ベカバード(ウズベク語: Bekobod, Бекобод、ロシア語: Бекабад)はウズベキスタン・タシュケント州の都市である。首都タシュケントより115km南のシルダリヤ川河岸にある。タジキスタンとの国境付近にあり、タジキスタン側の国境の街ホジェンドからは33kmである。推定人口12万人[1]。ベカバド、ベカボドと表記されることもある[2]。
概要
1899年に鉄道が敷かれ、建設責任者であったミハイル・ヒルコフ(英語版)の名前をとってヒルコフ (Хилков) と名付けられた。その後、付近の街であったベコヴァ (Бекова) と合併した。市としては、1945年にベゴヴァート (Begovat, Беговат) として設立された後、1964年にベカバード (Бекабад) と改名している。ソビエト連邦崩壊後、今のBekobodという表記になった。現在もロシア語表記であるБекабадをラテン文字に対応させたBekabadと表記されることがある[3]。
第二次世界大戦後のシベリア抑留により、日本人捕虜が当地にあったソビエト連邦第288ベカバード収容所に連行され、発電所の工事などの作業を行なっている[4][5][6]。
主な産業は製鉄[7]、セメント製造[8][9]、水力発電である。水力発電はシルダリヤ川の水力を利用したファルハド・ダムによって行われ、ウズベキスタン国内の重要な電力供給源となっている。また、1944年より操業を行なっているJSCウズベク・メタラージカル・プラント (Joint Stock Company Uzbek metallurgical plant, 通称:ウズメトコンビナート - uzmetcombinat) という製鉄所があり[10]、国内だけでなく中央アジア全体でも有数の生産量を誇る[11][12]。また、1926年より操業を行なっているベカバード・セメントOJSC (Open Joint Stock Company、株式会社を指す)[13] は国内有数の生産量を誇り、2010年当時、2012年には1年におよそ190万トンのセメントを生産すると予測されている[14]。
教育機関
公共施設
スポーツ
1945年に創立され、サッカーのウズベク・リーグに所属しているPFCメタルルグ・ベカバードが本拠地としている[17]。
姉妹都市
出典
外部リンク
座標: 北緯40度13分 東経69度13分 / 北緯40.217度 東経69.217度 / 40.217; 69.217
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