Share to: share facebook share twitter share wa share telegram print page

 

松本光平 (1989年生のサッカー選手)

松本 光平
名前
カタカナ マツモト コウヘイ
ラテン文字 MATSUMOTO Kohei
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1989-05-03) 1989年5月3日(35歳)
出身地 大阪府大阪市
身長 173cm
体重 73kg
選手情報
在籍チーム 高知ユナイテッドSC
ポジション DF(SB)(サッカー)
フィクソ / ピヴォ(フットサル)
背番号 35
利き足 右足
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

松本 光平(まつもと こうへい、1989年5月3日 - )は、大阪府大阪市出身のプロサッカー選手フットサル選手、ロービジョンフットサル選手。サッカーのポジションはディフェンダー、フットサルのポジションはフィクソ、ピヴォ。

来歴

ユース時代

中学時代はセレッソ大阪のU-15に在籍し、同期に柿谷曜一朗、一学年下には山口螢丸橋祐介らがいた。

高校進学時に、当時は日本国内でも圧倒的な強さを誇っていたガンバ大阪ユースに移籍を果たす。在籍時は安田理大倉田秋宇佐美貴史らと共にプレーした。

海外挑戦

高校卒業後はイングランドのアカデミーなどでプレーし、帰国後は2シーズン日本のクラブにも在籍したが怪我でほとんどプレーはできなかった[1]

2012-2013シーズン、オーストラリアAリーグブリスベン・ロアーFCに所属。

2014年10月にFIFAクラブワールドカップ出場を目指してニュージーランドへと渡り、ニュージーランド・フットボールチャンピオンシップオークランド・シティFCと契約する。デビュー戦でゴールを決めるなどの活躍をするものの、本大会の出場メンバーには選ばれず、シーズン終了後に契約満了となりチームを退団。

2015-2016年シーズンより同リーグホークスベイ・ユナイテッドに移籍。

2017年2月からOFCチャンピオンズリーグ[2]に出場するため、フィジーレワFCと3ヶ月間の短期契約を結ぶ。

2018-19シーズンより、以前所属していたオークランド・シティFCのライバルチームであるワイタケレ・ユナイテッドに移籍[3]

2019年1月から再びOFCチャンピオンズリーグに出場するため、バヌアツマランパ・リバイバースと短期契約を結ぶ[4]

2019年8月ニュージーランド・フットボールチャンピオンシップハミルトン・ワンダラーズに移籍[5]

2019年12月にカタールで開催されるFIFAクラブワールドカップ2019出場に向け、2019年11月にニューカレドニアヤンゲン・スポートにレンタル移籍[6]。この大会唯一の日本人選手として念願のクラブワールドカップ出場を果たす。1回戦で開催国王者のアル・サッドカタール)と対戦し、延長戦の末1-3で敗れた。

2020年2月からニュージーランドハミルトン・ワンダラーズに復帰するも、3月18日に新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国内リーグの打ち切りが発表される。ニュージーランド国内も警戒レベルが最も高いレベル4のロックダウン状態になり、チームも数ヶ月間の活動休止になった。

事故

2020年5月18日、ニュージーランドの自宅での筋力トレーニング中にゴムチューブの留め具が破損し、飛んできた金具とゴムチューブで両目を怪我。右目は失明状態となり、左目の視力も大幅に低下[7]。その後、所属事務所がクラウドファンディングのプロジェクトを設立した[8]。ガンバ大阪ユースの先輩である倉田秋らが先頭に立ち支援を呼びかけ、資金が集まる。眼球摘出の可能性もある中で左目の手術を行い、手術は無事に成功し眼球摘出は免れるも視覚障害者となってしまう。

サッカーをプレーするどころか日常生活すらままならない状態にもかかわらず、サッカー選手として再び公式戦のピッチに立つことを目標に過酷なリハビリを開始した[9]

選手復帰へ

同年12月、古巣であるオークランド・シティFCへの再加入が発表された[10]

チームは2021年2月にカタールで開催されるFIFAクラブワールドカップ2020に出場予定だったが、大会直前の1月15日にニュージーランド政府が打ち出す新型コロナウイルス感染防止規則により、大会への出場辞退を発表した[11][12]

翌年2022年2月にアラブ首長国連邦で開催されるFIFAクラブワールドカップ2021にも出場予定だったが、この大会も同じ理由により再び出場を断念。オークランド・シティFCは2大会続いての出場辞退となり[13]、松本もFIFAクラブワールドカップへの再出場を果たせなかった[14]。さらにニュージーランド政府による厳格な入国規制により国境が閉鎖されているため、一度もチームには合流できないまま契約満了となる[15]

フットサル、ロービジョンフットサルへの挑戦

2022年5月5日にフットサルFリーグデウソン神戸への加入が発表された[16]。フットサル経験はなかったものの、加入からわずか1カ月でキャプテンに抜擢された[17]。リーグ戦全試合に出場し、チーム内得点ランキングでも3位に入る活躍を果たした。

さらに2023年1月には視覚障害者のみで行われるロービジョンフットサルの日本選手権大会にも出場して優勝。大会MVPにも輝き、日本一の栄冠を手にした[18]。ロービジョンフットサル日本代表強化指定選手にも選出される[19]

サッカー復帰

2023年3月、デウソン神戸を退団。海外サッカークラブへの再挑戦を表明[20]

同年8月にニュージーランドにわたり古巣であるハミルトン・ワンダラーズと再契約を結ぶ。不慮の事故を乗り越えて約3年ぶりにサッカー選手としての完全復活を果たす。復帰戦ではチーム一の走行距離を記録し、堂々のフル出場デビューを果たした[21]

2025年、J3に加盟した高知ユナイテッドSCに移籍[22]

人物

2022年3月14日にテレビ朝日の『激レアさんを連れてきた。』に出演[23]。SNSで「神回」と話題になった[24]

フットサルを始めた理由は、目を怪我してから弱くなってしまった対人プレーや細かな動きを養うためで、完全な転向ではなくサッカーとの両立でプレーをしている[25]

所属クラブ

サッカー

フットサル

ロービジョンフットサル

日本での個人成績(サッカー選手時代)

|-
国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2010 徳島S 26 四国 1 0 - 1 0 2 0
2011 千葉R 7 JFL 2 0 - - 2 0
2024 高知 35 J3
通算 日本 J3
日本 JFL 2 0 - - 2 0
日本 四国 1 0 - 1 0 2 0
総通算 3 0 1 0 4 0
国際大会個人成績 FIFA
年度 クラブ 背番号 出場 得点 出場 得点
OFCOFC CLクラブW杯
2014-15 オークランド 0 0 0 0
2019 ヤンゲン 8 1 0 1 0
2020 オークランド - - -
2021 - - -
通算 OFC 1 0 1 0


代表歴

タイトル

クラブ

ガンバ大阪ユース

オークランド・シティFC

著書

脚注

  1. ^ “「右SBだったら右目が見えなくてもやれる」失明の危機の只中・松本光平、復帰への挑戦”. REALSPORTS. (2020年7月14日). https://real-sports.jp/page/articles/412804197264655468/ 2020年7月14日閲覧。 
  2. ^ “OFC Champions League 2017 - List Of Players”. Oceania Football Confederation. (9 March 2017). https://www.oceaniafootball.com/cms/wp-content/uploads/2017/03/Rewa.pdf 9 March 2017閲覧。 
  3. ^ “2018-19 ISPS HANDA PREMIERSHIP SQUADS”. Waitakere Squads. (11 October 2018). https://www.nzfootball.co.nz/newsarticle/69147 11 October 2018閲覧。 
  4. ^ “3 Waitakere United pleia blong helpem Malampa Revivors”. Vanuatu Football Confederation. (19 January 2019). https://dailypost.vu/vanuatu_sports/waitakere-united-pleia-blong-helpem-malampa-revivors/article_dde7829c-8423-5926-a8a5-202820fcaaad.html 19 January 2019閲覧。 
  5. ^ “2019-20 ISPS HANDA PREMIERSHIP SQUADS”. Hamilton Squads. (2 November 2019). https://www.nzfootball.co.nz/newsarticle/83821?newsfeedId=newslist&newsfeedPageNum=5 2 November 2019閲覧。 
  6. ^ “Un milieu offensif japonais rejoint Hienghène Sport”. Hienghene Sport. (21 November 2019). https://la1ere.francetvinfo.fr/nouvellecaledonie/province-nord/hienghene/milieu-offensif-japonais-rejoint-hienghene-sport-773619.html 21 November 2019閲覧。 
  7. ^ 失明の危機に立たされても、サッカー選手であることを諦めない。(高村美砂) - Yahoo!ニュース”. Yahoo!ニュース. 2020年10月9日閲覧。
  8. ^ 『 失明の危機 』を乗り越えて競技復帰を目指す”. CAMP FIRE. 2020年6月9日閲覧。
  9. ^ FC東京フィジカルコーチがリハビリをサポート 「オセアニアのサムライ」松本光平の最新情報”. 宇都宮徹壱ウェブマガジン. 2020年10月9日閲覧。
  10. ^ Matsumoto returns to Navy Blues” (英語). Auckland City FC. 2022年3月29日閲覧。
  11. ^ オークランド・シティがクラブW杯辞退…FIFA「われわれの権限を超えている」”. ゲキサカ. 2022年3月29日閲覧。
  12. ^ オークランドC コロナ禍でクラブW杯参加辞退…開催国王者アルドハイルが“不戦勝”で2回戦から登場へ - スポニチ Sponichi Annex サッカー”. スポニチ. 2021年1月9日閲覧。
  13. ^ オークランドが辞退 クラブW杯サッカー:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2022年3月29日閲覧。
  14. ^ “失明危機”から復活の31歳DFに降りかかる新たな試練 新型コロナ影響も「時間もらえた」”. FOOTBALL ZONE. 2021年1月21日閲覧。
  15. ^ 右目を失明後に“クラブW杯常連チーム”に入団! 松本光平が「ケガはむしろプラスかも」と思うワケ(二宮寿朗)”. Number Web. 2021年3月24日閲覧。
  16. ^ 新加入選手のお知らせ”. デウソン神戸HP. 2022年5月5日閲覧。
  17. ^ 突然、キャプテン就任の打診が”. 現代ビジネス. 2022年6月25日閲覧。
  18. ^ 第17回 ロービジョンフットサル日本選手権 CA SOLUA葛飾が初優勝!”. JFA.jp. 2023年1月11日閲覧。
  19. ^ ロービジョンフットサル日本代表強化指定プロフィール掲載”. CA SOLUA. 2023年5月16日閲覧。
  20. ^ 松本光平選手 退団のお知らせ”. デウソン神戸HP. 2023年3月15日閲覧。
  21. ^ 不慮の事故による視覚障がいから約3年…松本光平が公式戦でフル出場デビュー! プロサッカー選手として復活果たす”. ゲキサカ. 2023年8月9日閲覧。
  22. ^ 松本 光平選手 ソロモン・ウォーリアーズより加入のお知らせ』(プレスリリース)高知ユナイテッドSC、2025年1月5日http://kochi-usc.jp/news/news-46412/2025年1月5日閲覧 
  23. ^ 滝沢カレン、“理想すぎる男性”との出会いにキュンキュン!「こんな素敵な人会ったことない」”. テレ朝POST. 2022年3月14日閲覧。
  24. ^ KADOKAWAライフスタイル編集部 [@kadokawa_ls]「一部SNSで「神回!」と話題沸騰の3/14放送【激レアさんを連れてきた。】に出演したのは、フットボーラーの松本光平さん!」2022年3月15日。X(旧Twitter)より2024年1月22日閲覧
  25. ^ 「へこんだのは眼球だけ」 片目を失明したプロサッカー選手 フットサルFリーグに参戦 前だけを見て“誰も見たことのない世界”で挑戦続ける”. 関西テレビNEWS. 2022年10月5日閲覧。
  26. ^ 前だけを見る力 失明危機に陥った僕が世界一に挑む理由”. KADOKAWAオフィシャルサイト. 2022年3月29日閲覧。

関連項目

外部リンク

Prefix: a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

Portal di Ensiklopedia Dunia

Kembali kehalaman sebelumnya