樋沢良信
樋澤 良信(ひざわ よしのぶ、1950年1月21日 - )は、岩手県久慈市出身の元プロ野球選手(内野手)・コーチ。 来歴・人物東北高等学校から日本電信電話公社東北支社(電電東北、現在のNTT東日本宮城支店)へ入社した後に、同社硬式野球部(現在の東北マークス)所属の内・外野手として社会人球界で活躍。1970年のNPBドラフト会議において、読売ジャイアンツ(巨人)から4位で指名された。 電電東北からは1970年に佐藤政夫(高校の後輩にも当たる左投手)が巨人に入団していたが、1年在籍しただけで(この年から1972年までシーズン終了後に年に1回開催されていた)プロ野球選抜会議(ドラフト会議と同じ趣旨・要領で開催された「トレード会議」)を通じてロッテオリオンズへ移籍した。このような事情から、佐藤に続いて樋沢が巨人に指名されたことに対して、電電東北側は態度を硬化。樋沢への入団交渉に訪れたスカウトに対して、雁部昭八監督(当時)が「(佐藤をわずか)1年で選抜会議に出すのなら、もう交渉に来なくてもいい」と言い放つ局面もあった[1]が、結局は入団に漕ぎ着けた。 内外野を守れる万能選手で、巨人への入団直後には「土井(正三)2世」という期待を寄せられた。しかし、故障が相次いだことなどから、一軍公式戦での出場機会がないまま1975年末に現役を引退。引退後も球団に残って、スカウト・チーフスコアラー・記録室長を約10年、一軍から三軍までの内・外野守備コーチを5年間担当した。また、2005年から2010年末の定年退職までは、独身の若手選手を預かる「ジャイアンツ寮」の寮長を務めていた。 巨人の球団史において、選手として入団してから球団職員として定年を迎えるまで、一貫して同球団に在籍していた人物は樋沢だけとされる[2]。定年退職後は、講演活動やインタビューなどで、巨人時代の経験や球界の大物選手・OBとのエピソードを披露。その一方で、2014年3月からは玉川大学硬式野球部の監督を7年間務めた[3][4]。 5人兄弟の末っ子で、実兄(4番目の子)は出身地の久慈市で喫茶店を経営。2013年度前期NHK朝の連続ドラマ『あまちゃん』の劇中に登場する「リアス」(架空の駅である「北三陸駅」構内の喫茶店)は、この喫茶店をモデルにしている[5]。自身も、『吉田類の酒場放浪記』の第355回と『おんな酒場放浪記』の第144回(栗原友が「旅人」として出演した回、いずれもBS-TBSで放送)を読売ランド前の居酒屋「忠’ちゃん」で撮影した際に登場している。 詳細情報年度別打撃成績
背番号
脚注
関連項目外部リンク
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