茨城アストロプラネッツ
茨城アストロプラネッツ(いばらきアストロプラネッツ, Ibaraki Astro Planets)は、プロ野球独立リーグ・ベースボール・チャレンジ・リーグ(ルートインBCリーグ)に所属する茨城県のプロ野球チーム。2018年加盟。 概要茨城県では、1947年に存在し国民野球連盟に加盟していた結城ブレーブス以来のプロ野球団となる。高校と大学で野球経験のある代表者が、就職後に勤務地の長野県で信濃グランセローズに接したことで、自らの出身地である茨城県に球団を作る構想を抱き[2]、構想の発表から約2年をかけて加盟を実現させた[3]。 チーム名は、県内の筑波宇宙センターなどにヒントを得て決められた[4]。チームカラー(梅紫)は県木のウメや筑波山の異称である「紫峰」などに基づく[4]。 リーグ参入初年度の2019年から2021年までは東地区に所属した(2020年シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大の影響による開催方式の変更に伴い、栃木・埼玉・神奈川と「東地区」を構成し、その中で栃木と「グループA」に属した)[5][6][7]。リーグが8球団体制となった2022年と2023年は南地区(South Division、2021年の東地区に相当)に所属した[8][9]。地区制のなかった2024年を挟み、2地区制が復活した2025年は再び東地区の所属となる[10]。 2022年より笠間市に球団事務所を置いている。2023年7月に笠間市内にチームの後援会が発足した[11]。 開催球場2019年4月5日時点での同年シーズンの日程では、県内10箇所以上の球場を使用する予定となっていた(球場未決定1試合あり)[12]。具体的には以下の球場である(試合開催が日程上明記されていたもの)[12]。 対信濃戦1試合(5月26日)については、信濃のホームグラウンドである中野市営野球場でホームゲームとして開催した[13]。 未定となっていた1試合については、鹿窪運動公園野球場で開催されることが8月13日に発表された[14]。また、高萩で予定されていた1試合について、つくば市のさくら運動公園野球場に変更することも同時に発表され[14][15]、実際に開催された[13]。 最終的に、2019年シーズンの開催試合数は鹿窪運動公園野球場が7試合でトップ、次いで牛久運動公園野球場が6試合、光と風の丘公園野球場4試合の順となった[13]。 なお、3月20日時点の発表では大宮運動公園市民球場(常陸大宮市)や日立市民運動公園野球場も開催球場として記載されていた[16]。 2020年シーズンの当初日程(新型コロナウイルスの感染拡大による変更前)では、前年開催のなかった大宮運動公園市民球場や日立市民運動公園野球場が日程に含まれていたほか、新たに堀原運動公園野球場(茨城県営球場)での開催が予定されていた[17]。最も試合数が多いのは牛久運動公園野球場の6試合だった[17]。6月の開幕後、大宮運動公園市民球場や日立市民運動公園野球場では試合が開催されたが、堀原運動公園野球場では開催がなかった[18]。最多開催は前年に続いて鹿窪運動公園で、5試合だった[18]。 2021年は前年試合の実施されなかった堀原運動公園で公式戦が開催された[19]一方、ひたちなかは当初より予定になく[20]、古河と石下は予定されていた試合が中止や他球場振替となった[21]。新型コロナウイル感染症流行に伴う施設利用制限で、笠間市総合公園市民球場に会場を変更するケースが相次いだ結果[21][22]、ホーム33試合中最多開催は笠間の10試合となった[19]。 2022年は牛久が最多開催(9試合)となる[23]。ひたちなかのほか、前年は日程が組まれた石下とさくらも当初から開催予定がなかった[24]。 2023年は前年に続いて牛久が最多開催(12試合)、次いで球団本拠のある笠間(8試合)となった[25]。一方前年開催のなかったひたちなか・石下・さくらに加え、神栖・堀原運動公園も当初より開催が予定されなかった[26]。ひたちなかはリーグの開催球場リストから記載がなくなっていた[27]。 2024年は過去2年同様牛久が最多開催(10試合)で、古河と美浦がそれに次ぐ5試合ずつだった[28]。前年の開催球場のうち、鹿窪と日立は当初より開催予定がなかった[29]。前年は開催球場リストに記載のなかったひたちなかが(試合開催はないものの)記載が復活したほか、過去に公式戦開催のない大洗町総合運動公園野球場(トヨペットエンジョイパーク大洗野球場)がリストにのみ掲載された[29]。 ポストシーズンゲームとして初めてホームゲームを開催した2022年の地区チャンピオンシップは、2試合とも大宮運動公園市民球場で開催された[30]。地区チャンピオンシップを勝ち上がって開催されたリーグチャンピオンシップのホームゲームは、2試合とも日立市民運動公園野球場だった[30]。 歴史2017年まで
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年
成績シーズン
地区チャンピオンシップ
リーグチャンピオンシップ
リーグプレーオフ
スタッフ指導者・選手は →「茨城アストロプラネッツの選手一覧」を参照
他リーグ等との連携2021年11月11日 - GMの色川が運営するアジアン・ブリーズと提携し、アジアン・ブリーズが2022年2月に実施する「アリゾナスカウティングリーグ」に(九州アジアリーグの火の国サラマンダーズとともに)参加することを発表する[126][127]。さらに11月14日には、火の国に関西独立リーグの堺シュライクスを加えた3球団による合同トライアウト「National Tryout Camp」を開催すると発表し[128]、11月23日に最初のトライアウト(熊本会場)が実施された[129]。 2022年9月、タイ野球連盟との連携を発表した[130]。その一環として2022年9月より、リリーフカーにトゥクトゥクが使用されている[130]。前記の通り、2022年オフにタイ王国でトライアウトを実施し、2023年に合格者1名が入団している。2023年4月には、協定に基づき指導者1名を7月までタイに派遣すると発表した[131]。 マスコット初代マスコットは、リーグ戦参入前年の2018年10月に発表されたヒーローの姿をした宇宙出身の男性「アストロマン」[38][132]。リーグ戦参入から2年間は球場にもよく現れていたが、2021年にはほとんど姿を見せなくなっていた[132]。このシーズンは従来よりも成績が好転したことから、同年シーズン終了後の11月12日、球団代表の山根将大が「これまでチーム成績が振るわなかったのはマスコットキャラクターであるアストロマンの責任と言っても過言ではないと判断した」という理由で、「自由契約による退団」とする声明を発表した[132]。翌13日、同年12月12日までの予定で新しいマスコットのデザイン(紫とピンクの使用と着ぐるみ化が前提)・名称を公募することを発表した[133]。この結果については1年以上が経過した2023年1月時点においても発表されていない。 一方、12月8日に茨城球団の公式Twitterは、マスコットの任を解かれたアストロマンが同月12日に開催予定の球団トライアウトの申し込みに訪れたと写真入りでツイートした[134]。しかし、トライアウト当日の12月12日にアストロマンが「遅刻」して受験できなかったと球団公式Twitterには記された[135]。その後、アストロマンは12月16日に「就職活動」のために独自のTwitterアカウントを開設した[136]。2022年3月6日、茨城球団は、アストロマンと再契約を結んだ上で、プロレスラーとして「押忍PREMIUM」および「プロレスリングZERO1」に所属することになったと発表した[137]。2023年3月5日にリングネームを「アストロ」に改名している[138]。同年7月30日より無期限の休業となった[139]。 →プロレスラーとしての活動については「en:Astroman (wrestler)」を参照
応援公式パフォーマンスチーム「Vegas Dancers」が存在する[140]。 私設応援団「関東紫薔薇會」がある[141]。2021年9月4日の試合では純烈が「1日応援団」を務める予定だったが[142]、当日の試合はチーム関係者の発熱のため中止となった[143]。2022年8月8日、茨城球団は前回からちょうど1年後となる同年9月4日の対巨人3軍交流戦に「リベンジ」として純烈が1日応援団を務めることを発表した[144]。 NPBファーム拡張構想への対応2023年2月5日、新体制発表イベントの際に、2024年度からチーム数が拡大する見通しのNPB2軍リーグに参入を目指す意向があることを表明した[145]。リーグで参入を表明した球団は新潟[146]に次いで2球団目となる[147]。しかし、同年7月末にNPBが発表した応募団体には茨城は含まれなかった[148]。 脚注
外部リンク
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