中村 秀利(なかむら ひでとし、1954年〈昭和29年〉7月12日[7][8] - 2014年〈平成26年〉12月24日[9])は、日本の声優、俳優、ナレーター。東京都出身[3]。81プロデュース最終所属[3]。
経歴
幼いころは歌手志望であり、中学時代からギターを弾いていた。音楽は好きだったが、難しいと思い、その後は音楽の道へと進むことは考えていなかった[10]。
私立向上高等学校[11]中退後、子供の頃によく見ていた映画の影響で[4]、映画が好きだったことや、歌が好きだったこともあり、役者を目指して17歳で演劇学校に入学[10]。学校仲間に勧められた野沢那智がラジオパーソナリティを務めたTBSラジオ番組『パックインミュージック』を聴いて野沢に会ってみたいと思い、18歳の時に新劇の雑誌で野沢が主宰する劇団薔薇座の記事を見つけて入団[12]。『シャンテ』で初舞台を踏み[6]、舞台俳優としての活動を始める[10]。同じく劇団薔薇座出身の鈴木清信・椎橋重らとともに1993年に劇団「フェドー劇場」を立ち上げ、舞台活動を行っていた[2][12]。
後に81プロデュースに所属し、以降はアニメ・吹き替え・ナレーションと幅広く活動していた。
2014年12月24日、クモ膜下出血により死去[13][14]。60歳没。
人物
声種はハイバリトン[15]。
代表作は『つくってあそぼ』のゴロリの声[9]。また、うさんくさい人物、思い込みの激しいギャグキャラクター役で知られていた[16]。
師匠であった野沢那智の死後は、野沢が長らく吹き替えを担当していたブルース・ウィリスの吹き替えを担当することが多くなり、『ダイ・ハード/ラスト・デイ』では劇場公開版におけるジョン・マクレーン役を引き継いだ[9]。また、『バットマン リターンズ』のWOWOW放映時には野沢の代役としてマックス・シュレックの吹き替えを追加録音部分で担当した。
特技は歌唱、ギター[1]。叔父は日本舞踊を教えていた。趣味・好きなことは犬の散歩、料理を作ること[4]。
好きな言葉は「一生一度」[4]。
後任
中村の死後、持ち役を引き継いだ人物は以下の通り。
出演
太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
- 1978年
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- 1980年
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- 1981年
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- 1982年
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- 1983年
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- 1984年
-
- 1985年
-
- 1987年
-
- 1989年
-
- 1990年
-
- 1991年
-
- 1992年
-
- 1993年
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- 1994年
-
- 1995年
-
- 1996年
-
- 1997年
-
- 1998年
-
- 1999年
-
- 2000年
-
- 2001年
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- 2002年
-
- 2003年
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- 2004年
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- 2005年
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- 2006年
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- 2007年
-
- 2008年
-
- 2009年
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- 2010年
-
- 2011年
-
- 2012年
-
- 2013年
-
劇場アニメ
- 1979年
-
- 1983年
-
- 1987年
-
- 1990年
-
- 1993年
-
- 1994年
-
- 1995年
-
- 1998年
-
- 2000年
-
- 2002年
-
- 2005年
-
- 2007年
-
- 2009年
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- 2013年
-
OVA
- 1988年
-
- 吸血姫美夕(藍子の父)
- 秘伝忍法帳 白獅子五番勝負 五重島の戦い(雷王黒獅子)
- 竜世紀
- 1989年
-
- 1990年
-
- 1991年
-
- 1992年
-
- 1993年
-
- 1994年
-
- 1995年
-
- 1996年
-
- 1997年
-
- 1999年
-
- 2004年
-
- 2006年
-
- 2011年
-
Webアニメ
ゲーム
2015年以降の出演作品は生前の収録音声を引用したライブラリ出演。
- 1990年
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- ソル・ビアンカ(スペースハリー、ジクムント68・69世、アクワイヤー、マカリスター、メラニオン)
- 1994年
-
- 1995年
-
- 1996年
-
- 1997年
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- 1998年
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- 1999年
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- 2000年
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- 2001年
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- 2002年
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- 2003年
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- 2004年
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- 2005年
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- 2006年
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- 2007年
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- 2008年
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- 2009年
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- 2012年
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- 2013年
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- 2014年
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- 2015年
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- 2017年
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- 2020年
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- 2021年
-
- 2022年
-
ドラマCD
ラジオドラマ
- FMラジオ 恋する音楽小説「ローリング20'S」(1999年)
- 銀河鉄道999(2001年、機械伯爵)
吹き替え
担当俳優
- ウィレム・デフォー
-
- ブルース・ウィリス
-
- ランベール・ウィルソン
-
映画
ドラマ
アニメ
パチンコ・パチスロ
特撮
テレビドラマ
- ボイスレコーダー 〜残された声の記憶〜 ジャンボ機墜落20年目の真実(2005年8月、TBS) - 声の出演
ナレーション
ボイスオーバー
人形劇
舞台
- 若きウェルテルの悩み(1988年、客演) - 有藤敏生〈アルベルト〉
- 劇団軌跡 プロデュース公演vol.1(2002年、声の出演)
- フェドー劇場公演
- オールウェイズ(2000年、原作) - 波風達也
- 失われた時を求めて(2001年、原作)
- ミューズ・ウォーリアーズ!〜新・女神伝説〜(2004年、原作)
- オールウェイズ・リターンズ(2006年、原作・演出)
- ハートフル・ミューズ(2009年、原作・演出)
- 社長の大災難!!(2010年、原作・演出)
- オールウェイズ〜again(2011年、原作・演出)
- 甘い丘(2011年、演出)※番外公演
- 耳に蚤〜疑いのとりこ〜(ジョルジュ・フェドー原作 2013年、演出)
- 星の降る頃に(2013年)
- アトリエ公演(2014年、原作・脚色・演出)
テレビ番組
その他コンテンツ
脚注
注釈
- ^ 佐久田の没後は森田順平に引き継がれた。
- ^ 中村の存命中にもソフト版の吹替で担当していた。
- ^ 中村の存命中にも『それいけ!アンパンマン』でカステラ男爵役を引き継いだ。
- ^ 中村の存命中にもフジテレビ版の吹替で担当していた。
シリーズ一覧
- ^ 第1シリーズ(2002年)、第2シリーズ『AXESS』(2003年 - 2004年)、第3シリーズ『Stream』(2005年)
- ^ 『ギレンの野望』(1998年)、『ジオンの系譜』(2000年)、『アクシズの脅威V』(2006年)
- ^ 『ZERO』(1999年)、『F』(2000年)、『F.I.F』(2001年)、『NEO』(2002年)、『SEED』(2004年)、『SPIRITS』(2007年)、『WARS』(2009年)、『WORLD』『3D』(2011年)、『OVER WORLD』(2012年)、『GENESIS』(2016年)、『CROSSRAYS』(2019年)
- ^ 『99 EVOLUTION』(2000年)、『2000』(2000年)、『2001』(2001年)、『2002』(2002年)、『ALLSTAR』[41](2020年)
- ^ 『フルブースト PS3版』(2014年)、『マキシブースト』(2014年)、『マキシブースト ON』(2016年)
- ^ 『エクストリームバーサス2』(2020年)、『クロスブースト』(2021年)、『オーバーブースト』(2023年)
出典
外部リンク