宮城県道218号大島浪板線
宮城県道218号大島浪板線(みやぎけんどう218ごう おおしまなみいたせん)は、日本の東北地方の気仙沼市域を通る、宮城県の一般県道である。 2019年3月29日に廃止された宮城県道208号大島線は、当路線に組み入れられている。 概要気仙沼市の離島大島と気仙沼市東部を結ぶ路線である。気仙沼大島大橋(愛称:鶴亀大橋)の架橋工事が進められ、2019年(平成31年)4月7日に開通[1]。 橋の開通に先立ち、同年3月29日付で大島を網羅していた県道208号大島線が廃止され、当路線に組み入れられた[2]。 路線データ2021年(令和3年)3月30日、気仙沼市磯草地内の760 mが開通したことにより全線開通となった[4]。 気仙沼大島大橋
気仙沼大島大橋(けせんぬま おおしま おおはし)は、宮城県気仙沼市の本土と離島である大島とを結ぶ道路橋である[6]。愛称は鶴亀大橋。全長356 m[7]。最大支間長は東日本で最長の297 m[8]。 1967年(昭和42年)以来、大島への架橋は50年以上も望んで叶えられなかった悲願であったが[7]、2011年(平成23年)3月中旬に東日本大震災が発生すると、日本に、とりわけ東北地方の太平洋側3県(“被災3県”)を中心とした地域に災害復旧復興の機運が湧き上がるなか、大規模被災時の孤立化が避けられない大島[7]の置かれた状況も大きく変化し、「復興のシンボル」として宮城県を主体とした整備事業が推し進められる運びとなり[6][7]、大震災からおよそ8年後、橋本体の着工からは約4.5年後の2019年(平成31年)4月7日に開通した[9][6]。架橋事業の費用は、橋単体で約60億円[9]、総事業費は約270億円であった[9]。 橋の歴史2011年(平成23年)10月20日に宮城県庁で開催された第1回県道大島浪板線大島架橋設計検討委員会で、橋梁形式を中路アーチ橋にすることが決定された[10]。2012年(平成24年)4月に用地買収が始まり[11]、2013年(平成25年)1月23日に大島架橋事業起工式が[12]、2014年(平成26年)11月15日に橋梁本体の起工式が行われた[13]。また、本体工事起工式では施設の名称と愛称名が発表された[13]。
2017年(平成29年)3月29日12時30分、気仙沼大島大橋の架設が完了[14]、10月17日に本体工事が終了した[15]。2019年(平成31年)1月4日、宮城県から同年4月7日15時に供用開始することが発表された[9]。 なお、それまで大島の暮らしを本土と繋いできた大島航路(気仙沼港と大島の間を運航する一般旅客船定期航路で、大島汽船が運営してきた)は、大橋の開通に合わせて、開通日の気仙沼港発19:00の最終便をもって1906年(明治39年)以来110年以上に亘る定期航路の歴史に幕を下ろした[16][17][18]。 橋の年表
通過する自治体交差する道路
脚注
関連項目外部リンクInformation related to 宮城県道218号大島浪板線 |