大河内 卓哉(おおこうち たくや)は、日本のプロデューサー、実業家。学位は学士(デジタルコンテンツ)(デジタルハリウッド大学・2009年)。エヌ・シー・ジャパン株式会社所属。ドクター・オー名義での活動も行っている。
株式会社アソマナビ社長(初代)を退任後、株式会社バンダイナムコゲームス、株式会社ブシロードでの勤務を経て、絵梦株式会社執行役員などを歴任した。
来歴
生い立ち
東京都江東区出身。東京学芸大学附属竹早小学校、中学校卒業[要出典]。デジタルハリウッド大学に入学し、デジタルコミュニケーション学部にて学んだ。大学1年生にして起業するなど[1]、起業家としても在学中から積極的に活動していた。デジタルハリウッド大学デジタルコミュニケーション学部教授の飯田和敏の門下となり、飯田のゼミに所属した[2]。卒業制作では優秀作品に選出され、デジタルハリウッド大学の学長である杉山知之より表彰された[2]。また、卒業に際し、起業した会社の社長の座を退任し、後任には同期の大久保彰人が就任した[3]。
プロデューサーとして
大学卒業後は、バンダイナムコゲームスに入社[4]。入社後は、アミューズメント筐体『機動戦士ガンダム 戦場の絆』などを担当。その後、ブシロード社長の木谷高明に見出され、ブシロード入社。同社が展開するメディアミックス企画「ヴァンガードプロジェクト」の宣伝プロデューサーに抜擢された[5][6]。
特にトレーディングカードゲーム『カードファイト!! ヴァンガード』では広報や宣伝だけでなく、立ち上げ時には開発の一員としても参加している。
必然的に、同プロジェクトに関連する番組への出演は多岐にわたり、BSジャパンで放送された『ヴァンガードTV』では、レギュラー出演者として『ヴァンガード』の解説を担当[7]。同様に、インターネットラジオ配信サイト「響 -HiBiKi Radio Station」にて配信された『カードファイト!! ヴァンガード ラジオ』でも、同様にレギュラー出演者として「ヴァンガード」の解説を担当した。両番組とも、声優の橘田いずみや森嶋秀太と共演している。
2011年、トレーディングカードゲーム『モンスターコレクション』の販売元が、ブロッコリーからブシロードに変更されることにともない、ブシロードにて『モンスターコレクション』のプロデューサーに就任した[8][9]。
2015年、ブシロードを退社。主にイベントや動画配信番組にて、司会やゲーム解説などドクター・オーとしての仕事のみ継続しつつ、以降フリープロデューサーとして活動している。
2015年、絵梦株式会社(日本法人)設立に協力。後に執行役員就任、 イベントや『一人之下 the outcast 放送直前スペシャル』に出演。のち2017年退任。
2019年2月、かねてより、エヌシージャパン株式会社にてスマートフォン向けMMORPG「リネージュM」(日本リリース予定は同年5月)のプロジェクトプロデューサーに就任していることが発表される[10][11]。
人物
- カードゲーム
- ツイッターのプロフィールでは「カードファイト!! ヴァンガードに全てを捧げた男…ドクター・オーです!」[注 1][12]と名乗っており、ヴァンガードに限らずカードゲーム全般に広い知識と情熱を持っている。
- 大学当時、百年戦争をモチーフとしたカードゲームを自ら制作し、「はんどれ! 〜The Hundred years War〜」と命名し卒業制作展に出品した[1][2]。この作品は極めて高い評価を得たことから、優秀作品として選出された[1][2]。また、デジタルトレーディングカードゲームにおいても、闘会議2017にて行われた「CODE OF JOKER Pocket」(開発・配信:セガ・インタラクティブ)全国大会「闘会議カップ決勝大会」に、選手名[おーさん(:3]として出場。一般予選会から勝ち上がり、優勝[13]している。
- ゲーム
- コンシューマ、ソーシャルを問わず、様々なジャンルをプレイするゲーマーである。
- 2013年のインタビューでは[14]学生時代よりかなりのプレイ時間を誇るゲーマーである旨答えたうえで「それでも最近は丸くなった」と評している。
- 2019年のインタビューでは[15]年間150本前後プレイしている。得意不得意はあるが、最近は仕事のこともあり、好き嫌いなく触るようにはしている。好きなジャンルはファンタジー系のMMOで、移動中にもスマホを触っている事が多い旨を答えている。
- 同級生
- 大学時代を振り返り、よかった点として「様々な視点を持ったクリエイター仲間達が出来たこと」[2]を挙げている。なお、『東京オンリーピック』で「男子ヒューマニズム」を共同制作した澤田裕太郎や、『呪怨 パンデミック』で助監督を務めた太田健亮らは、大河内の同期に当たる[1]。
- 料理
- インターネットテレビ番組の『ブシナビ』に出演した際、司会のあきもとから「じゃあ最後に、大河内さん、お勧めの烏賊料理を一点」[16]と突然質問された。困惑しながらも「私は……オムライスが好きだぞ!」[16]と回答したところ、あきもとから「可愛い」[16]と評された。
- また、大河内は料理自体も得意とする。ラジオで共演するパーソナリティらに対して、手作りのケーキを振る舞うほどの腕前である[17]。バレンタインデーの思い出を聞かれた際には、「チョコレートは、だいたいあげる側」[17]と述懐している。
- 別名
- 『ヴァンガードTV』や『カードファイト!! ヴァンガード ラジオ』に出演する際は、「ドクター・オー」を名乗って登場している。名前の由来は、若かりしころの大河内の知能指数が140以上だったことに因んでおり、ブシロード社長の木谷高明が「ドクター」と命名した[18]。また、視聴者からは、衣装の見た目より、敬愛を込めてイカちゃんと呼ばれることもある[要出典]。
- ただ、ドクター・オーとして出演している番組内においても、ブシロードの従業員からは本名で「大河内さん」[16]と呼ばれることも多い。また、『カードファイト!! ヴァンガード ラジオ』においては、聴取者から「ドクター・オーって何者なんですか?」[19]「『オー』って、やっぱり何かのイニシャルなんすか?」[19]との質問が寄せられ、それに対してパーソナリティの橘田いずみが「『大河内』だよ」[19]と即答し、大河内が慌てて「惑星クレイから来た、ヴァンガードに全てを捧げた男ですよ!」[19]と訂正する一幕もあった。
- また、アニメ『カードファイト!! ヴァンガード』には、大河内をモデルとするキャラクター「ドクター・オー」が登場する[20][21][22][23]。なお、ドクター・オーの声は、大河内本人ではなくTheマッシュが演じた[21]。初登場に際して、『カードファイト!! ヴァンガード』の製作総指揮と原案を担当する木谷高明は、大河内に対して「アニメデビュー! おめでとう!」[22]とのメッセージを贈っている。これを受け、大河内は謝辞を述べたうえで「ヴァンガードチーム・スタッフの皆様に感謝です!」[23]とのコメントを発表している。
略歴
出演
テレビ
インターネットテレビ
インターネットラジオ
作品
カードゲーム
ソーシャルゲーム
- リネージュM(2019年 - ) - 日本版プロジェクトプロデューサー
脚注
注釈
出典
外部リンク