山形大学附属博物館(やまがただいがくふぞくはくぶつかん)は、山形県山形市小白川町一丁目にある山形大学に附属した大学博物館。同大学小白川キャンパスの人文社会科学部1号館の1階に入居している。
沿革
コーナー
自然科学
山形の地形、地質、大気、生物が資料やパネルを使って展示。山形県内で産出したクジラの化石や珪化木の展示。サンリンガエルの標本の展示。
考古学
山形県寒河江市から出土した「結髪形土偶」。縄文土器、弥生土器と弥生時代の頭蓋骨の展示。
歴史
長谷堂城の門扉。最上川舟運に関する展示。山形県令であった三島通庸が高橋由一に依頼し、自らの土木工事の業績を絵に残した「三島県令道路改修記念画帖」の展示。
美術・工芸
川崎繁夫作『閃光』と題された彫刻[注釈 1]。
特別展・企画展
- 山形大学附属図書館所蔵の広開土王碑の拓本の展示
- 最上義光歴史館との連携展。博物館実習履修生の実習の一環。
- 「没後 200 年記念 山形の算聖「会田安明」の軌跡」(2017年)
- 山形出身の和算家会田安明に関する展示。
- 秋水に関する資料展示[注釈 2]
利用
- 土曜日、日曜日、祝日(臨時休館あり)
- 無料
他
- イメージキャラクターは所蔵する結髪形土偶をモチーフにした「けっぱつちゃん」である[10]。
- 結髪形土偶の左足は胴体より後に寄贈されたが、それ以前に胴体下部を石膏で固めてしまったため接合が出来ない状態だった。2019年にクラウドファンディングを利用して資金を調達し元興寺文化財研究所に修復を依頼、2020年10月から修復された状態で展示される予定[11]。
脚注
注釈
- ^ 川崎繁夫は山形県出身の大正期の彫刻家。旧制山形高等学校時代からあり、「ふすま同窓会館」に保存されていた。2004年に附属博物館に収蔵された。
- ^ 太平洋戦争中、山形に工場疎開していた日本飛行機の山形製作所で秋水の製造が行われていた。
出典
参考文献
- 工藤定雄「発刊のことば」『山形大学付属博物館報』第1巻、山形大学付属博物館、1971年7月1日、1-3頁。
- 川副武胤「付属博物館の現在と将来」『山形大学付属博物館報』第6巻、山形大学付属博物館、1979年7月1日、1頁。
- 阿部成樹「川崎繁夫作《閃光》(山形大学附属博物館所蔵)--その作風と大正期のロダニスム」『山形大学大学院社会文化システム研究科紀要』第1巻、山形大学大学院社会文化システム研究科、2005年3月、85-93頁。
- 八木浩司「山形大学付属博物館リニューアル・オープンまでのあゆみとその概要」『山形大学付属博物館報』第42巻、山形大学付属博物館、2016年3月、1-5頁。
- 山形大学付属博物館(編)「平成28年度実施の特別展・企画展」『山形大学付属博物館報』第43巻、山形大学付属博物館、2017年3月、6-10頁。
- 佐藤琴「オープンキャンパス特別展「没後 200 年記念 山形の算聖「会田安明」の軌跡」」『山形大学付属博物館報』第44巻、山形大学付属博物館、2019年2月、12-13頁。
外部リンク
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