バニョレ (Bagnolet)は、フランス、イル=ド=フランス地域圏、セーヌ=サン=ドニ県のコミューン。
地理
パリ東部郊外(バンリュー)の都市で、パリ20区、レ・リラ、ロマンヴィル、モントルイユと接する。
歴史
バニョレとは、バルネオルム(balneolum)に由来する。水や池、沼地を連想させる。
裁判官や徴税請負局員(fr[1])によって建てられたバニョレ城(fr)は、現在のバニョレからパリ20区シャロンヌ地区一帯に広がるお城だった。幼君ルイ15世摂政オルレアン公フィリップ2世がヴェルサイユからパリに宮殿を移すに伴い、1719年にこのお城を所有、その妃フランソワーズ・マリー・ド・ブルボンに与えた。
お城は彼女の好みに合わせた改築が成されてから"エルミタージュ"も設けられ、彼女も居住した。彼女の死後、子のオルレアン公ルイは父と同様にこのお城ではなくサント=ジュヌヴィエーヴ修道院(現在のパリ5区、リセ・アンリ4世校界隈)に居住した。1769年、彼女の孫オルレアン公ルイ・フィリッブ1世の代になると、オルレアン家はこの城の所有を手放し、その後19世紀に入り、"エルミタージュ"を残し、お城は取り壊された。"エルミタージュ"はパリ20区内148 Rue de Bagnolet界隈に現存している[2]。
交通
姉妹都市
出身者
脚注
- ^ 徴税請負人の上層クラスになると、当時は新興貴族という身分だった。「フェルミエー・ジェネローの城壁」も参照。
- ^ Pavillon de l'Ermitage