『浅田家!』(あさだけ)は、2020年10月2日公開の日本映画[2]。監督は中野量太、主演は二宮和也[3]。写真家・浅田政志の写真集『浅田家』と『アルバムのチカラ』を原案としている[2]。
2020年9月22日に第36回ワルシャワ国際映画祭(国際コンペティション部門)と、第25回釜山国際映画祭(オープンシネマ部門)への出品が発表された[4]。2020年10月17日(ポーランド現地時間)、第36回ワルシャワ国際映画祭国際コンペティション部門で最優秀アジア映画賞受賞[5]。
企画
企画のきっかけは、監督の中野がプロデューサーの小川真司から「この家族を映画化したい」と言われて手渡された『浅田家』であったという[3]。その写真集を見た中野の印象は「今までに見たこともないような変わった家族なのに、どこか可笑しくて愛らしいと思った。ずっと家族を主体に映画を作ってきた自分にとって、これ以上ない魅力的な家族の姿だった」[3]。さらに「それではこれを映画にするには魅力的なキャスティングにしなければならない。憂いを帯びた感じやまるでその場にいるような雰囲気を漂わせる存在であってほしいという思いからキャスティングさせていただいた」とした上で「カメラマンとなった次男の政志の姿を通して、写真から溢れ出る思いを描き切ろうと思う」とコメントしている[3]。
主演の二宮は撮影前のコメントで「自分は役作りというのをやったことがなく、今回もやるつもりはないが、映画撮影に関する様々なことを話し合っていく過程で自分の思いというのを思い切りぶつけてみようと思う」と語り、妻夫木も「“政志と僕の仲がいいことが最大の親孝行”と話してくれた幸宏さんの言葉を胸に、思いやりの心を持って浅田家を愛していこうと思う」とコメントしている[3]。
映画マガジン FILMAGA の映画レビューFilmarksで、2020年10月第1週公開映画の初日満足度ランキング1位を獲得した[6]。
ストーリー
浅田家の次男・政志は、写真家を目指していた。そんな彼が「一生にあと1枚しか撮れないとしたら」との問いに答えて選んだ題材は「家族」だった。
両親と兄と本人で消防士やカーレーサーなど、家族がなりたかった職業に扮し、4人揃ったコスプレの「家族写真」を撮り続ける政志。東京で個展を開き写真集も出版したが、売れ行きは悪かった。しかし、その写真集は写真界の芥川賞と言われる木村伊兵衛写真賞を受賞した。
写真家としての自信を得て、日本中の「家族」の写真の制作を開始する政志。だが、初めての被写体に選んだ家族が東日本大震災で被災した。彼らを案じて被災地に入った政志は、ボランティア活動中に父を亡くした少女・莉子と知り合った。
母と妹の三人で「家族写真」を撮って欲しいと頼む莉子。父が欠けた写真は撮れないと困惑し、人間として、写真家として行き詰まる政志。だが、政志自身、子供の頃は父親がカメラを構え、写真には兄と自分しか写っていなかった。
父親の目線でなら、母子だけの「家族写真」が撮れると開眼して、政志は莉子の元に向かうのだった。
キャスト
- 浅田家
- 高原家
- 佐伯家
- 内海家
- 野津町の人々
- その他
スタッフ
受賞歴
テレビ放送
2021年7月17日の13時00分からWOWOWプライムおよびWOWOWオンデマンドで放送・配信予定[34]。
脚注
外部リンク
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