オドリサメル・デスパイネ
オドリサメル・デスパイネ・オルエ(Odrisamer Despaigne Orue, 1987年4月4日 - )は、キューバ共和国ハバナ出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。現在は、フリーエージェント(FA)。愛称はミリ・ピーノ(Mili-Pino)[1]。 経歴キューバ時代国内リーグではデビュー当初はリリーフ専業であったが、2008-2009シーズンから先発投手に転向した。 2011-2012シーズンにヤディエル・ペドロソとともに最多奪三振を記録。 2012年11月6日に「侍ジャパンマッチ2012「日本代表 VS キューバ代表」」のキューバ代表が発表され[2]代表入りした[3]。同日、台湾で行われたサンダーシリーズのため来台した[4]。サンダーシリーズ終了後の、14日に来日した[5]。 2013年3月に開催された第3回WBCのキューバ代表に選出された[6]。 パドレス時代2014年5月2日にサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結んだ[8]。契約後は傘下のAA級サンアントニオ・ミッションズで2試合に登板し、5月26日にAAA級エル・パソ・チワワズへ昇格。5試合に登板して1勝3敗、防御率7.61だった。6月23日にパドレスとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし[9]、同日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦で先発起用されてメジャーデビュー。7回を4安打無失点1奪三振に抑え、メジャー初勝利を挙げた[10]。 オリオールズ時代2016年2月4日にジーン・コスメとのトレードで、ボルチモア・オリオールズへ移籍した[11]。9月5日にDFAとなった[12]。オリオールズを出るまでに16試合にリリーフ登板したが、防御率5.60・27.1イニングで15四球と荒れ気味のピッチングに終始し、2敗を喫した。なお、マイナーでは、AAA級ノーフォーク・タイズで18試合に登板のうち17試合で先発登板し、防御率3.87・WHIP1.34ながら1勝9敗と、負け星が先行した。 マーリンズ時代2016年9月14日にウェイバー公示を経てマイアミ・マーリンズへ移籍した[12]。マーリンズでは3試合に登板し、防御率9.00・WHIP1.67だった。オリオールズとの合算では、19試合のリリーフ登板で防御率5.93・2敗・WHIP1.71という内容だった。 エンゼルス時代2018年8月14日に金銭トレードで、ロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した[13]。オフの11月2日に40人枠を外れる形で傘下のAAA級ソルトレイク・ビーズへ配属され、5日にFAとなった[12]。 レッズ傘下時代2019年1月8日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[14]。シーズンでは開幕から傘下のAAA級ルイビル・バッツでプレーしていたが、5月16日に自ら選んで契約を途中で放棄する「オプトアウト」を行使した[15]。 ホワイトソックス時代2019年5月18日にシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結び、翌19日に傘下のAAA級シャーロット・ナイツへ配属された[12]。6月10日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[16]。6月24日にDFAとなり[17]、28日にマイナー契約でAAA級シャーロットへ配属された[12]。 KT時代2019年11月11日、KBOのKTウィズと契約したことが発表された。 2020年は、KBOリーグ最多の207回と3分の2イニングに登板し、チーム最多の15勝を記録した[18]。 2021年は、13勝を挙げ2年連続の二ケタ勝利を達成した。また2年連続の最多イニング登板を果たしイニングイーターとしての役割を十分に果たした。斗山ベアーズとの韓国シリーズでは3戦目に先発投手として登板して勝利投手となり、KTの初優勝に貢献した[19]。 投球スタイル平均球速146km/hのシンカーを基本球種とし、フォーシーム、カッターの速球3球種を主体に、平均124km/hのチェンジアップ、平均138km/hのスライダー、平均126km/hのカーブ、平均109km/hのイーファス(スローカーブ)、また稀に平均121km/hのナックルカーブと、豊富な球種を持ち球としている。キューバ時代には、最多奪三振のタイトルを獲得したこともあるが、奪三振率は決して高くない、速球派ではなく技巧派の投手である。 元来、シンカーを中心としたシンカーボーラーだが、2015年からフォーシームを投げるようになった。これに伴って、2014年までは変化球で最も多投していたスライダーの頻度を大幅に減らし、変化球はチェンジアップ、カーブをメインにしている。 技巧派投手とは言え、どの球種も空振り率が低いため、三振が欲しい場面で三振を狙えるウイニングショットがないのが欠点。不用意にストライクを取りに行って痛打されるか、ストライクが入らず、四球を出してしまう事が多い。もともと制球力が課題とされており、キューバ時代やマイナーリーグでは例年、与四球率4点台以上だったが、メジャー昇格後は、2014年が与四球率2.99、2015年が与四球率2.29と平均レベル以上を記録している。制球そのものが悪いのが理由ではなく、追い込んでからボール球で勝負できないことも四球の多さに影響している。[独自研究?] 人物20年間、インダストリアレスに所属していたリリーフ投手、フランシスコ・デスパイネの息子である。 詳細情報年度別投手成績
背番号
代表歴脚注
関連項目外部リンク
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