総合病院中津川市民病院
総合病院中津川市民病院(そうごうびょういんなかつがわしみんびょういん)は、岐阜県中津川市にある医療機関。中津川病院出資組合病院を前身とする公設病院であり、1982年(昭和57年)に日本の病院で初めてMRI装置が診療用に設置された病院である[1][2][3]。 概要総合病院中津川市民病院は診療科23科・病床360床(一般360床)を有する東濃医療圏東部(恵那市、中津川市)において最大規模の病院である。日本医療機能評価機構認定病院。臨床研修指定病院。救急指定病院として岐阜県知事により告示されている。また阿木診療所を中津川市阿木に設置している。 岐阜県は県内を5医療圏に分割しており、東濃医療圏の3次医療担当施設は岐阜県立多治見病院であるが、同院は東濃地方の最西部に位置しているため、総合病院中津川市民病院が東濃東部の2.5次医療までを担当している。岐阜県の医療計画の中で、地域災害医療センター、DMAT指定病院、周産期医療協力病院、難病ネットワーク協力病院などの指定を受けている[広報 1]。また長野県と隣接する立地条件から、同じ中津川市内の公立病院である国民健康保険坂下病院と同様に南木曽町・大桑村などからの越境来院者も多い。 2004年よりスタートした臨床研修医制度により、地方病院の医師不足問題とそれに連鎖した経営状態の悪化が全国的に問題となっているが、中津川市は平成24年(2012年)より名古屋大学医学部に寄付講座を開設し、地域の包括的医療システムの構築を目的とした中津川市地域総合医療センターを立ち上げた。地域の医療資源を有機的に利用できるように、総合診療科を中心としたネットワーク作りが注目されている[広報 2]。また「公立病院改革プラン」を策定して、病院改革を進めている[4]。 設備面においてはMRIや2管球CT、リニアック・マイクロトロン、マンモグラフィなどの高度医療機器を備えている。また冒頭の通り1982年に日本ではじめてMRIを導入した病院でもある[1][2][3]。 その他の特徴として、医療ソーシャルワーカーの配置された医療相談室が設置されており医療相談をすることができる。また生活習慣病として増加傾向をみせている糖尿病についての市民教室が、入門シリーズと応用編に分けられて盛んに開かれている。そのほか職員の福利厚生として、全職員向けに院内保育所が設置されている。 病院前救急診療科・ドクターカー従来のドクターカーの運用は救急部や救命救急センターに所属する医師が日常の業務を行いながら要請を受けるとドクターカーで出動するのが一般的だが、中津川市民病院では2013年(平成25年)9月にドクターカー専属の病院前救急診療科を創設して、2014年(平成26年)3月にドクターカー(通称NEMAC:Nakatsugawa Emergency Medical Assistance Car)の本格運用を開始した[5]。専属の医師と看護師が、24時間365日医師宿舎か病院で待機して出動できる体制を取っている[5][広報 3]。 沿革
組織概要
診療科
専門外来
交通機関
阿木診療所概要阿木地区の地域医療を担う中津川市民病院の診療所である。火曜日・木曜日の午前・午後と土曜日の午後に診療が行われる。 診療科
所在地・アクセス
脚注出典
広報資料・プレスリリースなど一次資料
関連項目外部リンク座標: 北緯35度29分22.38秒 東経137度28分46.86秒 / 北緯35.4895500度 東経137.4796833度 |