仁科 貴(、1970年〈昭和45年〉[1]8月21日[2] - )は、日本の俳優である。京都府出身。身長169cm。体重64kg。芸能プロダクション「M.M.P」「オフィス北野」を経て、現在はフリー。父は俳優の川谷拓三[1]。
来歴
1993年、『虹の橋』(松山善三監督)でエキストラとしてデビュー。北野武監督、深作健太監督の作品等、映画を中心に活動した。連続テレビ小説『オードリー』(2000年、NHK)に出演する等、役者として順調な滑り出しであったが、2002年に大麻所持で逮捕され、執行猶予判決が下り謹慎する。2003年には復帰し、田壮壮監督『呉清源〜極みの棋譜〜』(2007年)、北野武監督『アキレスと亀』(2008年)、フローリアン・ガレンベルガー監督『ジョン・ラーベ 〜南京のシンドラー〜』(2014年)等に出演する。
2018年にオフィス北野を退社。フリーランスで活動中。
親族
父方の祖父・川谷庄平は撮影技師で、日本最初の映画スター・尾上松之助の主演映画の撮影監督を務めた事で知られる。祖母の川谷二三子も元女優。母方の祖父である仁科熊彦(紀彦)は『鞍馬天狗』シリーズ、『むっつり右門』シリーズの監督。祖母は映画『浪人街 第一話 美しき獲物』等で知られる岡島艶子(岡嶋艶子)。父・仁科拓三(旧姓・川谷拓三)、母・仁科克子、姉・仁科扶紀は共に俳優。父の母方の叔父は俳優・伊沢一郎。その妻は女優・美川かつみ。
人物
怪獣の玩具を収集している[1]。仁科は、ガンプラ世代なのでそういう性分に育ったと語っている[1]。
仁科自身は怪獣映画世代ではなく、初めて映画館で鑑賞したゴジラ映画は『ゴジラ』(1984年版)であった[1]。父・拓三は『怪獣大戦争』を公開当時に観てゴジラがシェーをしたことに落胆し、晩年も「原点に帰った怖いゴジラを観たい」と言っていたことから、自身が『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』に出演した際は、その意志を継ぐ意味でも意義があったと語っている[1]。
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の監督を務めた金子修介は、仁科はクランクイン前に『ゴジラ』(1954年版)を見返してくるなど勉強熱心であったことを証言している[3]。
出演
映画
テレビドラマ
Vシネマ
- 新・湾岸ミッドナイトI S30Z VS ゴールドR(1998年)
- 新・湾岸ミッドナイトII S30Z VS ゴールドR(1998年)
- 組織暴力 流血の仁義(1999年)
- 修羅がゆく10 北陸代理決戦(1999年)
- パチスロ攻略王 GET LUCK アルゼ・スペシャル(1999年)
- デコトラパチンカー 恋の連チャン大暴走(2000年)
- デコトラパチンカー ヒットマンに確変の花束を(2000年)
- 極道三国志5 山陽道10年戦争(2000年) - 富沢修二
- 新・極道三国志 首都攻防戦(2003年)
- 修羅のみち シリーズ
- 修羅のみち9 北九州烈火篇(2004年)
- 修羅のみち10 九州全面戦争(2004年)
- 実録・大日本平和会 極道・平田勝市1 - 3(2005年)
- 実録・関東やくざ抗争史 松田組1 - 3(2005年) - 関東松田組 浜谷
- 実録・九州やくざ戦争1 - 3(2006年)
- 必殺!バトルロード2 妖剣女刺客(2006年)
- 鬼魄 二代目山口登1 - 3(2006年)
- 首領(ドン)を殺(と)れ(2010年) - 半澤組系組員
- 鳳3(2010年) - クラブ「ガリバー」店長
- ファッション・ヘル(2011年2月)
- 大阪風紀委員会(2011年) - 八百屋
- リベンジ〜血の報復〜(2011年) - 山科組赤松組組員 ヤス
- 修羅の覇道 完結編(2011年) - 四代目明智一家理事長補佐 大隅宜樹
- 半グレvsやくざ(2013年 - 2014年)全3作 - 横関組組員 関
- やくざの女1,2,5(2014年 - 2015年) - 千葉県警 刑事 佐久勝正
- 代紋を捨てた男(2015年) - 料理屋の大将
- 極道の掟(2016年)全2作 - 北川大樹(泥棒)
- 若頭暗殺史 修羅の男たち(2016年) - 秀熊一家若頭 毛利一也
- 虎狼の群れ(2017年) - 黒龍会花房一家若頭補佐 武秀平
- アイアンガール FINAL WARS(2019年)
- CONFLICT 〜最大の抗争〜 第五章 第六章 第七章 第八章(2019年) - 加藤玄
- 影と呼ばれた男たち2,5(2020年) - 溝口
- 義兄弟1,2,3(2021年)
- 下町任侠伝 鷹3(2021年、ライツキューブ) - 加勢幸男
- 極道の紋章レジェンド7(2022年)- 橋本組組長 橋本勝
- CONNECT 覇者への道(2024年) - 真道組花岡組組員 島木正平
配信映画
舞台
CM
脚注
注釈
出典
参考文献
- 『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』朝日ソノラマ〈ソノラマMOOK〉、2002年1月10日。62470-15。
外部リンク