カルロス・ハビエル・コレア・オッペンハイマー・ジュニア (Carlos Javier Correa Oppenheimer Jr. , 1994年 9月22日 - )は、プエルトリコ のポンセ 出身のプロ野球選手 (遊撃手 )。右投右打。MLB のミネソタ・ツインズ 所属。
経歴
プロ入りとアストロズ時代
2012年 のMLBドラフト 1巡目(全体1位 )でヒューストン・アストロズ から指名を受ける[ 2] 。プエルトリコ 出身の選手としては史上初のMLBドラフト 全体1位指名だった[ 注 1] 。6月7日に契約金480万ドルで入団した[ 3] 。その後、ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・アストロズ でプロデビュー。39試合に出場し打率.232 、2本塁打、9打点、5盗塁だった。8月からルーキー級グリーンビル・アストロズ でプレー。11試合に出場し打率.371 、1本塁打、3打点、1盗塁。
2013年 はA級クァッドシティズ・リバーバンディッツ でプレー。117試合に出場し打率.320 、9本塁打、86打点、10盗塁だった。同年に行われたミッドウェストリーグ のオールスターゲームに選出され[ 4] 、オールスター・フューチャーズゲーム にもワールドチーム選抜として選出された[ 5] 。
2015年 6月7日に、8日にメジャーに昇格されることが発表された[ 6] 。6月8日に、メジャーデビューを果たした。また同日は、2015年のMLBドラフト があり本人がドラフト1位指名されてから約3年だった[ 7] 。6月9日の、シカゴ・ホワイトソックス 戦でザック・デューク からメジャー初本塁打を記録した[ 8] 。デビューした月は初出場から全試合遊撃手 として先発出場し、打率.287、5本塁打、15打点、4盗塁、OPS.852などの成績を残し、ルーキー・オブ・ザ・マンス を受賞した。8月19日のタンパベイ・レイズ 戦ではマット・アンドリース から初のサヨナラ安打 を記録した[ 9] 。99試合の出場で打率.279、22本塁打、68打点、14盗塁、OPS.857という成績を残し、フランシスコ・リンドーア らを抑え2015年ア・リーグの新人王 に選出された(アストロズの選手としてはジェフ・バグウェル 以来24年ぶり2人目)。この年のアストロズの遊撃手はジョナサン・ビヤー 、ジェド・ラウリー 、マーウィン・ゴンザレス などが出場していたが、コレアがデビューしてからは固定された。この年にMLBにデビューした選手としてはロベルト・オスーナ 、ミゲル・カストロ に次いで3番目に若かった[ 10] 。ホセ・アルトゥーベ とは二遊間コンビとしてこの先長く一緒に出場することとなった。
2016年
2016年 は3・4番打者として固定され、153試合で打率.274、20本塁打、96打点、OPS.811を記録と、デビューから2年連続で20本塁打を記録した。オフの12月5日に第4回WBC のプエルトリコ代表 に選出された[ 11] 。
2017年 はシーズン開幕前の3月に選出されていた第4回WBCに参加。3月22日の決勝アメリカ合衆国 戦に敗戦し、2大会連続で準優勝となった[ 12] 。大会最優秀三塁手となった[ 13] 。シーズンでは4月15日のオークランド・アスレチックス 戦でフランキー・モンタス から右手に死球 を受け[ 14] 、軽傷によりその後3試合に欠場した。7月17日のシアトル・マリナーズ 戦で空振りした際に左手親指の靭帯 を断裂し[ 15] 、その後7週間(43試合)欠場した。このシーズンは109試合に出場し、打率.315、24本塁打、84打点だった。2017年のワールドシリーズ の優勝に貢献した。
2018年 6月26日に背中の痛みを発症し[ 16] 、その後6週間(36試合)欠場した。この年は110試合に出場し、打撃成績も軒並み前年度を下回り、打率.239、15本塁打、65打点だった。
2019年 5月29日に自宅でマッサージを受けた際に肋骨 を骨折し[ 17] 、その後2か月(48試合)欠場した。8月19日のデトロイト・タイガース 戦で背中の痛みを発症し[ 18] し、その後4週間(25試合)欠場した。この年は75試合に出場し、打率.279、21本塁打、59打点、OPS.926などを記録した。10月17日のニューヨーク・ヤンキース戦で史上最年少となる25歳25日でポストシーズン通算10本塁打を達成した(従来の記録はアルバート・プホルス の25歳274日)[ 19] 。
2020年 は新型コロナウイルス の影響で60試合の短縮シーズンとなる中、4年ぶりに大きな故障がなく、58試合に出場して打率.264、5本塁打、25打点、OPS.709を記録した。
2021年 2月にアストロズと1年総額1170万ドルで契約更改した[ 20] 。オフにFA となることから、
3月にはアストロズから5年総額1億2500万ドルの契約延長オファーを受けたが、これを拒否した[ 21] 。
シーズンでは7月4日に選手間投票で控え野手として通算2度目となるオールスターゲーム に選出されたが[ 22] 、辞退している[ 23] 。この年は148試合に出場して打率.279、26本塁打、92打点の成績を記録。オフの11月3日にFAとなった[ 24] 。球団からは新たに5年総額1億6000万ドルの契約延長オファー、1840万ドルのクオリファイング・オファー を提示されたが、いずれも拒否した[ 25] [ 26] 。また、自身初となるゴールドグラブ賞 とプラチナ・ゴールド・グラブ賞 を受賞した[ 27] 。
ツインズ時代
2022年 3月18日にミネソタ・ツインズ と3年総額1億530万ドルの契約を結んだ[ 28] 。オプションとして2022年と23年のオフに契約を破棄してFAになれるオプトアウトの権利と、2022年は一部球団、残りの2年は全球団に対するトレード拒否権が含まれる[ 29] 。1年あたりの年俸は3510万ドルとなり、アンソニー・レンドン を抜きMLBの内野手史上最高額となった[ 30] 。
オフにオプトアウトの権利を行使し、FAとなった[ 31] 。12月13日にサンフランシスコ・ジャイアンツ と13年総額3億5000万ドルの契約に合意したと報道されたが、入団会見直前の身体検査でジャイアンツ側がコレアの足首の状態に難色を示し、契約は白紙となった[ 32] 。21日にはニューヨーク・メッツ と12年総額3億1500万ドルの契約に合意したと報道されるも、ここでも身体検査の結果を巡って交渉が難航し、再び白紙となった[ 33] [ 34] 。2023年 1月11日にツインズと6年総額2億ドルで再契約した[ 35] [ 36] 。最大で4年間のオプションが含まれ、全て行使された場合は10年総額2億7000万ドルとなる[ 36] 。
人物
弟のJ.C.コレア は1998年9月生まれ[ 37] で、ラマー大学 (英語版 ) 在学中の2020年のMLBドラフト では指名されなかったが、その直後にヒューストン・アストロズ と契約した[ 38] 。
2017年11月1日、アストロズのワールドシリーズ優勝が決まった直後、その場のドジャースタジアムにて恋人のダニエラ・ロドリゲスに「僕を世界一幸せな男にしてくれないか。結婚してくれ」プロポーズしOKを得た[ 39] 。その後、2019年11月12日に挙式を挙げた[ 40] 。
2022年11月11日に元メジャーリーガーのカルロス・バエルガが司会を務めるスペインのボットキャスト番組「Me Gustan Los Deportes"」(ileikeSports)に出演した。トークの際に元ヤンキースのレジェンドであるデレク・ジーターの守備について『デレク・ジーターが現役時代に獲得した5度のゴールドグラブ賞その全てに値しない』と物申し、続けて『デレク・ジーターの(DRS守備防御点)を知ってるかい? マイナス160だ。彼のキャリアではね。』と発言[ 41] 。このジーターへの批判に対し、ヤンキースファンの多くから非難された。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度
球 団
試 合
打 席
打 数
得 点
安 打
二 塁 打
三 塁 打
本 塁 打
塁 打
打 点
盗 塁
盗 塁 死
犠 打
犠 飛
四 球
敬 遠
死 球
三 振
併 殺 打
打 率
出 塁 率
長 打 率
O P S
2015
HOU
99
432
387
52
108
22
1
22
198
68
14
4
0
4
40
2
1
78
10
.279
.345
.512
.857
2016
153
660
577
76
158
36
3
20
260
96
13
3
0
3
75
5
5
139
12
.274
.361
.451
.811
2017
109
481
422
82
133
25
1
24
232
84
2
1
0
4
53
5
2
92
12
.315
.391
.550
.941
2018
110
468
402
60
96
20
1
15
163
65
3
0
0
11
53
3
2
111
17
.239
.323
.405
.728
2019
75
321
280
42
78
16
1
21
159
59
1
0
0
4
35
0
2
75
8
.279
.358
.568
.926
2020
58
221
201
22
53
9
0
5
77
25
0
0
0
1
16
2
3
49
4
.264
.326
.383
.709
2021
148
640
555
104
155
34
1
26
269
92
0
0
0
6
75
2
4
116
16
.279
.366
.485
.850
2022
MIN
136
590
522
70
152
24
1
22
244
64
0
1
0
4
61
2
3
121
18
.291
.366
.467
.834
2023
135
580
514
60
118
29
2
18
205
65
0
0
0
3
59
3
4
131
30
.230
.312
.399
.711
2024
86
367
319
55
99
20
2
14
165
54
0
0
0
4
40
4
3
61
5
.310
.388
.517
.905
MLB :10年
1109
4760
4179
623
1150
235
13
187
1972
672
33
9
0
44
507
28
29
973
132
.275
.354
.472
.826
2024年度シーズン終了時
各年度の太字 はリーグ最高
年度別守備成績
年 度
球 団
遊撃(SS)
試 合
刺 殺
補 殺
失 策
併 殺
守 備 率
2015
HOU
99
112
265
13
41
.967
2016
153
202
426
14
81
.978
2017
108
127
282
9
62
.978
2018
109
106
268
6
43
.984
2019
75
95
176
2
34
.993
2020
57
69
142
1
35
.995
2021
148
183
384
11
70
.981
2022
MIN
132
157
307
8
51
.983
2023
135
166
278
6
56
.987
2024
84
119
169
5
26
.983
MLB
1100
1336
2697
75
499
.982
2024年度シーズン終了時
各年度の太字 はリーグ最高
各年度の太字 はゴールドグラブ賞受賞
表彰
MLB
国際大会
記録
背番号
1 (2015年 - 2021年)
4 (2022年 - )
代表歴
脚注
注釈
出典
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^ a b “All-time and Single-Season Postseason Batting Leaders ”. Baseball-Reference.com . 2021年2月12日 閲覧。
関連項目
外部リンク
業績 1940年代 1950年代 1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代
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