佐々木 愛(ささき あい、1943年7月18日[1] - )は、日本の女優。劇団文化座代表。
人物
劇団文化座の主宰者佐佐木隆を父に、女優の鈴木光枝を母とする一人娘。1962年(昭和37年)和光学園在学中に同劇団研究生となる。1963年(昭和38年)『荷車の歌』で全国巡演。同年『土』(長塚節)でテレビにデビュー。1983年(昭和58年)『越後つついし親不知』の演技で紀伊国屋演劇賞個人賞受賞。1987年(昭和62年)文化座代表に就任。1990年(平成2年)に母の当たり役である『荷車の歌』のセキ役を演じて話題になる。舞台生活40周年となる2001年(平成13年)には『いろはに金平糖』を再演。
主な出演
映画
- 江戸犯罪帳 黒い爪(1964年、東映京都)
- 廓育ち(1964年、東映東京) - 宮子 役
- 仇討(1964年、東映京都) - みち 役
- われら劣等生(1965年、松竹) - 恵子 役
- 呼んでるぜあの風が(1965年、テアトル・プロ) - ふみ子 役
- 喜劇 仰げば尊し(1966年、東京映画) - 小林千律 役 / ※NHK映画賞最優秀女優賞受賞
- 新 網走番外地(1968年、東映東京) - 末広秋子 役
- 現代やくざ 与太者仁義(1969年、東映東京)
- 沖縄(1970年、共同映画) - 玉那覇朋子 役
- 日本女侠伝 鉄火芸者(1970年、東映京都) - 小いく 役
- 闇の中の魑魅魍魎(1971年、中平プロ) - キヌ 役
- 娘たちは風にむかって(1972年、民芸映画) - 木下 役
- 友情(1975年、松竹) - 矢沢加代
- 翼は心につけて(1978年、共同映画全国系列会議) - 横山ケース・ワーカー 役
- 草の乱(2004年) - 田代クニ 役
- 北辰斜にさすところ(2007年) - 橋本富子 役
テレビドラマ
舞台
その他のテレビ番組
受賞歴
- NHK映画賞最優秀女優賞(映画『仰げば尊し』1966年)
- 昭和53年度文化庁芸術祭優秀賞(舞台『サンダカン八番娼館』1978年)
- 第17回紀伊国屋演劇賞個人賞(舞台『越後つついし親不知』1982年)
- 広島市民劇場女優賞(舞台『荷車の歌』1990年)
- 岡山市民劇場女優賞(舞台『荷車の歌』1991年)
- 福山市民劇場女優賞(舞台『荷車の歌』1991年)
- 倉敷市民劇場最優秀女優賞(舞台『 荷車の歌』1991年)
- 岡山市民劇場賞(俳優部門)(舞台『ひとり芝居 越後つついし親不知』1992年)
- 岡山市民劇場主演女優賞(舞台『『ほにほに、おなご医者』2002年)
- 第21回倉敷市民劇場女優賞(舞台『『ほにほに、おなご医者』2002年)
関連文献
著書
- 『劇場の外で』(教育史料出版会、1987年) ※エッセイ
- 『佐々木愛 幕あい対談』(いかだ社、1992年) ※対談集
- 『愛、夢ばなし -私の出会った素敵な人たち-』(教育史料出版会、2001年) ※「佐々木愛 幕あい対談」の改題版
評伝
レコード
- 『新日本風土記 飛騨路をゆく』(1971年5月、東宝レコード)2枚組のLPレコード。語り。NHKの紀行番組のように、名古屋から高山、古川を経て白川郷までの飛騨の風物を馬子唄や木やり、祭りの音声、当時の列車の車内アナウンス、地元の古老の談話などを交えて紹介。共演の二代目中村吉右衛門と交互にナレーションしながら進行。
- SIDE1:A面「高山まで」B面「高山と古川」SIDE2:A面:「白川郷への道」、B面:飛騨民謡。
脚注
外部リンク