雪印食品(ゆきじるししょくひん)は、かつて存在した雪印乳業系列の食品メーカー。
2001年、牛海綿状脳症(BSE)対策の補助金制度を幹部ら約9名が悪用して牛肉産地を偽装し、補助金を不正に詐取した「雪印牛肉偽装事件」が翌2002年に取引先の社長により告発され、同年廃業した。
歴史
1950年の創業当初は、北海道札幌市東区苗穂町6丁目の雪印乳業札幌本社内に本社を置いた。その後、札幌市東区同本町1条9丁目へ本社を移転。さらに東京へ本社を移転し、東京都中央区日本橋茅場町2丁目に本社を置いた。東証2部(現在のスタンダード市場)に上場していた。
ハム・ソーセージなどの食肉製品やジャム、パン粉、うどん、ポテトチップスなどを製造・販売し、平和堂やオークワをはじめとするスーパーマーケットなどでも同社のハム・ソーセージなども陳列していた。ただし、雪印食品が工場を持っていたのは食肉製品部門だけで、ジャムは兵庫興農、ポテトチップスは川越コニーフードのように他社からのOEMだった。
2001年10月に牛海綿状脳症(BSE、いわゆる狂牛病)対策を悪用して牛肉産地を偽装し、補助金を詐取した雪印牛肉偽装事件を起こしたことが、翌2002年1月に取引先社長からの告発により発覚。その事件が親会社である雪印乳業の食中毒事件と時期的に重なったこともあり、会社の信用がなくなり経営が破綻、2002年4月に廃業、解散。2005年8月12日付で清算結了し、法人として消滅した。
雪印食品の解散後、一部商品については日本アクセスがプライベートブランド商品として継承している。一方、関連会社であった東北雪印食品株式会社(岩手県花巻市)は県と県内畜産家の元で再建して雪印グループから独立し、銀河フーズ株式会社として再設立。雪印食品で扱っていた「切れ目入り おべんとうウインナー」、および「チーズでるウインナー」「カレーでるウインナー」(後の「チーズでるソーセージ」「カレーでるソーセージ」)など一部商品が同社のブランドとしてそのまま移管された。
ペクチンなどの安定剤を扱う部門は、日商岩井株式会社(現在:双日株式会社)の出資によりユニテックフーズ株式会社として独立した。
北海道勇払郡早来町(現在:安平町)にあった雪印食品北海道工場は、2002年に「ほくさん」が前身で元は北海道に本社があった産業ガスメーカーのエア・ウォーター(大阪市中央区)のグループ会社である冷凍食品メーカー「春雪さぶーる」に引き継がれたが、2021年10月に実施されたエア・ウォーターの事業再編に伴い、エア・ウォーターアグリ&フーズの子会社である「大山春雪さぶーる」へ再度引き継がれた。
テレビ朝日・東映制作の『スーパー戦隊シリーズ』のキャラクター食品(ソーセージ・ウインナー)については『電撃戦隊チェンジマン』から『百獣戦隊ガオレンジャー』まで扱ってきたが、会社解散に伴い『忍風戦隊ハリケンジャー』以降はプリマハムに商標権等を移管した。
かつて東京本社であった建物は、味噌製造販売会社のハナマルキが所有している。
年表
過去の製品
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脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク