大人ドロップ『大人ドロップ』(おとなドロップ)は、小学館より発行された樋口直哉による小説、およびそれを原作とした日本映画。 子供から大人へ変わろうともがく高校生の姿を描いた青春物語。大人になった主人公が高校生の頃のとある夏の記憶を思い巡らせていく。 漫画家の浅野いにおが小説のカバーイラストを手がけている[1]。 あらすじ
登場人物
映画
2014年4月4日公開。監督は飯塚健。主演は池松壮亮、ヒロインは橋本愛。 あらすじ静岡県の高校に通う由は、一学期の終わり頃友人の始から同じクラスの杏と一緒に出かけたいが緊張するため代わりに誘うよう頼まれる。シャイな由は、気兼ねなく話せる女子・春が、杏と友達だったことから始の願いを打ち明けて彼女づてに誘ってもらいOKの返事をもらう。次の日曜日、由、始、杏、春の4人で出かけるはずが待ち合わせ場所で由と始が杏とのやり取りで彼女を不機嫌にさせてしまい計画は無駄に終わってしまう。始は杏に謝罪して仲直りできたが、由は杏と微妙な距離が生まれてしまい謝罪できないまま夏休みを迎えてしまう。 夏休みになって数日後、始から「杏が夏休み中に高校をやめるらしい」と伝えられた由は驚き、後日彼女に手紙を出して会って謝ろうとする。和歌山県で過ごす彼女から後日由に返事の手紙が届くが、詳しいことが分からないまま別れの言葉が書かれていた。内容は違うものの始にも杏からの手紙が届いており、彼女との突然の別れに由も始も気持ちの整理がつかない。 数日後由と始は、「和歌山の海辺のどこかで過ごしている」というおぼろげな情報だけで杏に会いに和歌山へ向かう。由と始は電車を乗り継ぎ、和歌山のとある駅から徒歩で山を越えてなんとか杏がいる場所を見つけて再会する。杏から両親が離婚して今は、親しい知人女性とのんびりと過ごしていることなどを聞かされた由と始。由は杏と2人で話し彼女が好きな肝油ドロップを2人で食べた後、早く大人になりたいと言う杏に由は「俺なんかより大人だよ。キレイになった」と告げる。 杏に好きだと伝えられないまま帰宅した由は、その後家でダラダラと過ごし夏休みも後半を迎え、春から縁日に誘われる。始と2人で杏に会いに行ってきたことを打ち明けた由は、春から彼女に好意を持っているのか問い詰められるが曖昧にごまかす。数日後、杏から電話で親しい人が亡くなったことを聞かされた由は、居ても立ってもいられず1人で再び彼女のもとに訪れる。杏と会話をする由は、夏休みが終わったら彼女が東京に引っ越すことを聞かされるが、結局彼女に好きだと告げられないまま夏休みが終わりを迎える。 キャスト
スタッフ
ロケ地撮影は2013年6月に静岡県の河津町、伊東市、東伊豆町、下田市などで行われた[2]。鉄道会社の伊豆急行も撮影に全面協力し、2014年2月には、映画公開を記念して劇中にも登場する伊豆急行8000系を使用した『大人ドロップ』のヘッドマークが飾られた特別列車が運行された[3]。 出典
外部リンク |