ソドム (ファイナルファイト)ソドム プロフィール ソドム(Sodom)は、カプコンのベルトスクロールアクションゲーム『ファイナルファイト』、および対戦型格闘ゲーム『ストリートファイターZERO』シリーズに登場する架空の人物。 本項では『ストリートファイターZERO』(以下『ZERO』と表記)シリーズのソドムを基本として記述する。 キャラクターの設定犯罪組織マッドギアの元幹部で、日本かぶれのアメリカ人。日本の兜を被り面頬をつけて素顔を隠し、上半身には「死」と「心」を合わせたような間違った漢字が書かれたアメリカンフットボールの防具を付けている。下半身はジーンズに足袋、草鞋履き姿。 『ZERO』シリーズでは登場する時には三度笠と合羽を被っており、対戦前にそれを脱ぎ捨てる。また、勝利ポーズでは十手を回したり扇子を取り出して芸をすることがある。 マッドギア崩壊後、自らのジャパニズムが間違っていることに気付き、それを見直すべく日本に渡る。飛騨の禅寺で修行を積み、それまで武器としていたカタナを十手に変え、「ジャパニーズ・マーシャルアーツ」なる格闘技と「ワビサビ・マインド」を習得。さらなるジャパニズムの追求と、真の理想である新生魔奴義亜(マッドギア)創立のために活動を開始する。 『ZERO2』のエンディングでは、強い格闘家と目する「スモウレスラー」を組織にスカウトするため日本の国技館を訪れる。大相撲の取組に乱入し、エドモンド本田と対戦している。 『ZERO3』においては、ロレントが行うはずだったシャドルー基地占拠作戦を聞き、基地をそのまま新生マッドギアのアジトとして乗っ取ることを思い付く。同作品のソドムのエンディングでは、ベガのサイコパワーによって起動し、ベガの傷を治す「サイコドライブ」の力によりほとんど無敵状態となったベガに対し「イッセ・イチダイノBIGショウブ」と称し、「カミカゼアタック」を敢行。自身の所有する大型トラックをベガの基地に激突させ、サイコドライブを破壊してベガを倒し、そのまま爆発に巻き込まれ生死不明となる。これを見たナッシュと春麗はソドムを「本物のサムライ」と評し、ロレントは彼の生存を信じた。 『ウルトラストリートファイターIV』ではソドム本人は参戦しないものの、追加ステージの「Mad Gear Hideout」の2ラウンド以降に姿を見せたり、ポイズンのオープニングにて犯罪行為から足を洗って焼き鳥屋を始めたと噂されていることが語られている。 『ZERO』シリーズのプロデューサーである船水紀孝は「『ファイナルファイト』(以下『FF』と表記)のソドムにカッコいいイメージを持っていたが、『ZERO』で十手を持たせた以後はどんどんお笑いキャラクターになっていった」と語っている[2]。 人物とにかく日本および日本の文化が大好き。リチャード・チェンバレン主演のテレビドラマ『将軍』を見て感動したのをきっかけに、日本文化に傾倒する。本人は真摯に日本文化を理解しようとしているが、思い込みが激しく勘違いしているところが多い。ただし上述のようにマッドギア壊滅後にジャパニズムの間違いを認め、実際に日本に渡って修行していたなど、理解への努力は怠っていない。 シナリオデモなどの台詞のほとんどが、カタカナと英文が交じった独特のもの。ただし下記の勝利メッセージとは違い、意味は理解できるようになっている。面識のあるガイとは特に問題なく会話しているが、英会話が得意な春日野さくらは「言葉がわからない」と困惑していた。 嫌いなものに「ガイ」とあるのは、彼から「日本文化を誤解している」と指摘されたためであり、マッドギアを壊滅させられたことに対しての恨みではない。ニホン通として絶対のプライドを持っているソドムにとって、この指摘は相当な屈辱だったようで『ZERO』および『ZERO2』ではガイが最終ボスとなっている。 悪の組織の幹部であった身だが、基本的には「ブシドー・スピリッツ」に則った正々堂々とした戦いを信条としており[3]、根っからの悪人ではない。同組織の幹部仲間であり勝利のためにはどんな卑怯な策も辞さないロレントとは対極の信条であるが、そのロレントとは『ZERO』シリーズにて互いにそれぞれの理想を理解して応援しあっている。 事故により廃墟となったマンハッタンビルの49階に、自ら購入したジャパニーズグッズ(中には盗品もある)を大量に置くなど、勝手に利用している。『ZERO3』ではこの部屋がホームステージ。また、歌舞伎役者を西洋風にアレンジしたペイントを施した大型トラックを所有(日本版と日本国外版でデザインが異なる)。このトラックは『ZERO2』のホームステージと『ZERO3』のエンディングに登場する。 中平正彦の漫画『ストリートファイターZERO』においては素顔を見られたくないらしく、春麗とキラービーに面頬を割られ戦意を喪失している。『ZERO』の公式イラストや『ファイナルファイトリベンジ』のエンディングでも、防具を脱いでくつろぐ姿が描かれているが、兜はかぶったままだった。また、『ZERO2』の自身のエンディングにおいて相撲の取り組みに乱入した際も防具を脱いで回しを着用しているが、兜をかぶったままである。 勝利メッセージソドムの勝利メッセージは、日本語の韻をそのまま英単語の羅列に置き換えたもの。例えば「NIP ON DIE SKI!(訳:嫌いじゃねぇよアンタ)」は「日本大好き」、「GOTS AND DEATH!(訳:まぁまぁ、よかったぜ!)」は「ごっつぁんです」と読むことができる。ゆえに、そのままでは英文として読めず、注釈としてついている日本語も意味を成していない。これらの勝ちゼリフは、俗にソドム語とも呼ばれている。 『ファイナルファイト』でのソドムステージ2のボスとして登場。マッドギアの幹部でありながら地下プロレスを主催するプロモーターでもあり、自身も度々そのリングに上がり無敗を誇っていた。両手に日本刀マサムネ(媒体によっては妖刀ムラマサとも紹介される[4])を持ちながら戦う姿は「ショウグン」と呼ばれ恐れられていたという。 手に持つ日本刀は攻撃を受けると落とす。この刀は通常の日本刀と違い、落ちても消滅しない。また、打撃に対して非常に強い耐性を持っており、掴み技もしくは武器攻撃を使わないとまともなダメージを与えられない。しかし迂闊に掴みに行こうとすれば、強力な斬撃や非常に攻撃判定の広い突進技「変位抜刀霞斬り」が来ることになる。さらに日本刀を落として素手になっても、パンチで殴りつけるか攻撃判定の強いショルダータックルを仕掛けてくる。いわゆるパターンを見つけなければノーダメージで勝つことが難しいボスであり、初心者キラーとして恐れられた。 1人プレイ専用のスーパーファミコン版や『ファイナルファイト・ガイ』、『マイティファイナルファイト』でもアーケード版と同様に二刀流で攻撃してくる。 欧米の一部の移植版『FF』およびSNES版『ストリートファイターZERO2』では、彼の名前が旧約聖書の罪悪都市ソドムという悪い意味に繋がるため[要出典]、「Katana(カタナ)」と改名されている。アーケード版では名前の変更はされていない。 『マイティファイナルファイト』ではソドムは3兄弟の末っ子であり、同作品にはソドムの次兄がステージ4のボスで登場し、長兄もステージ5の中ボスとして出てくる。 ゲーム上の特徴「ジャパニーズ・マーシャルアーツ」の名の通り、日本の格闘技とマーシャルアーツを融合させたような技を使う。重量級であるために歩行速度はやや遅いが、ジャンプの軌道が低く滞空時間は短いため、相手の対空技で落とされにくい。また両手に持った十手のためリーチが長く、コマンド投げの必殺技も使える、打撃と投げの脅威を前面に押し出したキャラクターである。 『ZERO3』でX-ISMを選択すると『FF』時代のように武器が刀になるが、攻撃判定やリーチの変化はない。『ファイナルファイトリベンジ』は『ZERO3』のX-ISMと同様に刀を持っている。 技の解説技名のほとんどが日本語に由来する。技名に「地獄」、「仏滅」、「大凶」などの縁起の悪い言葉(アンラッキー・ワード)が入っている。これは「忌み嫌われる言葉を浴びせることによって、相手に精神的なダメージを与える」というソドムの勘違いを体現している。 通常技ジャンプ状態の垂斜の区別はない。
特殊技
投げ技
必殺技
スーパーコンボ
その他の技
ソドムにまつわる怪現象初代『ZERO』でのソドムの立ち強キックは、攻撃判定が存在する時にガード不能になる一定の時間帯が存在する。この現象は登場キャラクター全員に対して適用されるため、ソドムが相手を転ばせてからその起き上がりにタイミング良く立ち強キックを重ねることで一方的に攻撃を与えられる[5]。 『ZERO2』では、オリジナルコンボを発動した相手の攻撃に対して「シラハキャッチ」を決めてダウンさせると、起き上がった相手が強制前進を行い、相手のオリジナルコンボの効果が半永久的に持続する現象が起こる。この現象は相手が攻撃を食らうか、そのラウンドが終了するまで続く[6]。 担当声優その他の登場作品
関連人物脚注
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