法蔵寺(ほうぞうじ)は、愛知県岡崎市本宿町にある浄土宗西山深草派の寺院。山号は二村山(にそんざん)。本尊は阿弥陀如来。所在地は、愛知県岡崎市本宿町寺山1。
歴史
かつては、二村山出生寺と称し、法相宗の古刹であった。飛鳥時代、行基は観音菩薩像を安置し出生寺を創建した。平安時代、空海の来訪により真言宗となる。南北朝時代、竜芸上人により浄土宗に改宗し、二村山法蔵寺と改称した。その後、徳川家の始祖・松平親氏が伽藍を建立して、松平家の菩提寺とした。徳川家康(幼名・竹千代)が、時の住持・教翁上人に就いて、読書きを習ったという(硯箱・硯石・手本・机などが残っている[1])。江戸時代、深草派三河三檀林のひとつとなる[2]。
年表
境内
文化財
愛知県指定有形文化財
岡崎市指定文化財
岡崎市指定天然記念物
その他
- 松平家霊廟
- 夏目吉信墓
- 鳥居忠広(鳥井四郎左エ門)墓
- 鈴木久三郎墓
- 伝近藤勇の首塚 - 三条大橋に晒されていた首を斎藤一が奪取し、三条大橋側の誓願寺にいた孫空義天に供養を依頼し、義天の異動に伴って当寺に埋葬されたとされる。当初は世間の目もあったので、石碑は土で埋められ、無縁仏の様にしていた。
- 御草紙掛けの松 - 現在の松は2006年(平成18年)3月18日に植えられた4代目である。しかしながら、周囲の石柵は文化12年(1815年)に寄進された物である。
札所
ギャラリー
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山門
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参道
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本堂内部
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六角堂
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東照宮
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松平広忠らの墓
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近藤勇首塚
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法蔵寺のイヌマキ
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御草紙掛けの松(3代目)
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境内
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法蔵寺から見た本宿町の風景
交通手段
脚注
参考文献
- 黒田芳嗣「六角堂:六道輪廻から放たれ浄土に向かう」『そう:東三河&西遠・西三河・南信応援誌』第53号、春夏秋冬叢書、2017年、40-43頁。
外部リンク