野村 明大 (のむら めいだい、1972年 6月5日 - )は、読売テレビ のアナウンサー であり解説委員 。
略歴
兵庫県尼崎市 出身。大阪市立鴫野小学校 、灘中学校・高等学校 、東京大学経済学部 経済学科卒業。大学卒業後の1996年 にアナウンサーとして同社入社。入社後は、『ズームイン!!朝! 』や『週刊トラトラタイガース 』のキャスターを務めるかたわら、スポーツアナウンサーとしてスポーツ中継(主に野球・サッカー)の実況・リポーターを担当。2005年 には、阪神タイガース がセントラル・リーグ の優勝を決めた9月29日 の読売ジャイアンツ 戦(甲子園球場 )で、当時の阪神監督・岡田彰布 への優勝監督インタビューを務めた。
1997年 、テレビアニメ『名探偵コナン 』の劇場版第1作『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 』に、ヘリコプター に搭乗して爆弾事件を実況するニュースキャスター役の声優 として出演した。
2007年 から2013年 6月までは、アナウンス部に籍を置きながら報道局の記者を兼務。大阪府市政担当キャップ(大阪府知事 時代の橋下徹 の番記者)や、神戸支局の支局長などを歴任。2007年12月、ささやき女将が話題となった船場吉兆 の会見を取材。2010年3月、のちに橋下徹 が代表を務める大阪維新の会 による大阪都構想 をスクープ。同年12月放送の『かんさい情報ネットten! 』年末特別番組の放送内で、その経緯を明かした。知事定例会見においてしばしば橋下知事(当時)と激論を交わし、橋下が「理屈では勝てない」と漏らしたエピソードや映像が、2016年10月の『情報ライブ ミヤネ屋 』内で紹介された。
2013年7月1日からは、『情報ライブ ミヤネ屋』でプロデューサーを務めるかたわら、スタジオでの解説、中継リポート、記者会見での取材などを不定期で担当。2014年3月、STAP細胞 に関する理化学研究所 の記者会見リポートを担当した際には、司会の宮根誠司 から「この番組で一番頭の良い人を送り込みました」と紹介された。2017年9月6日放送回にて、当時民進党 衆議院議員 だった大学の後輩である山尾志桜里 の不倫疑惑を扱った際、古い知人としての見解を訊いた宮根に対し「彼女はちゃんと説明すると思う」というコメントで山尾を擁護した。2017年 12月末でプロデューサー業から退くも、2018年 2月の平昌オリンピック 期間中に開催地である平昌 での取材や中継リポートを担当するなど、同年3月まで随時出演していた。
2018年4月2日 からは、大学およびアナウンサーの後輩に当たる諸國沙代子 がキャスターやリポーターを務める『朝生ワイド す・またん! 』で、月 - 水曜分のニュース解説を担当。木・金曜(同年3月30日 までは月 - 金曜)担当の辛坊治郎 と共に、報道系のロケ取材にも赴く[ 1] 。辛坊がニュース解説を勇退した2019年4月からは、辛坊の担当を引き継ぐ形で、月 - 金曜日の解説を任されている。
2021年6月1日より、解説委員 に就任。同日の『す・またん!』放送回よりテロップ紹介に大きく「解説委員 」と表記される。2020年7月6日からはテロップ表記が「解説デスク」となった。
人物
『朝生ワイド す・またん!』の番組内で、左利き であることや、競馬 ファンであることを明かした。『す・またん!』の共演 者である森たけし からは時折「なんちょこ」と呼ばれている。この愛称は、『す・またん!夏休みSP 〜オジサン達の台湾旅〜』 でのロケ[ 2] において、台湾原住民 ブヌン族の長から「へなちょこやろー」と言われた際、現地通訳が「なんちょこ このやろー」と誤訳した片言の表現が爆笑を誘った事に由来する。自身はその呼び名を頑なに拒否しているが、上司である森たけしを筆頭に『す・またん!』スタッフ陣営は面白がり定着させようとしている。
『す・またん!』での肩書が「解説デスク」となって以降、森たけしから「机(つくえ) 」[ 3] と呼ばれることがある。
読売テレビ報道デスクの小島康裕とは同年齢かつ同期入社である。2019年12月より『す・またん』を休演した場合は小島が代役としてニュース解説を務めている。
2018年 11月25日 に行われた大阪マラソン に参加し、6時間07分50秒のタイムで完走した。本人曰く、『トイレに行きすぎたせいでタイムが悪かった。トイレに行く回数がもっと少なければ良いタイムが出ていた』と釈明。
結婚 をしていて長男 と長女 がいるがその長男と長女は双子 産まれである。すまたん内のVTRで「まゆみ(妻)愛してるよ〜!」と絶叫。
音声アプリVoicy内にて、高校時代茶髪にしていたと発言。 過去にジュリアナ東京 でアルバイト した経験についても、番組内で語った。
森脇健児 は、実母(英語教師 )の教え子である。
騒動・批判
三浦瑠麗との論争
2021年 6月15日 、野村が自身のTwitter で「人流を減らしても感染者が減るわけではない...とかテレビで堂々と言ってしまう文化人 がいて、もう唖然ですね...」と名前を伏せたうえで、「人流を減らすことがベスト選択かは分かりませんが、感染者が減ることは、『絶対』です。 言論の自由は大切ですが、この程度の人が公然と発信することは、害悪だと思います」などと批判した。これは同日放送の「めざまし8 」(フジテレビ [ 4] )での三浦瑠麗 の発言をデイリー が記事にした「三浦瑠麗氏『人流減らしても感染者減るわけではない』『分科会も分からないこと多い』」(2021年6月15日付)に対する反応だとして、17日に三浦が自身のブログ で野村への質問状を公開。野村のツイートは元の三浦の発言を確認しているとは思われず、ただ単に三浦を公の言論空間から追い出したいという願望の表明および誹謗の形でなされているとして、「三浦が述べた論拠を批判することなく上記ツイートのように述べることは『論評』『批判』の域ではなく、過失として看過されるべきものではありません。」として野村に解説委員 としての見解を求めた。
① 人流そのものが直ちに感染拡大をもたらすものではないということは専門家 によってたびたび指摘されていることであり、実際のデータ分析において人流と感染者数をとっても常に相関 があるとは言えない。また人流を減らしても、(潜伏期間がたっても)感染が減少せずに急拡大を続けた各国の事例は多々存在する。緊急事態宣言 が解除されたとしても、感染対策については続けるということを三浦は番組内で述べている。個々人が感染対策をすることにきちんと注意を払ったうえで、政策検証や政策提言の意味で人流抑制策の効果に対して異論を述べることは「害悪」にあたると考えるか。また、もし「害悪」にあたるとすれば人流抑制策は一切検証できないことになるが、その場合のメディア は報道の自由 をきちんと行使していると考えられるか。② 三浦は分科会 のメンバーに話を伺い、人流と感染の増減の相関について質問しているが、三浦の①に述べたような意見は否定されていない。その中で、東京 と大阪 で第四波における感染の違いをもたらした原因に関してはまだ分からないことがあることを分科会のメンバーは認めている。このような取材結果を番組で述べたが、それは「害悪」にあたると考えられるか。③ 三浦が述べてきたように人流抑制策には副作用としての大きな経済社会被害が存在するが、それを甘受して多くの誠実な業者や市民 が要請に協力している。しかるに、大手マスメディア は報道 という重要な社会インフラを提供しているため、比較的多くの割合でリアルな通勤やロケ、取材などを行うことができている。そのような特権的な立場にあり、それだけ言論空間の多様性を維持することに重い価値を担っている立場にある者として、三浦の①及び②のような意見がマスメディアで表明されることを「害悪」だと表現した自らの行為は著しく不適切だとは思わないか。④ デイリーの見出しが言葉足らずであることは三浦の責任ではないが、仮にその見出しを読んで「人流が増える」ことを懸念したのであれば、デイリーに苦言を述べるのではなく三浦の発言を攻撃対象としたことについて、解説委員としての行動にふさわしいと考えるか。
以上の4点について質問を投げかけたが、野村は沈黙を続け、追及を逃れた[ 5] [ 6] 。その後、6月28日 に読売テレビ の担当者が三浦の元を訪れ、経緯を説明したことで三浦も了承し、騒動は終結した[ 7] 。その後も野村本人は一切の説明や弁明、謝罪は行っていない。
三浦は後にこの騒動を振り返って「(分科会 は)どういう理由で感染拡大したり下がっていくのかが、分からない部分があることまでは分かっている。ところが分科会の応援団たちは、分科会自身が認めている『私たちには分からないことが沢山あります』ということすら、認めようとしない」と批判。野村の「感染者が減ることは、『絶対』」というツイートを取り上げ、「分科会でさえ言わないような“断定”というものが、専門家 から遠ざかる応援団になればなるほど増えていき、その正しさをTwitterで競おうとするので、政策検証をしようとする考え方がそもそもない」とし、実際に政策検証しようとする人までバッシングする姿勢を批判した[ 8] 。
2021年9月以降も、野村明大は朝のテレビ番組で、夏休み明けの人流増大でコロナが激増すると繰り返し発言するなどしていたが、野村の予想に反してコロナ患者は激減した。
2022年 4月 のゴールデン・ウィーク の前時点ですら「GWが明けたら感染爆発が起こる」と、自らが出演する番組「す・またん 」で言い放っている(実際には感染爆発は起こっていない)。
現在の担当番組
朝生ワイド す・またん! ・ZIP! (読売テレビローカルパート、ニュース解説)
月 - 水曜日(2018年4月2日 - 2019年3月27日)(週3回)
全曜日(2019年4月1日 - 2022年3月25日)(週5回)
月・水 - 金曜日(2022年3月28日 - 2024年3月22日)(週4回)
水・木曜日(2024年3月27日 - )(週2回)
NNN系列 全国ニュース内の関西ローカルパート(不定期)
そこまで言って委員会NP (2019年12月1日 - パネリスト、政策秘書→秘書室長)
パネリストとして不定期出演していたが、2021年3月からは政策秘書として毎週レギュラーで出演。2024年4月より肩書きが秘書室長となる。
過去の担当番組
脚注
出典
外部リンク