異常感覚(いじょうかんかく、パレステジア[3]、英: Paresthesia)とは、ピリピリ、チクチク、ヒリヒリ、痺れ、などの異常な感覚がある状態のことである[1]。 あまり一般的ではないが、冷たい感覚や皮膚上を這うような感覚と表現される場合もある[4]。口語的には英語圏ではピンと針(英: pins and needles)と表現される[5]。これらの感覚は皮膚に触れずに起こる[4]。体のどの部分にでも起こるが、最も一般的なのは腕や脚である[1]。一過性の場合と慢性の場合がある[1]。
短時間の場合の一般的な原因は神経の圧迫によるものである[1]。長期間の場合は、手根管症候群、脳卒中、多発性硬化症、横断性脊髄炎、腫瘍、ビタミン欠B12乏症、鉛中毒、糖尿病、ギラン・バレー症候群、脳炎によって生じることがある[2]。診断は、症状と診察とさらなる検査による[1]。
治療は、根本にある原因によって異なる[1]。重症度を緩和するための取り組みには、カプサイシンクリーム、カルバマゼピン、ガバペンチンなどが用いられる[6]。感覚異常という用語である「Paresthesia」はギリシャ語の「そば」を意味する「para」と「感覚」を意味する「aesthesis」に由来する[4]。「dysesthesia」にも似た意味があるが、触れられて異常な感覚が生じた場合のみに使用される[7]。