浅井知浩
浅井 知浩(あさい ともひろ、1974年〈昭和49年〉8月 - )は、日本の薬学者(細胞生物学・薬物送達学)、実業家。学位は博士(薬学)(静岡県立大学・2002年)。静岡県立大学薬学部教授・大学院薬学研究院教授、Luna RD株式会社取締役・最高技術責任者。 日本学術振興会特別研究員、三菱ウェルファーマ株式会社研究員、静岡県立大学薬学部准教授などを歴任した。 概要細胞生物学や薬物送達学を専攻する薬学者である[1]。遺伝子デリバリーシステムの開発などで知られている[2]。日本学術振興会の特別研究員を経て[3]、三菱ウェルファーマで研究に従事したのち[3]、静岡県立大学で教鞭を執った[3]。 来歴生い立ち1974年(昭和49年)生まれ[4]。静岡県立大学の薬学部薬学科にて[5]、薬学を学んだ。1997年(平成9年)に卒業すると[5]、同大学の大学院に進学し[5]、薬学研究科の博士課程にて学んだ[5]。大学院生当時、第7回国際リポソーム会議にて研究成果を発表し、同会議のポスター優秀賞を受賞した[6]。それらの業績から、静岡県立大学よりはばたき賞が授与されている[7]。2002年(平成14年)、大学院の博士課程を修了し[5]、博士(薬学)の学位を取得した[8]。 薬学者として大学院在学中の1999年(平成11年)4月、日本学術振興会の特別研究員に選任される[3][† 1]。2002年(平成14年)4月、三菱ウェルファーマに採用され[3][† 2]、研究員として同社の業務に従事した[3]。2004年(平成16年)2月、母校である静岡県立大学に戻り[3]、薬学部薬学科の講師に就任した[3]。また、同大学の大学院薬学研究科においても、講師を兼務している。2012年(平成24年)、薬学研究科が生活健康科学研究科と統合・再編され、新たに2研究院1学府が発足した。それにともない、新設された薬学研究院にて講師を兼務した。なお、2011年(平成23年)7月から2012年(平成24年)6月にかけて、ノースカロライナ大学にて客員研究員を兼任していた[3]。2013年(平成25年)4月、静岡県立大学の薬学部にて准教授に昇任した[3]。なお、静岡県立大学の大学院においても、薬学研究院の准教授を兼務している。2016年(平成28年)3月には、静岡県立大学学長表彰を受けた[9]。2018年(平成30年)4月、静岡県立大学の薬学部にて教授に昇任した[3]。薬学部においては、主として薬学科の講義を担当し[4]、医薬生命化学分野を受け持っていた[4]。なお、静岡県立大学の大学院においても、薬学研究院の教授を兼務していた[4]。大学院においては、薬食生命科学総合学府の講義を担当し、医薬生命化学教室を受け持っていた[4]。2021年(令和3年)11月、ベンチャーとして設立されたLuna RDにて取締役に就任した[10]。同社では最高技術責任者も兼務する[11]。 研究専門は薬学であり、特に細胞生物学や薬物送達学を研究している[1]。薬物送達学の分野では、遺伝子デリバリーシステムの開発に取り組んでいる[2]。また、リポソームと呼ばれる脂質二重層で囲まれた人工の球状体について、学生時代から研究を行っている[2]。この分野においては、大学院生当時、国際リポソーム会議ポスター優秀賞を受賞している[6]。現在では、腫瘍に対抗するリポソーム製剤の開発などを研究している[2]。そのほかにも、腫瘍の新生血管傷害療法について研究を行っている[2]。 略歴
賞歴脚注註釈
出典
関連人物関連項目外部リンク
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