無声軟口蓋摩擦音(むせい・なんこうがい・まさつおん)は、子音のひとつである。後舌と軟口蓋で調音される無声の摩擦音で、国際音声記号では [x] で表される。
特徴
言語例
この音は、以下の言語に見られる。
特にスラヴ語に多く見られる。
この音を持たない言語に借用された場合、無声声門摩擦音 [h]、無声軟口蓋破裂音 [k] などで代用することが多い。日本語においては、撥音や促音がハ行の前に来る場合(バッハ、シャンハイ等)に、この音となることがある。日本語に借用された外来語ではハ行で表記する。英語に借用された場合、[h] や [ks](主にスペイン語からの場合)、 [k](ドイツ語、ロシア語などからの場合)で代用するか、原音に近づけて [x] で発音することもある。また、表記に際してkhと表記する場合がある(例としてアルメニア人作曲家であるアラム・ハチャトゥリアンの名前は、英語ではAram Khachaturianと表記されている)。
関連項目
- 子音
- 国際音声記号 - 子音