枯葉 (チェット・ベイカーのアルバム)
『枯葉』(かれは、原題:She Was Too Good to Me)は、アメリカ合衆国のジャズ・トランペット奏者/ボーカリスト、チェット・ベイカーが1974年に録音・発表したスタジオ・アルバム。破滅的な生活を送ってきたベイカーが、カムバックを果たした作品として知られる[2]。 背景ベイカーは1970年を最後にレコーディングの機会を失っていたが、1974年4月にはリー・コニッツらと共にライブ録音を行い、同年7月、『Blood, Chet and Tears』(1970年7月録音)以来4年ぶりの単独リーダー・アルバムに当たる本作の録音に着手した[1]。本作をプロデュースしたクリード・テイラーや、一部の曲でサイドマンを務めたポール・デスモンドは、1950年代よりベイカーと親交があった[3]。 反響・評価『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは31位に達した[4]。 スコット・ヤナウはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「アルト奏者のポール・デスモンドが2曲で多大な貢献をしており、また、時折導入されたストリングスが、この優れたセッションに多彩さをもたらしている」と評している[5]。また、クリス・メイは2020年、All About Jazzにおいて「当時のベイカーが必要としていたであろう枠組みが提供され、彼は素晴らしく詩的な演奏で、それに応えている」「このアルバムは、ベイカーが(ヘロイン依存から立ち直っていなかったとはいえ)調子を取り戻しつつあったことを示している。ただし、彼が1970年代に残した最高の録音は、間違いなくギタリストのジム・ホールのサイドマンを務めた時のものだろう」と評している[3]。 収録曲
CDボーナス・トラック1987年発売のアメリカ盤CD (ZK 40804)[6]、2010年発売のアメリカ盤CD (CTI 6050 S1)[7]などに収録。
参加ミュージシャン
脚注
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