地球半径(ちきゅうはんけい、英: Earth radius)は、測地学や天文学において用いられる地球の赤道半径である。その値には、実測に基づくもの、長さの単位として用いる場合の定義値など様々である。
測地測量の基準としての半径
測地測量の基準とするGRS80準拠楕円体やWGS84準拠楕円体で用いられる地球の赤道半径の値は次の通りである。
公称半径(Nominal radius)
国際天文学連合(IAU)は、2015年の第24回総会において、公称半径(Nominal radius)として、赤道半径と極半径を次のように定義した[1]。この公称赤道半径は、天文学における長さの単位として使われる。
- 公称赤道半径 nominal equatorial Earth radius(記号:)= 6378.1 km(正確に)
- 公称極半径 nominal polar Earth radius(記号:)= 6356.8 km(正確に)
この公称赤道半径は、主に小さな太陽系外惑星の大きさの比較に用いられる。
公称赤道半径は以下の単位に換算される。
実測に基づく半径
理科年表では、IAG(国際測地学協会)第3特別委員会が1999年8月に公表した次の値を最新のものとして載せている[2]。
- 6378136.59±0.10 m(tide-free system: 潮汐による変形を完全に除去する方法)
- 6378136.62±0.10 m(zero-frequency tide system: 潮汐による永久変形のうち直接効果は除去するが、間接効果は除去しない方法)
USNOとHMNAOは、天文定数 ASTRONOMICAL CONSTANTS(K6)の一部として次の値を示している[3]。
- 6378136.6±0.1 m ( 時刻系はTT(地球時))
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク