末包昇大
末包 昇大(すえかね しょうた、1996年5月27日 - )は、香川県坂出市出身のプロ野球選手(外野手)。右投右打。広島東洋カープ所属。 経歴プロ入り前坂出市立白峰中学校から進学した高松商高時代は、1年秋より一塁手としてレギュラーとなり、秋季四国大会に出場[2]、2年から三塁手となり[3]、3年夏は4番打者を務めた[4]。高校通算11本塁打[5]。 東洋大学時代は、3年生時からリーグ戦に出場。守備位置は右翼に転向。野球部の同期には後にプロ野球に進んだ人物が多く、甲斐野央、梅津晃大、上茶谷大河、藤井聖、中川圭太がいる。 大学ではレギュラーにはなれなかったが、当時大阪ガス副部長を務めていた竹村誠に見いだされ同社に入社[5]。1年目は控え選手だったが、2年目から4番打者を務め、都市対抗に出場。3年目の2021年度日本選手権で打率.450、7打点を記録して優勝メンバーとなり、打撃賞を受賞[6]。同年度の社会人ベストナイン(外野手)に選出される。2021年のドラフト会議で、広島東洋カープから6位指名を受け、12月7日に契約金5000万円、年俸1000万円で仮契約を結んだ(金額は推定)[7]。背番号は52。担当スカウトは鞘師智也[8]。 広島時代2022年、オープン戦の序盤は4番打者を務め、チーム第1号の本塁打を記録した。シーズン開幕戦となった3月25日の横浜DeNAベイスターズ戦は7番・右翼手で先発出場。球団の新人開幕戦先発出場は2006年の梵英心以来16年ぶり。第1打席でチーム初得点となる左適時打を放ち、球団の新人としては1961年の山本一義以来61年ぶりの開幕戦初打席初安打初打点を記録した[9]。その後2安打を放つなど開幕戦では球団の新人としては森永勝治(森永勝也)、古葉毅(古葉竹識)以来64年ぶりの猛打賞を記録した[10]。5月8日のDeNA戦で球団の新人としては町田公二郎以来30年ぶり2人目となる満塁本塁打を放った[11]。しかし、5月に入ると出場機会が減少し、5月23日に初めて一軍登録を抹消された。一軍に復帰し、8月2日の対DeNA戦ではチームは負けながらも自身はプロ初の三塁打を記録した[12]。11月10日、300万円増となる推定年俸1300万円で契約を更改した[13]。 2023年は6月13日に初めて一軍昇格[14]。9月23日の読売ジャイアンツ戦では、7回の勝ち越しソロ本塁打を含む2打席連続本塁打を記録し、自身の本塁打数を初の2桁に乗せた[15]。他にも、DeNAとのクライマックスシリーズ第2戦では、6回に代打として出場すると、先発の今永昇太からソロ本塁打を放つ活躍を見せた[16]。最終的に65試合に出場し、打席数146で打率.273、11本塁打、27打点を記録した[17]。11月15日、1200万増の推定年俸2500万円で契約を更改した[17]。 2024年、一軍の春季キャンプメンバー入りしていたが、1月29日に左膝の内側半月板を負傷したため離脱[18]。3月26日の二軍ソフトバンク戦から実戦復帰すると、徐々に調子を上げ5月8日に一軍昇格した[18]。昇格後、34試合で打率.285、6本塁打、17打点の活躍を見せたが、6月22日の対中日ドラゴンズ戦(バンテリンドーム)の守備で脚部を痛め同月26日に登録抹消、左太もも裏肉離れの診断を受け離脱となった[19]。治療後、二軍調整を経て8月6日の対巨人戦(東京ドーム)にて一軍復帰、第3打席で復帰弾となるソロ本塁打を記録した[20]。9月28日の対阪神タイガース戦(マツダスタジアム)では延長12回に自身初のサヨナラ打を記録したが[21]、9月全体では月間打率が2割を切るなど終盤は不調に陥り[22]、シーズン通算79試合、打率.238、68安打、9本塁打、37打点の成績で終えた[23]。10月31日に、1100万円増の年俸3600万円(推定)で契約更改した[24]。 選手としての特徴・人物パンチ力のある打撃と長打力が武器のスラッガー[25]。大阪ガス時代に鈴木誠也を参考にして打撃が急成長した[26]。広島入団1年目の春季キャンプでは外野に加え、高校1年生時以来となる一塁の守備にも取り組んでいる[3]。50m走のタイムは6秒2、遠投100mを記録[27]。 読売ジャイアンツ戦で好成績を残している「巨人キラー」であり、2023年に打った本塁打11本中6本が巨人戦であった[28]。 趣味はゴルフ[26]。ベストスコアは95で、最長飛距離350ヤードと怪力の持ち主[26]。 愛称はプロゴルファーの尾崎将司に由来する「ジャンボ」[26]、または「スエ」[29]。 社会人時代の2021年3月に結婚しており[30]、妻はいとうせいこうの姪にあたる[31]。 詳細情報年度別打撃成績
年度別守備成績
記録
背番号
脚注
関連項目外部リンク
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