ザ・ラグビーチャンピオンシップ2024(2024 Rugby Championship、2024 TRC)は、2024年8月10日から9月28日にかけて開催される 南半球4か国のナショナルチームによる「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」の第13回大会。主催はSANZAAR。北半球6か国代表によるシックス・ネイションズと並ぶ、強豪国リーグである。
冠スポンサー
毎年、各国で冠スポンサーを設けており、2024年大会では、各国で以下のような大会名でも呼ぶ。
- ニュージーランド:「リポビタンD・ラグビーチャンピオンシップ(Lipovitan-D Rugby Championship)」[1]
- 南アフリカ共和国:「キャッスルラガー・ラグビーチャンピオンシップ(The Castle Lager Rugby Championship)」[2]- キャッスルラガーは南アフリカのビール会社およびブランド。
- オーストラリア:「フライトセンター・ラグビーチャンピオンシップ(The Flight Centre Rugby Championship)」[3] - フライトセンターはオーストラリアの旅行代理店。
- アルゼンチン:「ラグビーチャンピオンシップ・ビザ・バンコ・マクロ(Rugby Championship VISA Banco Macro)」[4]- バンコ・マクロはアルゼンチンの銀行。
概要
出典[5]
相手国3チームと2試合ずつ、計6試合を行い、勝ち点で順位を決める。
2022年大会と同様に、「ミニツアー」的要素を取り入れているため、6試合のうち4試合は、同じ相手チームに対して、2試合連続でホームとアウェーを入れ替えずに試合を行う[6]。残り2試合は、ホームとアウェーを入れ替えて1試合ずつ行う[6]。
2024年「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」対戦表
以下のように第4試合(Round 4)までは、同一相手との対戦において、ホームとアウェーの入れ替えが無い。
南アフリカの日程
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試合順
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ホーム 側
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自チーム
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アウエー 側
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第1試合
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オーストラリア |
南アフリカ (アウェー) |
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第2試合
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オーストラリア |
南アフリカ (アウェー) |
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第3試合
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南アフリカ (ホーム) |
ニュージーランド
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第4試合
|
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南アフリカ (ホーム) |
ニュージーランド
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第5試合
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アルゼンチン |
南アフリカ (アウェー) |
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第6試合
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南アフリカ (ホーム) |
アルゼンチン
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オーストラリアは、 南アフリカに来ない。
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アルゼンチンの日程
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試合順
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ホーム 側
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自チーム
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アウエー 側
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第1試合
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ニュージーランド |
アルゼンチン (アウェー) |
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第2試合
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ニュージーランド |
アルゼンチン (アウェー) |
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第3試合
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アルゼンチン (ホーム) |
オーストラリア
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第4試合
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アルゼンチン (ホーム) |
オーストラリア
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第5試合
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アルゼンチン (ホーム) |
南アフリカ
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第6試合
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南アフリカ |
アルゼンチン (アウェー) |
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ニュージーランドは、 アルゼンチンに来ない。
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オーストラリアの日程
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試合順
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ホーム 側
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自チーム
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アウエー 側
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第1試合
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オーストラリア (ホーム) |
南アフリカ
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第2試合
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オーストラリア (ホーム) |
南アフリカ
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第3試合
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アルゼンチン |
オーストラリア (アウェー) |
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第4試合
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アルゼンチン |
オーストラリア (アウェー) |
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第5試合
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オーストラリア (ホーム) |
ニュージーランド
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第6試合
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ニュージーランド |
オーストラリア (アウェー) |
|
アルゼンチンは、 オーストラリアに来ない。
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ニュージーランドの日程
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試合順
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ホーム 側
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自チーム
|
アウエー 側
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第1試合
|
|
ニュージーランド (ホーム) |
アルゼンチン
|
第2試合
|
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ニュージーランド (ホーム) |
アルゼンチン
|
第3試合
|
南アフリカ |
ニュージーランド (アウェー) |
|
第4試合
|
南アフリカ |
ニュージーランド (アウェー) |
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第5試合
|
オーストラリア |
ニュージーランド (アウェー) |
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第6試合
|
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ニュージーランド (ホーム) |
オーストラリア
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南アフリカは、 ニュージーランドに来ない。
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新ルールの適用
出典[7]
2024年初めから、さまざまな試合で一部 試験的運用をされていた新ルールが、以下のようにこの大会から適用される。
20分レッドカード
レッドカードは、原則「20分レッドカード」となる。反則選手は退場させられるが、20分後に他の選手が出場できる。しかし、反則が故意であり危険性が高いと判断された場合は、20分後に代わりの選手が出場することはできない。
カウントダウンクロック
ゴールキック、スクラム、ラインアウトでは、以下のようにカウントダウンクロック(制限時間)が計測される。
ゴールキックはトライから60秒以内に蹴る、スクラムは30秒以内に組む、ラインアウトは30秒以内に形成する。
時間超過をした場合は、コンバージョンキックではセンターマークからゲーム再開、ペナルティキックではペナルティ地点で相手ボールのスクラム、スクラムでは相手ボールのフリーキック、ラインアウトでは15メートルライン上で相手ボールのフリーキックが、与えられる。
スクラムハーフへの保護
スクラム、ラック、モールにおいて、ボールを扱おうとしているプレーヤー(スクラムハーフの役割をする選手)への接触・妨害が禁じられる。違反の場合は、ペナルティの反則が与えられる。
ラインアウトでのノット・ストレートの扱い
ラインアウトでのノットストレートにおいて、ディフェンス側がボールをリフトアップで競り合わない場合は、ノット・ストレートでもプレー続行。ディフェンス側もリフトアップで競り合っている場合は、ディフェンス側のボールでラインアウトまたはスクラムとなる。
そのほかのルール変更
上記に加え、2024年7月1日から、ワールドラグビーは観戦性と安全性を高めるため、以下のように競技規則(ルール)の変更を行い[8]、この大会でも適用された。
- キッカーの前方にいるプレーヤーは、キッカーがキックした後はオフサイドとなるため、後方へ下がる動作をしなければならない。
- クロコダイルロール(ジャッカルを受けている相手の身体をつかみ一緒に倒れたり、ひねって倒したりする行為)の禁止。
- フリーキック時にはスクラムを選択できない。
戦績
出典[5]、 2024年9月28日現在。
順位
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国
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勝敗
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得点
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3トライ差以上を獲得 ボーナス ポイント
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7点差以内の敗戦 ボーナス ポイント
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勝ち点 合計
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試合数
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勝ち
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引き分け
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負け
|
得点
|
失点
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得失点差
|
1 |
南アフリカ共和国 |
6 |
5 |
0 |
1 |
188 |
94 |
+94 |
3 |
1 |
24
|
2 |
ニュージーランド |
6 |
3 |
0 |
3 |
163 |
147 |
+16 |
2 |
2 |
16
|
3 |
アルゼンチン |
6 |
3 |
0 |
3 |
170 |
195 |
-25 |
1 |
1 |
14
|
4 |
オーストラリア |
6 |
1 |
0 |
5 |
107 |
213 |
-106 |
0 |
1 |
5
|
勝ち点の合計で優勝を競う。勝ち4点、引き分け2点、負け0点。相手より3トライ以上多く獲得で1点、7点差以内の負けで1点。
優勝・2国間トロフィー
対戦詳細
Round 1
2024年8月10日 19:05 NZST (UTC+12)
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ニュージーランド
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30-38
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アルゼンチン
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スカイ・スタジアム, ウェリントン, ニュージーランド 観客数: 25,000人 レフリー: アンガス・ガードナー (オーストラリア)
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トライ: Darry 15' c ライナートブラウン 35' c テレア 52' c コンバート: マッケンジー (3/3) 16', 36', 53' PK: マッケンジー (3/4) 12', 27', 47'
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レポート
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トライ: シンティ 23' m Mカレラス 38' c Molina 43' c クレービー 69' c コンバート: Sカレラス (3/4) 39', 44', 70' PK: Sカレラス (4/4) 31', 50', 56', 79'
|
Round 2
特記事項:
- ニュージーランドは、「イーデン・パークにおいてのテストマッチ無敗記録50回」を達成した。ニュージーランドがイーデン・パークで最後に敗北したのは、30年前、1994年7月の対フランス戦[9][10]。
Round 3
特記事項:
Round 4
特記事項:
- 南アフリカ共和国は、2009年以来15年ぶりにフリーダムカップを奪還した[15]。
- 南アフリカ共和国がニュージーランドに4連勝するのは、1949年以来、75年ぶり[16]。
2024年9月7日 16:00 ART (UTC-3)
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(1 BP) アルゼンチン
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67–27
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オーストラリア
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エスタディオ・ブリガディエル・ヘネラル・エスタニスラオ・ロペス, サンタフェ, アルゼンチン 観客数: 30,000人
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トライ: Mカレラス 30' c モントージャ 36' c ゴンサレス 47' c マテーラ 56' c オビエド 63' c, 76' c マリア 71' m, 74' c シンティ 80' c コンバート: Albornoz (6/7) 31', 37', 48', 57', 64', 75' Sカレラス (2/2) 77', 81' PK: Albornoz (2/2) 2', 62'
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レポート
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トライ: Tizzano 14' c ケラウェイ 28' c マクダーモット 68' c コンバート: ドナルドソン (2/2) 15', 29' Lynagh (1/1) 69' PK: ドナルドソン (2/2) 5', 21'
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特記事項:
- アルゼンチンがピューマトロフィーを防衛した[17]。
- オーストラリアにとって、67失点はテストマッチでの最多失点記録。40点差での敗北は、2008年に8-53(45点差)で南アフリカ共和国に敗北して以来2番目のワースト記録[18]。
Round 5
特記事項:
特記事項:
Round 6
特記事項:
特記事項:
放送・配信
- 日本:WOWOW - 「南半球4カ国対抗戦 ザ・ラグビーチャンピオンシップ」(放送・ライブ配信)[24]
脚注
関連項目
外部リンク
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チーム | |
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トライネーションズ | |
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