全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会
全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会(ぜんこくこうとうがっこうそうごうたいいくたいかいバレーボールきょうぎたいかい)は、毎年8月に開かれる全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の競技の一つ、高校バレーボールの夏の全国大会である。全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)、国民スポーツ大会バレーボール競技(国スポ)と並ぶ高校3大大会として位置づけられている。 概要この大会自体がスタートしたのは1963年である。全国高等学校体育連盟がそれまで競技団体ごとに開かれてきた各種大会を統合した際、日本バレーボール協会などはバレーボールが初めて正式種目となった1964年東京オリンピックを次年に控えていたこともあってこの動きに合流。1948年にスタートした9人制の全国高等学校バレーボール選手権大会を6人制でインターハイの種目として開催することとし、以後「昭和(または平成)○●年度全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会」兼「第△▲回全国高等学校バレーボール選手権大会」として半世紀近く続いた。このため、日本の高等学校バレーボール界では春休みの全国高等学校バレーボール選抜優勝大会(春の高校バレー)、国民体育大会バレーボール競技と並ぶ“高校3大大会”として位置づけられていた。 しかし大半の高校では、この大会または国体を最後に3年生が引退する。女子の場合は卒業後そのまま実業団チームに入るケースも多いが、ここで、インターハイ終了から卒業までの期間、ブランクが生じることが問題となっていた。特に近年は、そうした問題を解決する意味も込め、「冬季にも3年生が出場できる大会を開催すべきだ」との意見が上がり、関係方面で調整が続けられた結果、
との方針が示され、2010年度から実施に移された。このため、2010年度の美ら島沖縄総体以降は、単に「平成○●年度全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会」として実施されている。 インターハイの一環として行われるため、開催地は全国高等学校体育連盟の指示により毎年変わる。出場校は男女各56校(計112校)で、各都道府県のうち、北海道・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・愛知県・大阪府・兵庫県は各2校、それ以外の府県は各1校が出場するほか、開催地都道府県はもう1校(2校出場地区は3校、それ以外は2校)出場する。 しかし、2019年開催の令和元年度全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会からは、男子49校、女子52校へと変更され、東京都のみ男女各2校、女子のみ北海道、大阪府、神奈川県が各2校、そこに開催地都道府県がもう1校増加される。 大会はトーナメント方式で行われる。試合のセット数は準決勝までは3セット制(2セット先取)であるが、決勝戦のみ5セット制(3セット先取)となる。大会は予選トーナメントと決勝トーナメントに分けられ、まず56チーム中、第1~3シードの強豪3校と開催地区大会優勝校(第5シード)の4チームは決勝トーナメントから参加(=予選免除)、残りの52チームは第4シード校も含め抽選を行い予選トーナメントから参加する。予選は1組4チームの合計13組に分けて試合を行ない、同一都道府県と同一ブロックが2チーム以上入らないように配置される。緒戦の勝者の26チームと各グループ敗者2チーム同士での敗者復活戦の勝者13チーム(計39チーム)。勝ち残った39チームと前述のシード4校を加えた計43校が決勝トーナメントに進出する。ただし、同一都道府県で前述の開催地枠で3校出場している地区は準決勝以降、2校出場している地区は反対ブロックに配置される。 2015年以降、第1~3シードの強豪3校と開催地区大会優勝校(第5シード)の4チームも予選トーナメントから参加となり、14組に分けて42校が決勝トーナメントに進出となる。 2019年は男子は第1シード校のみ予選免除、それ以外の48校を12組に分けて、36校と第1シード校の計37校が決勝トーナメントに進出となる。女子は全52校を13組に分けて39校が決勝トーナメントに進出となる。 結果実施回数は選手権大会のものであるが、インターハイとして実施されたのは1963年以降。これ以前については参考として示す。 男子
女子
エピソード2014年8月10日、決勝トーナメント3回戦の石川県立金沢商業高等学校対大阪国際滝井高等学校戦において、第1セットを先取した大阪国際滝井の選手が、登録番号と異なるユニフォームを着用していることが、第2セット16-9の場面で発覚。第1セットが0-25の没収セットとなった。没収セットはインターハイ史上初。取り違えた2選手は退場処分となって、0-9から試合再開したがそのまま金沢商が勝利した[1]。 脚注
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