トヨタ・ブレビス
ブレビス(BREVIS)は、トヨタ自動車が2001年(平成13年)6月から2007年(平成19年)6月まで製造・販売していたセダン型の乗用車。 概要「小さな高級車」と謳われたプログレの姉妹車として、2001年6月4日に発表。 極めて保守的なエクステリア・インテリアであったプログレに対し、ブレビスは「ACTIVE ELEGANCE(アクティブ・エレガンス)」をキャッチコピーに掲げ、躍動感と若々しさをアピールしており、ボディサイズもプログレ比で全長+40mm、全幅+20mm、全高+15 - 25mmとやや拡大されている。 エクステリアは3代目セルシオを彷彿とさせるダイナミックなもので、抑揚のあるフードバルジ、立体感を意識したリアコンビランプ、ハイ・ローには薄いゴールドリングをアクセントに配した丸型三連ヘッドランプなどのほか、全車標準装備のアルミホイールはプログレの15インチに対しクローム調16インチ[注釈 1]となり、さらにオプションや特別仕様車では17インチ[注釈 2]も選択可能であった。インテリアにおいても運転席周りは旧態依然としたプログレと大きく異なり、アクセントとしてオプティトロンメーターとデジタルクロックの背景にガラスグリーン照明が配され、本アルミ素材のセンタークラスター・オーディオパネル、ゲート式セレクターを採用した。 標準装備ないしオプション装備としてはエレクトロマルチビジョン、NAVI・AI-SHIFT制御付カーナビゲーション、レーダー/定速クルーズコントロール、高性能オーディオ、本革シート、ムーンルーフ、電動シート・ランバーサポート、電動リヤサンシェード、ブラインドコーナーモニター、ディスチャージヘッドランプ、ヒーター付レインクリアリングミラー、フルコンシールドワイパー、室内イルミネーションのほか、乗用車では世界初となる純正5.1ch対応のDVDシステム(「ブレビス・スーパーライブサウンドシステム」・8スピーカー)や、ドライバーに合わせてシートの前後上下位置やステアリング位置のみならず、両ペダルの前後位置(「パワーアジャスタブルペダル」・70mm可動)まで設定できる「パーソナルドライビングポジションシステム」などクラスを超えた先進的な装備であり、特に「パワーアジャスタブルペダル」は日本車のみならず世界的にも珍しいものであった。 エンジンはプログレ後期型と同様に、直列6気筒 2JZ-FSE 排気量3,000cc(Ai300)ないし 1JZ-FSE 2,500cc(Ai250)自然吸気ガソリン直噴エンジンを搭載。駆動方式はFR(Ai300・Ai250)ないし4WD(Ai250 Four)。安全装備はEBD付ABS、VSC、TRCを全車全グレードに標準装備[注釈 3]。また前席サイドエアバッグ・前後席カーテンエアバッグはAi300が標準装備、Ai250・Ai250 Fourにオプション設定された。 2007年6月、プログレとともに販売終了。事実上の後継車はSAIであり、また本来の目標であったDセグメントないしプレミアムCセグメント相当であるメルセデス・ベンツ・CクラスやBMW・3シリーズに対抗するプレミアムコンパクトという役目はレクサス・ISが担うこととなる。
初代 JCG1#型(2001年-2007年)
販売ディーラー販売店舗はトヨタ店(大阪地区は2006年8月7日まで大阪トヨペット)であったが、同店の人気車であるクラウンの陰に隠れたため、終始販売不振に見舞われた。 車名の由来英語で「勇敢」を意味する「Brave」から取られた造語。フロントのエンブレムは勇敢さの象徴たる「ライオン(獅子)」を「B」の字に象ったものだが、右向きの動物は紋章学上縁起が良くないため左向き(鏡文字)となっている。 脚注注釈出典
関連項目
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