福江町(ふくえちょう)は、かつて愛知県渥美郡にあった町である。
1955年(昭和30年)に合併で渥美町が発足し、福江町は廃止された。現在は田原市の西部に該当する。渥美半島の西部に位置し、三河湾や伊勢湾に面している。
歴史
- 江戸時代末期、この地域は畑村藩、天領などであった。
- 1889年(明治22年)10月1日 - 向山村、亀山村、保美村、畠村が合併し、福江村が発足する。高木村、山田村、古田村が合併し、清田村が発足する。
- 1897年(明治30年)2月22日 - 福江村が町制施行して福江町が発足する。
- 1906年(明治39年)7月16日 - 清田村、中山村と合併し、改めて福江町が発足する。
- 1955年(昭和30年)4月15日 - 伊良湖岬村、泉村と合併し、渥美町が発足する。同日福江町廃止。
かつて福江町に日本陸軍陸軍技術本部(1942年以後は陸軍兵器行政本部陸軍技術研究所)伊良湖試験場が設置されていた。現在もコンクリート製の建物や残骸が残る。現在の田原市の地名の福江町は、渥美町発足時に大字畠が大字福江に改名した地名であり、かつて存在した自治体の福江町全域を示すものでは無い。
教育
愛知県の人口上位自治体(1921年末)[1]
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# |
自治体 |
人口 |
# |
自治体 |
人口
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1 |
名古屋市 |
633,274 |
11 |
渥美郡高師村 |
14,405
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2 |
豊橋市 |
65,033 |
12 |
丹羽郡古知野町 |
13,965
|
3 |
岡崎市 |
41,684 |
13 |
渥美郡田原町 |
13,831
|
4 |
一宮市 |
30,558 |
14 |
海部郡津島町 |
13,772
|
5 |
東春日井郡瀬戸町 |
23,092 |
15 |
中島郡祖父江町 |
13,300
|
6 |
碧海郡安城町 |
19,607 |
16 |
西加茂郡挙母町 |
12,317
|
7 |
知多郡半田町 |
17,141 |
17 |
渥美郡福江町 |
12,256
|
8 |
幡豆郡西尾町 |
15,511 |
18 |
宝飯郡蒲郡町 |
12,120
|
9 |
知多郡亀崎町 |
15,170 |
19 |
東春日井郡小牧町 |
12,101
|
10 |
幡豆郡一色町 |
15,114 |
20 |
碧海郡矢作町 |
11,345
|
高等学校
中学校
小学校
交通
鉄道
渥美電鉄による渥美線の福江町への延長計画が存在したが、資金難で幻となった[2]。その後、延長計画は鉄道省が引継ぎ、福江町には、三河高木駅、三河福江駅、中山駅の開設が予定されていた。しかし、太平洋戦争の物資不足で工事は中断し、未成線となっている。
名所・旧跡・観光スポット
出身者
脚注
- ^ 安城市史編集委員会『新編安城市史 3 通史編 近代』安城市、2008年、p.311。おおもとの出典は『愛知県統計書』。
- ^ 「鉄道起業廃止」『官報』1937年10月13日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『渥美半島の城館』田原市教育委員会、2012年、p.22
- ^ 杉浦明平 20世紀日本人名事典
関連項目