朴 康造(パク・カンジョ、朝鮮語: 박강조, 1980年1月24日 - )は、兵庫県尼崎市出身の元サッカー選手、サッカー指導者。ポジションはMF。
来歴
在日韓国人三世。兄がサッカーをしていたため、幼稚園の時代からサッカーに取り組んでいた。中学時代は地区大会で優勝している。滝川第二高校で活躍し(同期に加地亮がいる)、1998年、京都パープルサンガ(現:京都サンガF.C.)に入団したが、出場機会に恵まれず、1999年オフに解雇される。
2000年からは在日韓国人として、またJリーガーとして初めてKリーグでプレイ。同年5月には韓国代表にも選出され、5月28日のユーゴスラビア戦で後半30分に交代出場し、代表初出場を果たす。そして6月初旬にイランで行われた第4回LGカップ決勝のエジプト戦で後半18分に交代出場し、その直後に直接FKを決めている。2000年シドニーオリンピックのU-23韓国代表にはバックアップメンバーとして登録された。2003年にヴィッセル神戸に移籍した。2004年、当時のイワン・ハシェック監督の元で右サイドバックにコンバートをされ、以降右サイドのスペシャリストとしての地位を確立。2006年には自身初のハットトリックを達成するなど2桁得点を記録した。また、2007年に自身がプロデュースするサッカースクールを開校した。2008年4月13日の対京都サンガF.C.戦で靭帯損傷の大けがで全治8ヶ月となりシーズン中の復帰は絶望となっていたが、11月2日の天皇杯で復帰した。2009年シーズンは開幕からなかなか出番に恵まれなかったが、モンテディオ山形戦で途中出場で結果を残して以来レギュラーに返り咲いた。
三浦知良に憧れており、ゴールパフォーマンスとして本人公認のカズダンスを行うことがあった。しかし韓国代表として出場した試合でゴール後にカズダンスをした際、これが韓国サポーターから「日本のエースのマネをするとは何事か」と批判を受けてしまった。
2012年12月27日、突如現役引退を発表、同時にボートレーサー(競艇選手)に転向し、2013年4月よりボートレーサー養成所(福岡県柳川市)に入学、順調に行き2014年3月に卒業出来れば、2014年5月の尼崎ボートレース場でのデビューを目指すことを発表した[1]が、入学後の訓練で右膝の古傷が悪化したため入学から5日で退学し、ボートレーサーへの道を断念した[2]。
2013年6月、神戸のスクールコーチに就任した[3]。
2022年3月9日、4月1日よりINAC神戸レオネッサのテクニカルアドバイザーに就任することが発表された[4]。同年6月27日、INAC神戸の監督に就任した[5]。1シーズン指揮を執ったが2023年6月をもって監督退任[6]。
その後2023年11月よりINAC神戸レオネッサのテクニカルディレクターに就任。
2024年7月よりJFLのアトレチコ鈴鹿クラブの監督に就任[7]。
所属クラブ
個人成績
国内大会個人成績 |
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ |
リーグ戦 |
リーグ杯 | オープン杯 |
期間通算 |
出場 | 得点 |
出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
出場 | 得点 |
日本
| リーグ戦 |
リーグ杯 | 天皇杯
|
期間通算
|
1998 |
京都 |
31 |
J |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0
|
1999 |
J1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0
|
韓国
| リーグ戦 |
リーグ杯 | FA杯
|
期間通算
|
2000 |
城南一和 |
6 |
K |
31 |
0 |
|
|
|
|
|
|
2001 |
20 |
1 |
|
|
|
|
|
|
2002 |
18 |
0 |
|
|
|
|
|
|
日本
| リーグ戦 |
リーグ杯 | 天皇杯
|
期間通算
|
2003 |
神戸 |
14 |
J1 |
13 |
0 |
1 |
0 |
3 |
1 |
17 |
1
|
2004 |
7 |
26 |
0 |
6 |
0 |
1 |
0 |
33 |
0
|
2005 |
33 |
2 |
6 |
0 |
1 |
1 |
40 |
3
|
2006 |
J2 |
43 |
10 |
- |
0 |
0 |
43 |
10
|
2007 |
J1 |
31 |
4 |
6 |
0 |
2 |
1 |
39 |
5
|
2008 |
6 |
0 |
1 |
0 |
2 |
1 |
9 |
1
|
2009 |
22 |
5 |
4 |
0 |
0 |
0 |
26 |
5
|
2010 |
30 |
4 |
1 |
0 |
1 |
0 |
32 |
4
|
2011 |
27 |
5 |
2 |
0 |
2 |
1 |
31 |
6
|
2012 |
20 |
0 |
5 |
0 |
1 |
0 |
26 |
0
|
通算 |
日本 |
J1
|
209 |
20 |
32 |
0 |
13 |
5 |
244 |
25
|
日本 |
J2
|
43 |
10 |
- |
0 |
0 |
43 |
10
|
韓国 |
K1
|
69 |
1 |
|
|
|
|
|
|
総通算
|
321 |
31 |
|
|
|
|
|
|
その他の公式戦
代表歴
試合数
指導歴
- 2008年 - パクカンジョサッカースクール[5]
- 2013年 - 2022年3月 ヴィッセル神戸スクール[5]
- 2022年4月 - 2024年6月 INAC神戸レオネッサ
- 2022年4月 - 6月 アシスタントコーチ、アカデミー・スクール テクニカルコーチ[5]
- 2022年7月 - 2023年6月 監督
- 2023年11月 - 2024年6月 テクニカルディレクター
- 2024年7月 - アトレチコ鈴鹿クラブ 監督
脚注
https://m.youtube.com/watch?v=zQdwkoiJvaA
パクカンジョ ゴール集
関連項目
外部リンク