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この項目では、ギリシア文字について説明しています。ラテン文字については「A」を、その他の用法については「アルファ」をご覧ください。 |
Α, α(アルファ、古代ギリシア語: ἄλφα アルパ、ギリシア語: άλφα アルファ、ギリシア語ラテン翻字: alpha)はギリシア文字の第1番目の文字。ギリシアの数字の数価としては1を表す。
ラテンアルファベットの「A」、キリル文字の「А」はこの文字を起源とする。
音声
古代ギリシア語では、短母音 /a/、または長母音 /aː/。
現代ギリシア語では単独では[a]。
起源
フェニキア文字 𐤀 (アレフ)に由来する。フェニキア文字では声門破裂音[ʔ]を表していたが、ギリシア語では声門破裂音が必要ないために母音[a]を表す文字に転用された[1]。
文字名称は古代ギリシア語ではアルパと発音されたが、ビザンチン時代には「φ」が摩擦音化したためにアルファと呼ばれ、日本語でもアルファと呼び習わされている。
Α/αの意味
ギリシア語アルファベットの冒頭に位置する文字であるために、物事のはじめを象徴する。例えば、新約聖書のヨハネの黙示録では、次のように使われている。「わたしはアルパであり、オメガである。最初の者であり、最後の者である。初めであり、終りである」(22章13節)
ギリシャ文字系統の文字(ラテン文字、キリール文字など)をアルファベットと言うが、これはギリシア文字の最初の2文字αとβ(アルファ、ベータ)に由来する。
α‐は、ギリシア語で否定を表す接頭辞である。
記号としての用法
大文字Αはラテン文字のAと紛らわしいためほとんど使われず、小文字αのみが使われる。
Α/α(アルファ)を冠する用語
符号位置
大文字 |
Unicode |
JIS X 0213 |
文字参照 |
小文字 |
Unicode |
JIS X 0213 |
文字参照 |
備考
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Α
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U+0391
|
1-6-1
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Α
Α
Α
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α
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U+03B1
|
1-6-33
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α
α
α
|
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Ά
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U+0386
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-
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Ά
Ά
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ά
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U+03AC
|
-
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ά
ά
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脚注
- ^ W. Sidney Allen (1987) [1968]. Vox Graeca (3rd ed.). Cambridge University Press. p. 171. ISBN 0521335558
関連項目