徳丸 吉彦(とくまる よしひこ、1936年12月5日[1] - )は、日本の音楽学者。お茶の水女子大学名誉教授、聖徳大学教授、放送大学客員教授。民族音楽、音楽記号学、幼児教育などが専門。
経歴
1936年、東京府で生まれた。東京大学文学部美学科、同大学美学藝術学大学院修士課程を修了。フランス・ラヴァール大学(フランス語版、英語版)に留学し、博士号を取得した[2]。
国立音楽大学助教授の後、お茶の水女子大学教授に就いた。お茶の水女子大学を退任後、名誉教授となった。2004年より放送大学教授、2015年より聖徳大学音楽学部音楽総合学科作曲・音楽研究コース教授。
受賞・栄典
研究内容・業績
音楽学のうち、専門は民族音楽学。
著書
単著
- 『親と子の音楽再入門 聴くことからはじまる』国土社 1979
- 『民族音楽学』放送大学教育振興会 1991
- 『民族音楽学理論』放送大学教育振興会 1996
- 『音楽とはなにか:理論と現場の間から』岩波書店 2008
- 『ミュージックスとの付き合い方 民族音楽学の拡がり』 左右社(放送大学叢書) 2016
- 『ものがたり日本音楽史』岩波ジュニア新書 2019
共編著・監修
- 『口頭伝承の比較研究 1』川田順造共編 弘文堂 1984
- 『幼児と音楽 ゆたかな表現力を育てる』大宮真琴共編、有斐閣選書 1985
- 『芸術文化政策 1』利光功共編著、放送大学教育振興会 2002
- 『芸術・文化・社会』青山昌文共編著、放送大学教育振興会 2003
- 『音楽理論の基礎』笠原潔共著、放送大学教育振興会 2007
- 「音楽についてのペルスペクティーヴァ」『知の遠近法 東大駒場連続講義』ヘルマン・ゴチェフスキ編、講談社 2007
- 『完全なる音楽家 初代・米川敏子の音楽と生涯』福田千絵共著、出版芸術社 2007
- 『事典世界音楽の本』高橋悠治・北中正和・渡辺裕共編、岩波書店 2007
- 『幽玄なる響き:人間国宝・山口五郎の尺八と生涯』監修、月溪恒子・徳丸十盟・斎藤完編、出版芸術社 2008
- 『地歌・筝曲の世界 いま甦る初代富山清琴の芸談』田中健次・富山清琴・野川美穂子共編著、勉誠出版 2012
- 『音楽(秘)講座』山下洋輔・茂木大輔・仙波清彦共著、新潮文庫 2014
- 『ビジュアル日本の音楽の歴史』(全3巻) 監修 2023
翻訳
出演
- 音楽理論の基礎('07) (放送大学学園東京テレビジョン放送局・放送大学学園東京デジタルテレビジョン放送局、2007年)
- 徳丸吉彦・山口智子対談「邦楽をたのしもう!」第1回(全5回)Youtube
- 日本伝統音楽における変化(平成17年度・軽井沢土曜懇話会第3回)Youtube
外部リンク
参考資料
- 「徳丸吉彦名誉教授略歴および業績一覧」『お茶の水音楽論集』5, お茶の水音楽研究会編, 2003年, 164-188頁.
関連人物
脚注