久々野駅(くぐのえき)は、岐阜県高山市久々野町久々野にある、東海旅客鉄道(JR東海)高山本線の駅である[1]。
旧・久々野町の中心部にあり、一部の特急「ひだ」(下りは昼と夜に1本ずつ、上りは朝に2本、計2往復)が停車する。標高は高山本線で一番高い676mである[1]。
歴史
駅構造
単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅[1]。構内西側に単式ホーム、構内東側に島式ホームが配置されている。1番線(単式ホーム)を高山方面行きの下り列車が使用し、2番線(島式ホーム内側)を下呂・名古屋方面行きの上り列車が使用する。3番線(島式ホーム外側)は2023年3月改正ダイヤでは1日1本下り列車が使用する程度であるが、水無神社初詣のための臨時列車の折り返し等にも利用されている。ホーム有効長が9両程度と短いため、車両を増結した10両編成の特急列車の場合、現在では一部のドアが開かない(ドアカット)。また3番線の外側には、3番線から分岐する保線車両留置線が1本並行している。
かつて駅舎が1番線側に建っていたが、現在は倉庫併設の待合室のみとなっている。1番線と2・3番線は屋根付きの跨線橋で結ばれている。
高山駅管理の無人駅。2010年3月31日までは、東海交通事業に簡易委託されマルス端末も設置されていたが、利用客の減少と駅員の高齢化で後任のめどが付かないため、駅自体は無人化された[3]。その後、駅に隣接する「ひだ桃源郷くぐの観光協会」が近距離切符のみを委託で販売していたが、2012年3月31日をもって販売を終了し、完全な無人駅となった[4]。
のりば
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駅舎右がバス待合所、左がひだ桃源郷くぐの観光協会
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ホームから飛騨一ノ宮方面を望む
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ホームから渚方面を望む
利用状況
「岐阜県統計書」と「高山市のあらまし」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通り。
年度
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1日平均 乗車人員
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2005年
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134
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2006年
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130
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2007年
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129
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2008年
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129
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2009年
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112
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2010年
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100
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2011年
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97
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2012年
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99
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2013年
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102
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2014年
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89
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2015年
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89
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2016年
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74
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2017年
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71
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2018年
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54
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2019年
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53
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駅周辺
飛騨川と無数河川の合流地点付近にある山あいの狭い低地に位置する。太平洋側・日本海側の分水嶺となる宮峠手前の駅であり、高山本線では太平洋側最北の駅となる。
駅付近は久々野町の中心部であり、行政機関や住宅商店が集まる。駅前に男女別水洗公衆トイレ(多目的トイレ併設)がある。
隣の駅
※当駅に一部が停車する特急「ひだ」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。
- 東海旅客鉄道(JR東海)
- 高山本線
- 渚駅 - 久々野駅 - 飛騨一ノ宮駅
脚注
注釈
- ^ a b c 駅掲示用時刻表の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(2023年3月現在)。
- ^ 2023年3月改正ダイヤでは、15:14発高山行き普通のみ使用する。
出典
関連項目
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