『沿線地図』(えんせんちず)は、1979年にTBS系列で金曜22時から1時間枠(金曜ドラマ枠)で放送されたテレビドラマ。放送期間は1979年4月13日から同年7月20日までで全15話。
あらすじ
渋谷から郊外へと延びる東急田園都市線沿線に住む家族がある。一橋大学卒のエリート銀行員・松本誠治と妻の季子の一人息子・志郎は高校3年で東大も確実と言われている優等生だったが、他の生徒たちが文化祭ではしゃぐ中、教室の隅で難しい本を読んでいるような根暗な少年だった。ある日、志郎は通学の電車の中で志郎を見かけ、学校まで探しに来たと言う、電気店の娘・道子に出会う。戸惑う志郎をよそに奇矯な行動を繰り返す道子。やがて2人は恋に落ちる。道子は優等生だったが、目標が見つけられずもがいていた。道子に焚き付けられる様にして志郎はバイクの免許を取るなど、優等生の道を外れはじめるが、何か生きる活力のようなものを感じ始める。そして2人は家を出て同棲を始めた。高校も中退してしまう。道子の両親の藤森茂夫と麻子もとまどい、2組の夫婦は慌てて2人を捜し足すが、充足した表情で暮らす2人に敷かれたレールからはみ出さない意味を問われても答えることができないのだった……。
概要
- 当時、社会問題になっていた青少年の家出とドロップアウトが主題であるが、同時に親世代が守ろうとする戦後の資本主義社会の中での市民生活の正義と苦悩、そして笠智衆紛する少年の祖父に現代の都市生活者の理想の家族像から切り離された老人の孤独な姿が投影され、各世代の葛藤が丁寧に描かれた。
- 東京急行電鉄(東急電鉄)の協力を得て電車内のシーンなどが撮影された。当時沿線の宅地開発が急激に進んでいた田園都市線の様子を見ることができる。
- パリに居住していた岸惠子が、4か月間のスケジュールをとって来日し出演したことも話題となった。
- 全編においてフランス人シンガーソングライターのフランソワーズ・アルディによる「もう森へなんか行かない」、「私の騎士 Si mi caballero」の二曲が挿入され、メランコリックな雰囲気が演出されている。
出演
ゲスト
- 第1回
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- 第2回
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- 第3回
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- 第5回
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- 第6回
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- 第7回
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- 第8回
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- 第9回
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- 第10回
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- 田島屋専務:中島元
- 事務の女の子:小川由夏
- 「かもめ」の常連:篠田薫、竹内靖、岸本功
- 第11回
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- 第12回
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- 第13回
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- 第14回
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- 第15回
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スタッフ
- 原作・脚本:山田太一
- 制作:大山勝美
- 演出
- 龍至政美(第1話、第2話、第5話、第6話、第10話、第13話、第15話)
- 福田新一(第3話、第4話、第8話、第12話、第14話)
- 大山勝美(第7話、第11話)
- 片島謙二(第9話)
- プロデューサー:片島謙二
- 音楽:小川よしあき
- 主題歌:フランソワーズ・アルディ「もう森へなんか行かない」
- 挿入歌:フランソワーズ・アルディ「私の騎士 Si mi caballero」
- 技術:中島靖人
- カメラ:浜田泰生
- 映像:小野英夫
- 照明:和田洋一
- 音声:高橋進
- 音響:鈴木敏夫
- 美術制作:佐藤勉
- デザイン:桜井哲夫
- 化粧:佐藤チエ
- 協力:東京急行
- 衣装協力:ローマ岩島、アストラ館、ロア六本木クープル
- 製作著作:TBS
出版
小説
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