6]。
父はシリア人[2]で母は日本人である。1986年12月22日[1]にサウジアラビアで、三人姉妹の次女として生まれる[7]。
14歳で初めて性交渉を経験[8]した。ヘアメイクの専門学校へ進学し、学んだ内容に関連した事業に就職するか否か卒業前に迷う。偶然にアダルトビデオを鑑賞したことを契機にAV女優の仕事に関心をもつ[9]。のちに女優募集を見て衝動的に応募した[10]と語る。
2005年に「大沢佑香」名義でデビューする。デビュー作のタイトルは『初花』で当時はKUKI専属女優だった[3]。2005年6月10日に「ゆか」名義で『ランジェリーエンジェル ゆか』をキューティービデオから発売する。2006年にエスワンへ移籍して『セル初×ギリギリモザイク ギリギリモザイク』でセルデビューする。2007年にフリーとなる[3]。
2008年、ピンク映画の授賞式展、『第20回 ピンク大賞』にて新人女優賞を受賞[11]。DMM月額アダルトDVDレンタル下半期作品ランキング[12]、下半期AV女優ランキング[13]共に1位となる。
2009年に『AVグランプリ』で、 嘔吐・ゲロもの作品の『ゲロ浣腸エクスタシー X』で配信部門1位を獲得、配信売上賞を受賞し、賞金200万円を獲得した。同時に『真正中出しの絶対アングル テラちんぽ』で部門賞の萌え作品部門 最優秀賞(賞金100万円)も受賞[14]する。
同年、「晶エリー」に改名[15]。所属事務所を辞めて、株式会社fanfanを起業した[15]。
2012年、アダルトビデオ30周年記念企画(AV30)として開催された人気投票で、2万人もの歴代AV女優の中から55位にランクインした[16]。同年、自らの企画、脚本による『晶エリーFINAL 丸坊主』に出演。タイトル通りに劇中で丸刈りにする。FINALというタイトルから、引退の噂も発生したが、BLOGやTwitterで「特に決めていないですが、アダルトは続けていきたい」「自分を見つめ直す時間」と表明し引退については否定した。
2013年、イメージビデオ出演時の別名「新井エリー」名義で自身のブログでAV出演者を募集して、ファン参加型の企画作品に出演、活動を再開した。2013年7月17日のブログにて、一度丸坊主頭にした髪の毛が肩まで伸びたことで、「この世にすけべな方が居る限り、その人の事を想ってわたしは頑張りたい」と、AV出演の再開を宣言した。
「大沢佑香」「晶エリー」「新井エリー」以外の名義のアダルトDVD作品も複数存在する。
「ふぁり・ちょん・ブリケ」名義で、泉まりん(ソイ・ビーンズ・あいり名義)と共に、「がんばりガールズ」[注釈 2]としてお色気ユニットを結成して活動している。2013年までの活動は確認されているが、ブログは2012年2月を最後に更新されておらず2016年現在で詳細は不明である。
上記のお色気ユニット「がんばりガールズ」や、花恵みみ、白玉あもとのトリオユニット「がんばりましゅまりガールズ」[注釈 3]で、新宿ロフトプラスワンで年1回開かれるライブイベント、「誰が一番エロいのか!?」という人類最古かつ根源的とされるテーマ(下ネタ)に挑む、最も低俗な王座を賭けて闘い続けるというハレンチ最低演芸悪夢の祭典、性器のコンペティション『下-1グランプリ』に出場して、優勝した経験がある。当初2011年は出場者のほうではなく、このイベントの審査員を務めていた。
公表している本名[15]の「照沼ファリーザ」名義で写真家、歌手としても活動している。写真家の照沼ファリーザとしては2008年にデビュー。2009年3月のGEISAIではリリー・フランキー賞を受賞した[7]。個展、写真展も複数回行っている。 2012年8月、台湾で初個展を開いた際には「レッドリボン大使」に任命された[18]。
写真家を始めた理由は、自分のイメージするエッチで可愛い作品を作りたいと思ったためである。写真作品の世界観は、「かわいそうは、かわいい」「わたしの存在そのものが芸術」という自身の哲学と美意識を体現している。
写真集『照沼ファリーザのワンダーランド 食欲と性欲』は、被写体に昆虫が多く登場するために昆虫好きと誤解されるが、実際は虫が大の苦手である[7]。写真集の昆虫は、苦手だからこそ写真の中の邪魔者役や悪役の位置づけとしてあえて撮っている。写真作品では昆虫のほかに、食物を嘔吐して吐瀉物まみれな状景[19]、トイレの大便をイメージした写真[20]、豚の皮やレバーなど生肉を使った写真[21]などグロテスクな作品も多いが、自身はグロいものは好まずに潔癖である。「かわいそうは、かわいい」[22]とする美的感覚から「可愛いものがグロいもので汚されている可哀想な感じが、可愛さを引き立てている」と感じ、可愛くて可哀想に感じる作品が大好きである。
2014年3月28日の公式ブログで、今後はおもに、本名の「照沼ファリーザ」名義で音楽活動する、と表明する。作曲家の大川一人に誘われて音楽ユニット「照沼ファリーザと宗教」[10]を組み、ボーカル、歌詞、写真を担当[10]して2015年からおもにライブ活動している。2015年春から「照沼ファリーザと宗教」を担当した作曲家が製作を放棄したが、自身が作曲に興味があったためキーボードを購入して作曲を勉強している[23]。
本名名義で音楽活動に絞る発表をしたあとも、AV女優「新井エリー」名義でサイン会なども行った。
2016年2月7日に『えろ活』と題した記事で晶エリー(新井エリー)名義の公式ブログを再開し、やはりアダルトな世界や表現が好きで自己の欲求の発散にもなるから、やっぱり純粋にエロ活動もしたいと、晶エリー(新井エリー)としての活動を再開した。晶エリー名義では撮影会などで2014年と2016年に活動している。
2019年9月に「晶エリー」名義でティーパワーズに所属し、AV女優業を再開する。復帰理由は「(当時)夢中になっていた趣味が落ち着いた」、「どうせ何もしないでつらいなら、人の役に立ってつらい方が絶対いい」と答えている[24]。
大沢佑香(1月1日、MOODYZ)
※太字の役名は主役を意味する。