真田 幸光(さなだ ゆきみつ、1957年(昭和32年)9月23日 - )は、日本の国際金融経済学者。専門分野は韓国・台湾・中国・モンゴル・ベトナム・北朝鮮を中心とする東アジア地域経済と国際金融[3]。愛知淑徳大学ビジネス学部・研究科教授[3]。「BSフジLIVE プライムニュース」では韓国経済や国際金融経済をテーマにした回に度々出演している[4]。
略歴
1957年(昭和32年)9月23日、東京都生まれ[2]。東京教育大学附属小学校・中学校・高等学校卒業[5]。1981年(昭和56年)、慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、東京銀行(現・三菱UFJ銀行)へ入行[2]。1995年(平成7年)、韓国の延世大学に留学[6]。1997年(平成9年)5月〜11月、東京三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)ソウル支店(主任支店長代理)[2]。1997年(平成9年)12月〜1998年(平成10年)11月、独系ドレスナー銀行東京支店(企業融資部部長)[2]。
1998年(平成10年)11月〜2000年(平成12年)3月、愛知淑徳大学ビジネス・コミュニケーション研究所助教授に就任。2000年(平成12年)4月〜2002年(平成14年)3月、愛知淑徳大学コミュニケーション学部助教授。2002年(平成14年)4月〜、愛知淑徳大学コミュニケーション学部、2004年(平成16年)4月より愛知淑徳大学ビジネス学部・研究科教授。2008年(平成20年)から2011年(平成23年)までキャリアセンター長、2012年(平成24年)から2015年(平成27年)までビジネス学部長、2013年(平成25年)からはビジネス研究科長を務めている[1]。
社会基盤研究所、日本格付研究所、国際通貨研究所などの客員研究員。中小企業総合事業団中小企業国際化支援アドバイザー、日本国際経済学会、現代韓国朝鮮学会、東アジア経済経営学会、アジア経済研究所日韓フォーラムの会員を務める。韓国金融研修院外部講師。雑誌『現代コリア』・『中小企業事業団・海外投資ガイド』・『エコノミスト』、新聞『中部経済新聞』・『朝鮮日報』日本語版などに寄稿。日本・韓国・台湾・香港での講演活動など、グローバルに活躍[1]。
人物
戦国武将の真田信之から数えて14代目の子孫になる[7]。曾祖父の真田幸正(信濃松代藩最後の藩主・真田幸民の長男)が松代真田家第11代当主であり本家にあたる[7]。次男だった祖父・真田幸尚の代より分家となった[7]。そのため、子供の頃から「真田家の教え」や「伝統や伝承」を口伝で受け継いできたとされる[7]。また、祖母は米沢上杉家第15代当主・上杉憲章の長女であり、厳しく躾られたという[8]。なお、血統上は真田信之の血は引いておらず、伊予宇和島藩第8代藩主・伊達宗城の男系子孫にあたる。
1997年(平成9年)のアジア通貨危機当時は、金融マンとしてソウルと東京で活躍した[9]。2008年(平成20年)の韓国の通貨危機の際には、「米国のスワップだけでウォン売りは止まらない」といち早く見切った[9]と言われている。
2009年(平成21年)3月から2010年(平成22年)8月まで、情報サイト「感動!インキュベーター」で“真田幸光教授の「世相を斬る!」”というブログを掲載していた[10]。
慶應義塾体育会野球部の出身で、三田倶楽部(野球部OB会)の理事を務めている[11]。
著作
単著
共著
- 東京銀行アジア・オセアニアグループ 編 編『最新アジア経済・金融用語事典』日本経済新聞出版社、1994年11月。ISBN 978-4-532-14329-9。
- 松本厚治 編著、服部民夫 編著 編『韓国経済の解剖 先進国移行論は正しかったのか』文真堂、2001年7月。ISBN 978-4-8309-4388-1。
- 田村秀男、真田幸光、野副伸一、石川幸一、小林煕直 共著『世界金融危機とアジア』亜細亜大学アジア研究所〈アジア研究所叢書 24〉、2010年2月。ISBN 978-4-900521-24-7。 - 亜細亜大学アジア研究所が開催した公開講座内容。
- 田村秀男「世界金融危機の現状と展望」
- 真田幸光「アジアは金融危機をどう乗り切るか」
- 野副伸一「経済で躓いた李明博政権」
- 石川幸一「岐路に立つASEAN」
- 小林煕直「中国は八%成長を維持できるか」
- 西澤正樹、野副伸一、藤原弘、真田幸光、山本忠士 共著『延辺朝鮮族自治州の社会・経済の変容と適応』亜細亜大学アジア研究所〈アジア研究所・アジア研究シリーズ no.77〉、2011年3月。ISSN 13455060。 - 注記:平成20・21年度研究プロジェクト「延辺朝鮮族自治州の社会・経済の変容と適応」。
- 野副伸一「可能性大きい延辺朝鮮族自治州」
- 藤原弘「拡大する東北市場とビジネスチャンス」
- 真田幸光「国際金融からみる延辺朝鮮族自治州経済」
- 西澤正樹「延辺朝鮮族自治州琿春市の産業基盤整備」
- 山本忠士「延辺朝鮮族自治州の日本語教育」
- 西澤正樹、東善明、尾坪玉淑、西澤正樹、 呉淑儀サリー、藤原弘、真田幸光、野副伸一 共著『北東アジアの経済・社会の変容と日本』亜細亜大学アジア研究所〈アジア研究所・アジア研究シリーズ no.81〉、2013年3月。ISSN 13455060。 - 注記:平成22・23年度研究プロジェクト「北東アジアの経済・社会の変容と日本」。
- 東善明「中国の地方都市からみたグローバリゼーションと社会の変容」
- 尾坪玉淑「大慶市の持続的発展のための人材戦略」
- 西澤正樹「北東アジアの「辺境」地域産業と企業」
- 呉淑儀サリー「内モンゴルの企業経営」
- 藤原弘「北東アジアの投資環境と日本」
- 真田幸光「北東アジアの国際政治情勢と日本」
- 野副伸一「アジアを見る目」
- 西澤正樹、東善明、尾坪玉淑、西澤正樹、呉淑儀サリー、藤原弘、真田幸光、野副伸一 共著『北東アジアの経済・社会の変容と日本 2』亜細亜大学アジア研究所〈アジア研究所・アジア研究シリーズ no.86〉、2015年3月。ISSN 13455060。 - 注記:平成24・25年度研究プロジェクト「北東アジアの経済・社会の変容と日本2」。
- 遊川和郎「中国の周辺外交と新たな国際秩序の形成「一帯一路」構想の目指すもの」
- 真田幸光「現行の国際政治情勢」
- アハマド・ニアズ「移行経済下における北東アジア金融のあり方と今後の課題」
- 岡田基幸「モンゴル経済発展期における日本の関わりと役割」
- 須賀努「モンゴルと中国その歴史的な関係と現在」
- 宋成華「近年の黒龍江省における日系企業の投資状況」
- 西澤正樹「北東アジア「辺境」地域の産業振興」
- 西澤正樹、真田幸光、宋成華、須賀努、ネメフジャルガル、郭艶芹、パリーダ・バイムハット、アハマド・ニアズ 共著『北東アジアの経済・社会の変容と日本 3』亜細亜大学アジア研究所〈アジア研究所・アジア研究シリーズ no.92〉、2017年3月。ISSN 13455060。 - 注記:平成26・27年度研究プロジェクト「北東アジアの経済・社会の変容と日本3」。
- 真田幸光「地政学的視点から見た北東アジアの国際情勢」
- 宋成華「黒龍江省における主要大学の「一帯一路」戦略の適応力調査」
- 須賀努「茶貿易から見る回族と中国周辺国」
- ネメフジャルガル「モンゴル国と中国内モンゴル自治区の草原牧畜業の比較研究」
- 西澤正樹「阿勒泰地区哈薩克族の生業、協同組合、地域開発」
- 郭艶芹、パリーダ・バイムハット「文化は協同組合発展のカギである」
- アハマド・ニアズ「Maripat Japan株式会社によるウイグル地域ビジネス開発構想」
- 西澤正樹、藤井喜一郎、宋成華、須賀努、真田幸光 共著『北東アジアの経済・社会の変容と日本 4』亜細亜大学アジア研究所〈アジア研究所・アジア研究シリーズ no.99〉、2019年3月。ISSN 13455060。 - 注記:平成28・29年度研究プロジェクト「北東アジアの経済・社会の変容と日本4」。
- 藤井喜一郎「中国内陸地域社会経済発展に関する諸問題」
- 宋成華「中国の大学シンクタンクの発展概況及び「一帯一路」構想への貢献能力について」
- 西澤正樹「カザフスタンアルマトイ地域の帰還カザフ族と地域産業」
- 須賀努「一帯一路に次ぐ第三の道万里茶路」
- 真田幸光「ユーラシアの国際政治情勢」
編著
デジタル資料
テレビ出演
脚注
関連項目
外部リンク