天馬 (企業)
天馬株式会社(てんま)は、東京都北区に本社を置くプラスチック製品のメーカー。 沿革
製品ハウスウエア押入れやクローゼット、プライベートルームなど収納場所にて使用できる収納用品や、物干し、アイロン台、ゴミ箱などの家庭用品を開発。各商品は、細部にまで工夫を行い、類似商品と比べると少し値段が張るものの、丈夫さや使い易さにこだわった商品を開発している。中でも、プラスチック収納ケースの「フィッツケース」は販売開始から30年以上経過しているロングセラー商品となっており、同社の代表的な商品となっている。 樹脂製品同社の本業。上記ハウスウエア製品を始めとした合成樹脂製品を生産。いわゆるビール箱においてアサヒビールと親密であり、特にアサヒスーパードライの躍進に連動し、同社の業績に貢献。 受託製造品射出成形技術をベースとして、金型の設計/製作から成形・2次加工(アッセンブリ/塗装/印刷など)までを一貫して行っている。また、工業用プラスチック成形加工品の生産拠点として、国内に6工場、海外に11工場を持つ。 受注開発製品物流に不可欠なコンテナや自動販売機に設置される大型ダストボックス、居酒屋等の飲食店で使用されるビールピッチャーなど幅広い産業分野に製品を供給している。 関連会社
不祥事ベトナム公務員贈収賄事件2022年5月23日、税関や税務調査で求められた追徴金を免れるためにベトナムの公務員に現金を渡したとして、 東京地方検察庁特別捜査部は、天馬の元社長、元経営企画部長、現地子会社「天馬ベトナム」の元社長と法人としての天馬を、不正競争防止法違反(外国公務員への贈賄)の罪で在宅起訴した[1][2]。2017年、ベトナム税関局は輸入販売事業の追徴金として天馬に約18億円の支払いを要請した。 しかし、税関の調査リーダーに約1千万円を渡した結果、追徴金はゼロになったという[1]。2019年には、ベトナム税務局が法人税をめぐって約9千万円の追徴金を求め、調査リーダーは現金も要求した。約1500万円を渡すと、追徴金は約260万円に減ったという[1]。 2022年11月4日、東京地方裁判所は元社長に懲役1年、執行猶予3年、元部長ら2人はいずれも懲役1年6月、執行猶予3年の判決を言い渡した。法人としての天馬は罰金2500万円とした[3]。 脚注
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