アナプルナ
アナプルナ(Anapurna[1])は、イギリスの競走馬。主な勝ち鞍は2019年の英オークス(G1)、ロワイヤリュー賞(G1)。フランケル産駒初の英国クラシック競走の勝ち馬である[2][注 1]。 戦績2016年3月31日に誕生。父フランケルにとっては3世代目の産駒となる[4]。 名門ジョン・ゴスデン厩舎に入厩。2018年の年末にウルヴァーハンプトン競馬場のオールウェザー競走でデビューしたが、初戦は大きく離された9着に終わる。しかし、年が明けて2019年1月の未勝利戦では一変し、2着に5馬身差をつけて初勝利を挙げた[1]。 休養を挟んで、ランフランコ・デットーリとのコンビでリステッド競走のオークストライアルステークスに出走。初の芝レースでありながら、6馬身差を付ける圧勝で2連勝とした。この勝利により、英オークスの有力馬の一角に急浮上する[5]。もう1つのトライアルであるチェスターオークスもゴスデン厩舎のメダーイー(Mehdaayih)が制し、本番でも1番人気に推されることになるが、デットーリはメダーイーへの騎乗経験が無かったため、陣営の判断で本番も引き続きアナプルナに騎乗することになった[2]。 4番人気で挑んだ英オークスでは、エイダン・オブライエン厩舎が送り出したライアン・ムーア騎乗の2番人気ピンクドッグウッド(Pink Dogwood)が直線で大外から一旦は抜け出したところを、残り1ハロンで内から伸びて叩き合いに持ち込み、クビ差競り勝って優勝。父フランケルに初の英国クラシックの栄冠をもたらした[2][6]。 秋の始動戦ヴェルメイユ賞ではデットーリが同厩舎の愛オークス馬スターキャッチャーに騎乗するため、オイシン・マーフィーに乗り替わった。人気はスターキャッチャーに次ぐ2番人気であったが、直線で伸びを欠き、9頭立ての7着に沈んだ[7]。叩き2戦目はこの年からG1に昇格したロワイヤリュー賞に出走し、G1・2勝目を挙げた。鞍上のデットーリはゴドルフィンの主戦時代の2001年に記録したG1・16勝を上回る自己最多の年間G1・17勝目となった[8]。この後、10月19日のブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ&メアズステークスに出走するも11着と惨敗しこの一戦を最後に現役を引退した。 競走成績以下の内容は、Racing Post[1]の情報に基づく。
血統表
脚注注釈出典
外部リンク
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