野辺山駅
野辺山駅(のべやまえき)は、長野県南佐久郡南牧村大字野辺山にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)小海線の駅である。小海線内では長野県最南端に位置する。 概要駅の標高は1,345.67 m[4][5]で、JRグループの駅及び日本の普通鉄道の駅としては日本一高い地点に位置する[4]。隣接する清里駅との間にJRグループの最高標高地点(1,375 m)がある。 なお、日本の最高標高の駅は鋼索鉄道を含めると立山黒部貫光黒部ケーブルカーの黒部平駅(1,828 m)、索道を含めると中央アルプス観光駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅(2,612 m)となる。また、世界最高標高の鉄道駅は中国チベット自治区のタングラ駅(5,068.63 m)である。 当駅は、1960年(昭和35年)4月25日以降、普通鉄道で日本の最高標高の駅となっており、それまでは同日廃止された草軽電気鉄道の国境平駅(1,371 m)が最高であった[6]。 国鉄時代から「国鉄一高い駅」と「国鉄一深い駅」の縁で総武快速線馬喰町駅と友好関係にある(ただし、馬喰町駅については、東京駅京葉線ホームや2014年3月に廃止された吉岡海底駅の開業に伴い、最も深い駅ではなくなっている)。 1935年(昭和35年)開業時の初代駅舎は、当時の建築の流行に沿った流面形状のヴォールト型で、全体を白セメントで仕上げ、独立した屋根を持たない形式だった[7]。開業当時にはたびたび美しい駅舎として記録されている。構造も特異で、古レールを鉄筋として下板を張り、その上にラス(金網)を張ってモルタルで固めていた[7]。しかし、モルタルによる瓦なしのヴォールト構造が災いして早くから雨漏り・ひび割れが生じ、築15年にも満たない1948年(昭和23年)に、通常の木造駅舎への改築を余儀なくされた[7]。2代目駅舎は初代ほど個性的ではないものの、ローカル線の木造駅舎としては建物の棟を高く作っていることが特徴だった。 現在の駅舎は1983年(昭和58年)に完成した3代目で、観光地に隣接する駅らしく尖塔を付けるなどの演出がされている[8]が、正面玄関エントランス付近擁壁の独特な曲面などは初代駅舎のモチーフを踏まえたデザインである。なお、2024年度(令和6年度)に、当駅が所在する南牧村がJR東日本長野支社による当駅の無人化に関する打診に伴い、当駅の駅舎や敷地の購入に向けた交渉の実施が予定されている[9]。 歴史
駅構造相対式ホーム2面2線を有する地上駅である[22]。かつては単式・島式混合の2面3線を有していたが[2]、2023年(令和5年)9月現在は2面2線での運用である[22]。互いのホームは構内踏切で連絡している。このほか、留置線を備える。 中込駅が管理し、ステーションビルMIDORIが受託する業務委託駅である[3]。簡易Suica改札機と指定席券売機が設置されている。トイレは駅に隣接した公園に設置されており、多機能トイレを併設した男女別水洗式である。 のりば
利用状況JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は122人である[利用客数 1]。 2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
駅周辺
隣の駅※臨時快速「HIGH RAIL 1375」の隣の停車駅については、当該列車記事を参照のこと。 関連項目
脚注記事本文
利用状況
参考文献
外部リンク
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