アンナ・カッペリーニ(イタリア語: Anna Cappellini, 1987年2月19日 - )は、イタリアロンバルディア州コモ出身の女性フィギュアスケート(アイスダンス)選手。パートナーはルカ・ラノッテなど。夫はフィギュアスケート選手のオンドレイ・ホタレック。
2010年バンクーバーオリンピック、2014年ソチオリンピックイタリア代表。2014年世界選手権優勝。2014年ヨーロッパ選手権優勝。
人物
2015年6月20日、地元コモでペアスケーターのオンドレイ・ホタレックと結婚した[1]。
経歴
ロンバルディア州コモに生まれ、3歳でスケートを始めた。やがてルカ・ランボルディとカップルを結成し、2000-2001シーズンのISUジュニアグランプリに出場したもののJGPバルト杯で14位に終わりカップルは解散。新たにマッテオ・ザンニとカップルを結成し、2002-2003シーズンから再びISUジュニアグランプリに出場を果たした。マッテオ・ザンニとのカップルでは2004-2005シーズンのJGPブダペストおよびJGPベオグラード・スパローで連続優勝し、JGPファイナルでも3位になるなど大きく飛躍したが、同シーズン終了後に解散。2005年よりルカ・ラノッテとカップルを結成した。
2005-2006シーズン、JGPスケートスロバキアとJGPソフィア杯で2位となり、JGPファイナルでは3位、世界ジュニア選手権では4位となる。翌2006-2007シーズンよりシニアクラスに完全移行し、グランプリシリーズに出場を果たした。地元イタリアのトリノで開催された冬季ユニバーシアード競技大会では優勝を飾った。
2007-2008シーズン、グランプリシリーズの初戦となるスケートカナダで2位、2戦目のエリック・ボンパール杯ではフリーダンスで自己最高得点を更新したが、4位となった。2度目の出場となった欧州選手権では自己最高得点をマークして7位となった。
2009-2010シーズン、ロステレコム杯とスケートアメリカで2位。初のグランプリファイナル出場となった。世界選手権ではミスが相次ぎ、コンパルソリーダンスから徐々に順位を落とし、11位となった。
2010-2011シーズン、ネーベルホルン杯では2位。NHK杯では5位となった。その後、コーチを変更し前の拠点であるミラノに戻り、フリーダンスを新しくした。また、ロシアのニコライ・モロゾフが拠点としているノヴォゴルスクも練習拠点とした。ラノッテの怪我の影響でイタリア選手権は欠場したが、モンブラン杯で復帰し優勝。世界選手権では初めて一桁の成績を残した。
2011-2012シーズン、グランプリ2大会ではそれぞれ銅メダルを獲得。イタリア選手権では初優勝。ヨーロッパ選手権、世界選手権ではそれぞれ過去最高の順位だった。国別対抗戦ではそれまでのパーソナルベストを更新する演技を披露し、シーズンを締めくくった。
2012年7月、イーゴリ・シュピリバンドを新たにコーチに迎えた。また、アメリカで練習を行うが、今まで通りイタリアのミラノも練習拠点に据えるとしている[2]。2012-2013シーズン、グランプリシリーズは2戦ともに2位、グランプリファイナルは4位。ヨーロッパ選手権では3位で初めてメダルを獲得した。世界選手権では4位。過去最高の成績を残した。
2013-2014シーズンもグランプリシリーズは2戦ともに2位、グランプリファイナルは6位。ヨーロッパ選手権は2012年大会の優勝者のナタリー・ペシャラ/ファビアン・ブルザ組と2013年大会の優勝者のエカテリーナ・ボブロワ/ドミトリー・ソロビエフ組がオリンピックの準備のために欠場。SDで首位に立つと、FDでも1位を守り優勝。イタリアのカップルではバーバラ・フーザル=ポリ/マウリツィオ・マルガリオ組以来13年ぶり頂点に立った。ソチオリンピックでは6位。世界選手権ではSDで1位に立ち、FDでは4位となるも2位を0.02点上回り、イタリアのアイスダンスでは2組目の世界チャンピオンとなった。7月にはマリナ・ズエワにコーチを変更した[3]。
2014-2015シーズン、中国杯は転倒やスピンでの失敗が響き3位に終わった。出場を予定していたエリック・ボンパール杯は出場を辞退した。欧州選手権では銀メダルを獲得した。世界選手権では自己ベストを更新するもメダルを逃し4位だった。
2015-2016シーズン、中国杯でグランプリシリーズ初優勝を飾る。4度目の出場となったグランプリファイナルでは銅メダルを獲得し、初めて表彰台に乗った。
主な戦績
詳細
プログラム使用曲
脚注
- ^ Campionessa del mondo e principessa: Anna Cappellini si è sposata a Breccia
- ^ Cappellini and Lanotte ready to challenge
- ^ Чемпионы мира фигуристы Каппеллини/Ланотте работают под руководством Зуевой
- ^ Cappellini, Lanotte hope to return to world title form
- ^ Ghiaccio, Cappellini-Lanotte, i programmi per la nuova stagione
参考文献
外部リンク