ダイコク電機株式会社(ダイコクでんき、英: Daikoku Denki Co., Ltd.)は、日本の電子機器メーカー。愛知県名古屋市中村区に本社を置く。
概要
パチンコ・パチスロ(以下、遊技機)ホール向けの関連機器の専業メーカーであり、特にホールコンピュータに関しては業界シェアの約4割を占めるNo.1企業である。また遊技台のデータをリアルタイムに閲覧できる「データロボ」システムや、いわゆる出玉の貯玉管理用のカードシステム「ロボカード」なども手がけている。
パチンコ関連のテレビ番組の制作にも積極的で、かつて地上波で放送されていた『パチンコNOWTV』のメインスポンサーであったほか、スカパー!では遊技機専門チャンネル「パチ・スロ サイトセブンTV」も運営している。
同社では他の遊技機メーカーから遊技機のハードウェアおよびソフトウェアの開発を受託する「制御システム事業」を行っており、かねてから『CR弾球黙示録カイジ』(高尾)・『CR銀河鉄道999』(豊丸産業)・『CRAミニミニモンスター』(竹屋)などのパチンコ機開発を手がけてきた[2][3]。
2009年8月には、子会社であるDAXELを通じて本格的にパチスロ機市場にも参入する方針を明らかにした[4]。
上記に並行して、パチンコホール運営を支援する情報システムネットワークMIRAIGATE(ミライゲート)を軸とした「情報システム事業」に注力している[5]。1990年に、パチンコホール向け会員制情報提供サービスDK-SISを開始。同社サーバーと会員企業のホールコンピュータ間に情報ネットワークを構築し、遊技台情報や機種ごとの営業データ、遊技台活用法、業界情報などパチンコホール経営分析に関連する情報を提供している。
2012年時点で、DK-SIS会員3,591店舗、DK-SISが管理する遊技台120万台強と、市場遊技台シェアの4分の1超を占めるまでに至った[6]。合わせて2004年より[7]、会員店舗から収集、分析した情報をもとに、遊技業界の動向について業界の実状と今後の動向予測を掲載した『DK-SIS白書』を毎年発刊している[8]。
創業者が「社内活性化を図るため、創業家出身者の一世代での社長就任は12年を上限とする」との考えを残し、それが同社の原則として守り続けられている[9]。
沿革
事業所
- 本社(愛知県名古屋市中村区)
- 坂下事業所・中部支店(愛知県春日井市)
- 春日井事業所(愛知県春日井市)
- 東日本支店(東京都台東区)
- 西日本支店(大阪府大阪市北区)
- 九州支店(福岡県福岡市博多区)
- 外神田OSオフィス(東京都千代田区)
- 営業所(札幌、盛岡、仙台、茨城、北関東、新潟、静岡、金沢、松本、岡山、高松、広島、宮崎)
関連会社
DAXEL株式会社
2006年設立のパチスロメーカー。2013年の新型筐体導入以降は、アニメ作品とのタイアップ機種(アニスロ)に特化した展開を行っている。2023年4月1日より、廃業した西陣のパチスロ機のメンテナンス業務を担当している[20]。
- 機種一覧
※ - タツミコーポレーション(ミクちゃんガイア)・アサヒディード(イルサローネ)専用機[23]
その他の関連会社
- 元気株式会社
- ダイコク電機コミュニケーションPLUS株式会社(2024年4月1日、ダイコク産業株式会社[注 2]より商号を変更[24])
- アロフト株式会社
- 株式会社グローバルワイズ
- 西本産業株式会社
- 株式会社Stadd
- 株式会社ログオンシステム
番組スポンサー
脚注
注釈
- ^ 創業者の亡父が創業した「大黒屋履物店」をもとに、「ダイコク」と名付けた。(鈴木2007 p.241)
- ^ 当社の前身とは異なり、2013年(平成25年)に新規設立された。
出典
参考文献
関連項目
外部リンク