南町 (川崎市)
南町(みなみまち[5])は、神奈川県川崎市川崎区の町名。丁番を持たない単独町名であり、2012年4月6日時点で住居表示は実施されていない[5]。面積は0.1153km²[2]。 地理川崎区北西部、第一京浜の北側に位置する市街地。北で小川町、北東で東田町、南西で貝塚、南で元木、西で日進町と隣接する。南町にはオフィスビルや高層マンションも建っている[6]が、ソープランド街もあり、川崎市内では堀之内に次ぐ規模である。なお、正式には「みなみまち」であるが、一般には「みなみちょう」と読まれる[6]。 歴史当地は、もともと小土呂から土砂を運んで埋め立てた土地であった[6]が、川崎宿の飯売り旅籠から続く貸座敷が1902年(明治35年)に当地へ移され歓楽街となったことから、小土呂新地や川崎遊郭とも呼ばれていた[7]。明治末期から始まる川崎の工業化により南町は歓楽街として発展していき、昭和初期の南町について伊藤一太良が『私の川崎』に「およそ庶民というものの憂さ晴らしに格好な安あがりの店がひしめきあっていた」と書き残している[6]。 戦後には政府公認の赤線地帯となった[8]。1958年に売春防止法が施行されたことにより、南町の売春宿はほぼ壊滅状態となったが、1966年に風俗営業等取締法が改正されて南町は堀之内とともにトルコ風呂の許可地域となり、再度性風俗の街として栄えることになった。 2013年1月現在、川崎南町特殊浴場協会に加盟するソープランド(1980年代にトルコ風呂から改称)は、20店舗である[9]。 南町には神奈川県有数の大規模警察署である川崎警察署があったが、2003年4月に八丁畷駅近くへ移転、跡地には交番(南町交番)及び川崎公共職業安定所(ハローワーク川崎)が置かれた。南町交番は2004年4月から業務を開始している[10]。 2022年(令和4年)、神奈川県は南町を県暴力団排除条例に基づき暴力団排除特別強化地域に指定した[11]。 地名の由来沿革
世帯数と人口2024年(令和6年)12月31日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
人口の変遷国勢調査による人口の推移。
世帯数の変遷国勢調査による世帯数の推移。
学区市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年4月時点)[20][21]。
事業所2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[22]。
事業者数の変遷経済センサスによる事業所数の推移。
従業員数の変遷経済センサスによる従業員数の推移。
交通鉄道町域内に鉄道駅は設置されていない。京急本線・大師線京急川崎駅及びJR京浜東北線・東海道線・南武線川崎駅が利用できる。 バス川崎市バス川15・川40系統の川崎小学校前、川崎鶴見臨港バス川24・川29系統の南町、川21・川22・川23・川24・川25・川26・川29系統の新川橋の各停留所が町内にある。 道路
施設その他日本郵便警察町内の警察の管轄区域は以下の通りである[26]。
関連項目脚注
参考文献外部リンク |