坂上駅(さかかみえき)は、岐阜県飛騨市宮川町林にある、東海旅客鉄道(JR東海)高山本線の駅である[1]。
概要
岐阜県北部の山間部にあり、2004年に成立した飛騨市宮川地区に位置する。この宮川地区は飛騨市成立前は吉城郡宮川村で、当時役場等があり村中心部であった場所に当駅がある。駅名は旧宮川村の前身の1つ坂上村に由来する説もあるが、明確では無い。
開設は1933年(昭和8年)である。当時は鉄道省飛越線という路線の終着駅であったが、その翌年に高山本線の中間駅に変更された。国鉄分割民営化ではJR東海に継承され、現在に至っている。
2004年(平成16年)10月に当駅を含む区間が不通となる前は、一部特急「ひだ」が臨時停車していた。2007年(平成19年)9月の復旧以降は停車していない[7]。
歴史
高山本線は、岐阜駅側から「高山線」として、富山駅側から「飛越線」としてそれぞれ建設された経緯がある。当駅は、このうち飛越線が杉原駅から先に延伸した際、その新たな終着駅として開設した。その翌年の1934年(昭和9年)10月25日には、飛騨小坂駅から高山駅を経由し当駅に至る区間が開業し、高山線と飛越線が一体となり「高山本線」となっている。
年表
駅構造
ホーム・駅構内
島式・単式ホーム2面3線を有する地上駅で、高山駅の被管理駅。。片側(南側)のみに線路が接する単式ホームが北側に、南北両側に線路が接する島式ホームが南側にある。北側から順に1 - 3番線とされている。1番線は下り列車、2・3番線は上り列車が使用する。
のりば
- ホームに接する線路の他にも、ホームに接しない線路(側線)が東側(猪谷駅方)の上下線それぞれに付属しており、保線車両用車庫が設置されている。
- 停車する列車は、高山方面と猪谷駅を結ぶ普通列車のみで、高山本線で運行される特急「ひだ」は通過している。普通列車は、上下共に1 - 3時間に1本程度の本数で発着する。また、夜に運行される高山発下り最終列車は、当駅止まりである。
駅舎
駅舎は構内北側単式ホーム(1番線)側にあり、山小屋風の鉄骨造2階建て[3]。漫画による村おこしを狙って旧宮川村が設置した「遊ingギャラリー」(ベルギーの絵本の図書館)が併設されている[3]。ただし駅員無配置駅(無人駅)であり[18]、乗車券の販売などは行われていない。
駅周辺
駅西側から北側にかけて宮川が流れている。高山本線はこの宮川に沿って建設されているが、当駅周辺はやや川から離れている。この駅と川に挟まれた地域に、飛騨市宮川振興事務所(旧宮川村役場)や市立宮川小学校、市立宮川中学校、坂上郵便局、飛騨農業協同組合(JAひだ)宮川支店等が集まる。
駅前には岐阜県道481号が接続する。この県道は、より宮川に近い場所を通る国道360号に繋がっている。
隣の駅
- 東海旅客鉄道(JR東海)
- 高山本線
- 角川駅 - 坂上駅 - 打保駅
脚注
注釈
- ^ a b 駅掲示用時刻表の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(2015年1月現在)。
出典
参考文献
関連項目
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※: 現在廃止 |