トラゾドン(trazodone)はセロトニン遮断再取り込み阻害薬(英語版)(SARI)に属する、抗うつ薬のひとつ。
脳内の神経伝達物質であるセロトニンの量を増やすことにより、うつ病、うつ状態の改善に効果がある。眠気の副作用がある。三環系、四環系抗うつ薬に属さない、新しいタイプの抗うつ薬で、SSRI,SNRI,NaSSAの登場まではよく使われた。
日本では商品名デジレルでファイザーから、レスリンでオルガノン[1]から発売されている。
性質
水、エタノール、クロロホルムにやや溶けやすくジエチルエーテルに溶けにくい。
適応症
- ベンゾジアゼピン系薬剤は、薬物依存症を引き起こすことがあるため、不眠症に対して処方されることがある[2]。
副作用
眠気、ふらつき、喉の渇き、だるさ、セロトニン症候群、軽い不整脈、動悸、便秘など。また特異な副作用として、陰茎及び陰核の持続勃起症、夢精が起こることがある[3]が、その場合には服用を中止し、医師に相談すること。また急に服薬を止めたり、減量した場合に離脱症状が起こる可能性がある。
種類
慎重投与
脚注
- ^ かつての発売元であったMSD株式会社から2021年に分社化された法人である。
- ^ Soyka M. Treatment of Benzodiazepine Dependence. N Engl J Med. 2017;376(12):1147-1157. doi: 10.1056/NEJMra1611832.
- ^ 勃起の副作用を利用して、シルデナフィル(バイアグラ)が認可されるまで、勃起不全改善薬として処方されることもあった。