タスティエーラ
タスティエーラ(欧字名:Tastiera、2020年3月22日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍は2023年の東京優駿、弥生賞ディープインパクト記念。 馬名の意味は、(楽器の)キーボード(イタリア語)。母名より連想[6]。2023年度のJRA賞最優秀3歳牡馬である。 戦績2歳(2022年)2022年11月27日、東京競馬場第6レースの2歳新馬戦(芝1800m)で、ライアン・ムーアを背にデビューし勝利。 3歳(2023年)明け3歳、2月12日に初の重賞挑戦で共同通信杯に出走。鞍上は福永祐一で、ダノンザタイガーに次ぐ2番人気に支持された。好スタートを決め、道中は若干かかる様子を見せたものの、好位から中団を追走。直線では馬場の真ん中から上り最速タイの末脚で前方集団に迫ったが、僅かに及ばず4着に敗れた[7]。次走は3月5日に中山競馬場で行われた弥生賞ディープインパクト記念に出走。鞍上は福永の引退に伴って松山弘平に替わった。道中は好位でレースを進め、直線では早めに先頭に立って押し切り、内を突くトップナイフに1馬身差をつけ重賞初制覇を飾った。サトノクラウン産駒としても、これが重賞初制覇である[8][9][10]。 次いで4月16日、同じ舞台で行われた皐月賞へ出走。7枠14番に入り、共同通信杯勝ちファントムシーフ、京成杯勝ちソールオリエンス、スプリングステークス勝ちベラジオオペラ、きさらぎ賞勝ちフリームファクシに次ぐ5番人気となった[11]。レースでは好位に付けて最終コーナーで外目から前に迫り、一時は完全に抜け出し二馬身程リードを取ったものの、ソールオリエンスに更に外から差し切られて2着に敗れた[12]。レース後、騎乗した松山は「良い位置でリズム良く運べました。馬場の良い所を通ってからはよく伸びました。あと少しのところでしたから悔しいですが、馬はよく頑張っています。まだまだ先のある馬です」とコメントした[13]。 5月7日、次走に東京優駿(日本ダービー)を選んだが、松山弘平は青葉賞2着馬ハーツコンチェルトの先約があった為、鞍上をダミアン・レーンに変更[14]。
5月28日の東京優駿では、6枠12番に入る。単勝はソールオリエンス、青葉賞馬スキルヴィング、ファントムシーフに次ぎ4番人気[15]。スタートから好位で運び、直線では早めに追い出し、残り200m付近で抜け出し、外ソールオリエンス・ハーツコンチェルト、内べラジオオペラの追い上げを封じ、クビ差で1着。GI初制覇を飾る。2020年に生産された7708頭のサラブレッドの頂点に輝いた[16][17][18][19][20]。父サトノクラウンは初年度産駒からダービー馬を輩出することとなった。 テン乗り騎手でのダービー制覇は1954年のゴールデンウエーブ以来、69年ぶり[19]。鞍上レーンはダービー初制覇。馬主キャロットファームは2017年、レイデオロ以来2回目の制覇[21]。ノーザンファームの生産馬はシャフリヤール、ドウデュースに続いて3連覇で、2023年のGIレースもヴィクトリアマイル(ソングライン)、優駿牝馬(リバティアイランド)に続いて3週連続の優勝となった[22]。 競走成績以下の内容は、JBISサーチ[23]およびnetkeiba.com[24]の情報に基づく。
血統表
脚注注釈出典
外部リンク |