尾道大橋(おのみちおおはし)は、広島県尾道市の国道317号にある海上道路橋である。本州本土と向島を結ぶ。1968年土木学会田中賞受賞[1]。
概要
1968年(昭和43年)3月に尾道大橋有料道路として開通[2]。
2013年(平成25年)3月31日に料金徴収期間満了を迎え[3]、翌日の4月1日0時に無料開放された[4]。
本州本土と向島の間にある幅約 200 m [5]の尾道水道を渡り、西側55 m の位置に並行する「双子橋」[6]の新尾道大橋が西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の有料自動車専用橋、尾道大橋は歩行者も渡ることのできる生活道路として用いられる。
諸元
- 路線名 : 国道317号
- 全長 : 386 m [7]
- 最大支間長 : 215 m [8]
- 海面からの主塔高 : 約 76 m [8]
- 海面からの路面高 : 34 m
- 橋種 : 3径間連続鋼箱桁放射形斜張橋[6]
- 管理 : 広島県[9]
- 設計 : 日本構造橋梁研究所[1]
- 施工
歴史
日本道路公団の一般有料道路事業として建設。道路公団管理の橋としては初めて竣工した鋼斜張橋[1]であり、日本で初めて主径間長が 200 m を超えた斜張橋[8]である。
年表
尾道大橋有料道路当時のデータ
概要
- 起点 : 広島県尾道市向東町(国道317号交点)
- 終点 : 広島県尾道市尾崎本町(国道2号交点)
- 全長 : 2.9 km
- 規格 : 第3種第2級
- 車線数 : 2車線
- 設計速度 : 50 km/h
- 償還完了日 : 2013年(平成25年)3月31日
有料当時の料金
- 軽車両(125cc以下の原付・自転車) : 10円
- 軽自動車・自動二輪車(125cc超) : 50円
- 普通車・中型車 : 150円
- 大型車 : 250円
- 特大車 : 580円
- 料金徴収期間満了時
- 歩行者は無料。
特記事項
- 歩行者・二輪車は風速 20 m 、その他の車両は風速 25 m で通行止めとなる。
- 歩道は斜張橋特有のケーブルもあり部分的に非常に狭く、特に自転車での通行は困難である。沿線自治体などは安全の為に向島 - 尾道間を自転車で移動する場合は尾道渡船の利用を推奨している。
- 新尾道大橋は景観を配慮し、尾道大橋と橋種・最大支間長は共に同じで主塔高もほぼ同じである。新尾道のほうがケーブルが細くケーブル本数が多く、主塔も1本とスリム化しているが、設計解析は複雑化している。これは尾道大橋の設計から30年間で技術向上を果たしたことを意味している[8][11]。
ギャラリー
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尾道駅前から見た橋。
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天寧寺境内から。
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尾道大橋(奥)と並走する新尾道大橋(手前)。
脚注
出典
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
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