ホアキン・ロドリゲス・オリベル(カタルーニャ語: Joaquim Rodríguez Oliver、1979年5月12日- )は、スペイン・カタルーニャ州バルセロナ出身の元自転車競技選手。
経歴
2001年、オンセ・エロスキよりプロロードレース選手としてデビュー。
2003年、パリ~ニースで初のワールドツアー優勝。同年、ブエルタ・ア・エスパーニャでグランツール1勝目を挙げる。
2004年、サウニエル・ドゥバル=プロディール(現 ジェオックス・TMC)に移籍。
2006年、ケス・デパーニュに移籍。
2008年、ブエルタ第13ステージ、終盤の上り坂において、エースのアレハンドロ・バルベルデを終始引っ張った他、区間優勝を果たすことになるアルベルト・コンタドールとともに3人で最後まで区間優勝争いを演じ、コンタドール、バルベルデと僅差の3位。また総合順位も6位と健闘した。
2010年、チーム・カチューシャへ移籍。ブエルタ・ア・エスパーニャでは、第14ステージを制し、第16ステージ後に総合首位に立ったが、第17ステージの個人タイムトライアルで区間優勝のペーター・ヴェリトスに6分12秒差の区間105位と大敗したため、総合優勝争いから脱落した。最終順位は総合4位となった。(後に2位のエセキエル・モスケラのドーピング違反により3位に繰り上げ)。年間シリーズ戦、UCIワールドランキング2010 総合優勝。
2011年、アムステルゴールドレースとフレッシュ・ワロンヌでは、いずれもフィリップ・ジルベールに惜敗し2位。
2012年、ジロ・デ・イタリアでは最終ステージの個人タイムトライアルでライダー・ヘシェダルに逆転を許し、総合2位。同年、ブエルタ・ア・エスパーニャでは第4〜第16ステージまで総合首位だったが、第17ステージにおいて陥落。さらにいずれも首位だったポイント賞、複合賞の両部門でも、最終ステージでアレハンドロ・バルベルデにいずれも逆転され、総合3位。
2016年、参加中で総合5位につけるツール・ド・フランスの休息日1日目、記者会見で今シーズン限りでの現役引退を発表したが[2]、同年10月バーレーン・メリダに加入し、2017年シーズンも現役選手として走ることを表明し、引退を撤回した[3]。が、再び引退を表明し、同年限りで引退した。
特徴
選手生活をクリーンで貫いてきた数少ない選手でもあり、年間ランキング1位にも3度(2010、2012、2013)と常に上位の成績を残す安定感のあるライダーである。
愛称であるプリト(小さな葉巻)は、プロになりたての頃に先輩ライダー達が苦労しながら越えていく坂を、軽々とクリアしていく際にタバコを吸う仕草をしたことに由来する。激坂男と呼ばれるほどに急勾配の短い上りで爆発的な強さを見せる。
グラン・ツールでは総合トップ10に入ること11回、その中で表彰台は5回、2度の2位と総合優勝にはあと一歩のところで届いていない。[4]
主な戦績
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
脚注
- ^ 『ciclissimo 2012 No.27 2012プロチームガイド&選手名鑑』八重洲出版、2012年、18頁。
- ^ 37歳ロドリゲスが今季で引退「最後のツールで総合表彰台に登りたい」
- ^ ホアキン・ロドリゲス引退撤回
- ^ ホアキンが引退発表!男の引き際の美学
外部リンク